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【退去トラブル】損しない為に原状回復についてぜひ知ってほしい①

介護施設も賃貸物件も、どちらも契約で借りているお部屋なので、退去する際に発生する費用などに変わりはありません。
この記事は、高額見積に泣き寝入りしたくない一心のど素人が、賃貸物件の原状回復について学び、見積金額の値下げに成功した実例です。

もしあなたが賃貸物件にお住いなら、知っておいて損はないと思いますので、ぜひ最後まで読んでいってください〜。

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母が亡くなり6年間お世話になった介護施設(いわゆる老人ホーム)をいよいよ退去することになりました。
その時に提示された原状回復費用の見積は50万円超!

原状回復費の相場なんて知らないけれど、こう思いました。

いくらなんでも高過ぎじゃないですか?
本当にこの見積は適正な金額なのだろうか?
ぼったくりなら許さんぞ! と。

はじめに

この記事では介護施設の退去トラブルについて扱っていますが、決して介護施設を誹謗・中傷する意図はありません。
介護施設・賃貸物件を問わず原状回復についてきちんと理解することは、自身を守る盾となること、納得のいかない高額な支払いをする人が一人でも減って欲しい、そんな思いでnoteに記します。

恵まれた環境への感謝

まずは母がどんな施設で暮らしていたのか簡単に説明します。
母が暮らしていた施設にはクリニックが併設されていて、日中は医師・看護師が常駐していました。
通院が難しい入居者のところには往診に来てくれますし、何かあったらすぐに対応してもらえるので、医療面でとても充実しています。
姉も私も実家を出て離れて暮らしているので、介護面だけでなく、医療面での充実は本当に心強かったです。

人生の最期は病院のベッドではなく、住み慣れた介護施設の自室で過ごしたい、という母の強い意向を尊重してくださり、医療面でも介護面でも手厚いサポートをしていただきました。

亡くなる1ヶ月ほど前から看取り介護の段階に入り、深夜・早朝を問わず巡回は1時間ごとに行われ、自力で動くことができなくなった母の身の回りのお世話を親身にしてくださいました。

信頼できる介護・医療スタッフのいる施設に巡り会えたことは「本当に恵まれている、とても有難いね」と母も姉も私も心から感謝しています。その気持ちには今も変わりありません。

前置きが長くなってすみません。
お待たせしました、ようやく本題に入ります。

退去にあたり

母の葬儀が済んですぐに部屋の片付けを始めました。
姉も私も家具やその他の荷物を引き取っても置く場所に困ってしまうため、形見わけをしたあとは介護施設紹介の専門業者へ家具ごと引き取り処分を依頼することにしました。

退去にあたり施設から説明を受けたことはだいたいこんな内容です。

・原状回復への同意書にサインして欲しい
・原状回復にはクリーニング代金(居室とエアコン)が含まれる
・修繕が必要な箇所は遺族が負担する
 ただし、修繕箇所については別途見積が出ないとわからない(←ここが問題)

「サインしてください」と言われたので、こちらも素直にハイと簡単にサインしてしまいました。
亡くなった後の膨大な量の手続きのことを考えると、少しでも早く片付けてしまいたいという感情が先立って、あまり深く考えずにサインをしてしまったのです。

しかもあとになって思い返してみると、同意書の控えをもらっていませんでした。
なので、自分がどのような内容の同意書にサインしたのか定かじゃないのです。
↑これ一番やったらアカンやつ!

ポイント1
退去の際の書類には安易にサインしないこと!
内容をきちんと理解しないままサインしてしまうと、あとで「同意した」動かぬ証拠となって、自身を不利な立場にしてしまう場合があるのでご注意ください!

引き取り処分費の見積

後日荷物の引き取り・搬出の見積が届きました。
33㎡の部屋を家具ごと全部引き取り処分してもらう見積金額は ¥199,000(税込)

内訳まで記載するのは控えますが、相場を全く知らない私には正直この金額が高いのか安いのか、さっぱりわかりませんでした。
ただ漠然と「高いなぁ」という印象を受けました。

姉に相談しましたが、「他に知っている業者もないし、何より施設とは揉めたくない」というのが姉妹共通の意見でしたので、いささかモヤモヤしながらもこの金額で進めてもらうことにしました。

さらに数日後、ふと気になって見積にあった業者名をググってみたところ、思いもよらぬ記事を発見!
Yahoo!知恵袋で、〇〇(当該業者名)ってどんな会社ですか?信用できますか?との相談に対し、「高齢者を狙ったぼったくり業者です」との回答が載ってるではありませんか。

もちろん、ネットに書いてあることが全て正しいとは思いませんよ。
悪意のある記事や書き込みだってあるから、むしろ疑ってかかるべし!くらいに思ってます。
思ってますが、こんな記事を見つけてしまうと流石に不安になってきまして。。。
やっぱりあの見積高いと思ってたけど、ぼったくられたのかな?
ああ、一度疑い出したらモヤモヤが止まらないー!

退去の立ち会いはしなくてOK

立ち会いは時間的に都合がつかなかったため私はしませんでした。
退去の際に立ち会いをしてくださいと言われることが多いかもしれません。
ですが相手はプロなので、何も知らない素人が立ち会っても、もうまいこと言いくるめられてしまう可能性有りです(コワイですね〜)
鍵の返却は郵送でもできるので極力立ち合いはせずに、書類や業者とのやりとりはメールで行って記録を残すようにしておくと安心ですね。

ポイント2
修繕が必要だと思われる箇所は写真かビデオを撮っておきましょう。
できれば入居の際に部屋全体の様子を写真かビデオを撮っておいて、退去の際にどこに傷がついているか、損耗箇所の比較ができると尚よしです!

ついに原状回復費の見積が届いた

原状回復費の見積もりを出すには、まず家具を全て搬出してからでないと査定ができないとのことだったので、例のモヤモヤ価格で荷物の搬出後、部屋が空っぽの状態で業者による査定が行われました。

そして介護施設から電話があり口頭で金額を提示されました。

介護士「あの〜、見積金額が出まして・・・約50万円ほどになります・・・」

私「ご、50万?!いくらなんでも高過ぎじゃないですか?」

介護士「ですよね・・・」

おーい、高いってわかっててこの金額を言ってくるんだ。
どういうことですか?
ここからはもう怒りと不信感で胃のあたりがギューっと、カーッとなってました。

私「とりあえず内訳を知りたいのでPDFで送ってください」
そう言うのがやっとでした。


まだまだ長くなりそうなので後編②へと続きます。

最後まで読んでくださりありがとうございます!


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