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夢見る頃を過ぎても

最近の10代の人たちはどんな夢を見ているのだろう。

私が10代だった頃は、どんな絶望が大半を覆っていたとしても一筋の希望の光さえあれば、その細い糸を手繰り寄せ、目を輝かせ、生きて行くことができた。

今は、というと、絶望などというものは実態のないもので、無視しようと思えば無視できるし、希望もやはり実態はなく、自分が求めるものがあるならば、それを掴むための行動を取ればいい、と淡々と生きている。

この、淡々と、というのが実はとても重要で、本当は自分の中にある情熱や希望の光を守ってくれるダムになってくれる。

夢を語る、けれど、語ることでややこしいものを引き寄せてしまうこともあると知っているから、情熱は秘めつつ淡々と、というのが丁度良い。

それが、「いい歳をして」と言われる女の、夢見るための処世術だったりする。

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