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風を食べて動く生命体【ストランドビースト】 テオ・ヤンセン展を体験

風を食べて動く生命体?
そんな生き物いるわけない?
この白い骨組みを生命体っていわれてもねぇ。

いえいえいえ、お待ちください💦✋
私も最初はそう思ってました。実際に動いている映像を見るまでは。

ストランドビーストってなに?

大阪市内の駅や電車内でよく広告を見かけるので、気になって展覧会のサイトを覗いてみました。

わわわ、何これ!
でっかいのがほんとに風だけで動いてる!面白い!

テオ・ヤンセンはオランダの芸術家です。
大学で物理学を専攻したのち芸術家へ転向しました。
彼が生み出すストランドビーストは、オランダ語で「砂浜の生命体」という意味。
風を食べ(動力源にし)、砂浜を歩きます。
緻密な計算によって組み上げられた巨大なプラスチックチューブの骨組みが動く姿は、本当に生き物みたいです。

体験できる展覧会

テオ・ヤンセン展はストランドビーストの生命を体感できる展覧会です。
目の前でビーストが動きだす「リ・アニメーション」は迫力満点💯。
張り切って正面を陣取っていたら、迫り来るビーストに「近い!近い!」と思わず後ずってしまうことでしょう。実際正面から見ていた人は後ずさってました😆
私は横から撮影していましたが、あまりの近さに驚いている人の声が入っていました。その証拠動画がこちら👇です。

本来ビーストは風を食べて動くわけですが、会場内では風がないため、「飼育員さん」がエアーコンプレッサーで人工的に風を送って動かしています。

操縦しちゃおう!

会場のあちこちにモニターが設置されていて、動いているビーストの映像を見ることができます。
展示されている姿から、これはどんな風に動くのかな?と想像を膨らませるのですが、解説やモニターの映像を見て、その動き方、機構には驚きの連続です。
無数の足を巧みに動かし歩くモノ、芋虫のように体を波うたせ滑らかに浜辺を滑るモノ、尾を動かすモノ、風を溜める胃袋を持つモノ、強風を検知すると自動で杭を打つ「転倒防止装置」を持つモノ、砂浜の水を検知すると反対側へ進み「危機回避装置」を持つモノなどなど。
スクラップ&ビルドを繰り返し、ビーストが進化してきた様子が窺えます。

そしてこの展覧会のお楽しみは、何と言ってもビーストの「操縦体験」ができるところでしょう♪
オルディスというビーストを実際に動かしている動画があったので、リンクを貼っておきます。

2017年に三重県立美術館で撮影された投稿ですが、子どもでも簡単に動かすことができること、複雑かつ滑らかな足の動き!
思わず「おお〜」と声が出そうになりました。
実際に動かして五感を使って体感できるのはいいですね。
しかも無料ですよ✨有料にしても操縦したい人はたくさんいると思われますが、誰もが体験できるようにそこは「タダ!」関西人には重要なポイント。
大人も子どもも楽しめるんやで〜😊

生命の継承

ストランドビーストはテオ・ヤンセンによって命を吹き込まれた生命体です。
この唯一無二と思われる生命の創造をなんとテオ・ヤンセン自身のホームページで作り方を公開しています。

まさかのご本人自らの解説動画です。
誰でも真似していいよ!むしろどんどん作って広めて!
SNSにもいっぱいあげて!
そうやって拡散し増殖していくことがイノベーションにつながり、命が受け継がれていくと考えているそうです。
カッコイイ!太っ腹!
なので、展覧会は撮影し放題。
SNSにぜひアップして広めてくださいね〜と、非常にオープンな雰囲気でした。
ネットの拡散力を利用して、自身がいなくなったあとも、ストランドビーストたちが生き残れる道を用意しているのですね。

工作大好き少年が大きくなったら

夏休みの宿題とかで、割り箸やアイスの棒を器用に組み上げて、大作を作ってくる子いませんでしたか?
作品が大きいので手提げ袋に収まらないから、段ボールに入れてめちゃ大事そうに抱えて登校してくる子。
そんでクラスメイトから「スゲー、スゲー」って絶賛されて、ちょっと照れくさそうにしてる。
そういう子は大抵半ズボンに野球帽かぶってましたね(昭和の偏見です🙇)

そんなクラスに一人は居るような工作少年が大人になり、物理学や機械工学などの知識を駆使し、超本気モードで遊んでる。
漠然とそんなイメージです。

プラモデル好きな方は、ショップで売られているミニビーストが作れるキットなんかも楽しいかもしれません。
同じパーツを何個も作り、最後の組み立て段階で一つでも間違うとうまく動かないという、上級者向けの組み立てキットです😆

最後にオルディスというストランドビーストのお散歩動画がインスタにあったのでリンク貼っておきます。
大阪南港の潮風を受けて歩く姿になんだかほっこりしちゃいます😊
足音もなんかカワイイ。

大阪近郊にお住まいで気になった方は是非!足を運んでみてください✨


最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

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