冷静と寛容
YouTubeに新しい動画を投稿しました。
アニメ「スプーンおばさん」のエンディング曲、「リンゴの森の子猫たち」(1983)です。
先日上げた岩崎宏美さんの「摩天楼」と同じく作詞は松本隆先生。作曲が昨年亡くなった筒美京平先生です。
この時代は石を投げれば松本隆ソング、筒美京平ソングという感じ。素晴らしい曲を異常なスパンで発表してるんですよね。
「スプーンおばさん」は数年前に東京MXの再放送で見ました。
主人公のスプーンおばさんは何かのはずみで体が小さくなってしまう特異体質。森に住んでいる親友はおそらく人間ではなさそうな不思議な雰囲気の少女。
小さくなった時は動物たちと会話が出来るようになり、少女と動物たちの協力で毎回トラブルを乗り越えます。
スプーンおばさんは何故小さくなるのか?何をきっかけに小さくなるのか?少女は何者なのか?
最初に見た時は疑問がいくつも浮かびますが、突然小さくなってもほとんど動じないスプーンおばさんを見ていると、「別にいいか、そんなこと。」と思えて来ます。
「リンゴの森の子猫たち」の歌詞は本当にスプーンおばさんの為に考えられたもので曲中で「好きよスプーンおばさん」という歌詞が出てきます。
「好きよ スプーンおばさん
さあさ一緒に踊りましょう
好きよ スプーンおばさん
シェイプアップもしなくちゃね」
シェイプアップもしなくちゃね!!!
毎回トラブル発生時に体が小さくなってこんな時に…ってなるのにシェイプアップどころじゃなくないか!!!
スプーンの小さくなる体質に旦那さんは後半まで気がつきません。
でもこの特異体質を持ちながら日常の些細な出来事に気を配るスプーンおばさんを見ると2番の歌詞がぴったりと心にはまるような気がします。
「好きよ スプーンおばさん
はにかんだ目が素敵なの
好きよ スプーンおばさん
あなたみたいに生きたいわ」
自分の力ではよくわからないし解決できないものを受け入れて、その「小さくなる」という性質が発動した時のみ可能になる「動物たちと話せる」という力を活かして冷静に対処していく。
スプーンおばさんみたいに冷静さと寛容さを持ち合わせていられたら良いよなあ。解決できない問題がなさそうだもの。
そもそも、小さくなって動物と話せるからって毎回動物たちが協力してくれるのは、話せない状態でも優しく穏やかだからなんだよね。
スプーンおばさん
あなたみたいに生きたいわ。
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