期待という呪い

※なかなかキツくて深刻そうなタイトルですが、そんなに重い話ではないです
※思いつきで書いた記事なのでとっちらかってます
※そもそもnoteは初めてなのでお手柔らかに🙏

はじめに

私は一口馬主をしているのだが、はっきり言って成績は芳しくない。
それどころか、覚悟してから始めてなかったら、とっくに辞めてるんじゃないかという成績である。

そんなこんなで負け続きなので、ボロ負けしても悔しさはあるが、正直「またかぁ〜…」って苦笑いするぐらいである。

ところが、ある1頭が負けた時はめちゃくちゃ狼狽えたし凹んだ。
出資段階で「この子が自分の出資馬のエースだな!」と思っていた子で、専門紙にも取り上げられたりもした。デビュー戦当日も1人気だった。
調教でかなり動いていて調教師のコメントが良かったというのもあるが、重賞クラスかも!?とデビュー前から期待していた。

それだけ期待していた子が、直線でズルズル下がっていったのだ。
正直、レース後しばらくの記憶があまりない。気がついたらヤケクソで意味不明な馬券をハイレートで買って財布をすっからかんにしていた。家帰ってビックリした。

こうなったのは自分でも結構ビックリした。
「馬はそう簡単に走らん」というのを理解していた“つもり”だったからだ。

結局その子は怪我をしていたのだが、いざ復帰へ!という段階で、その怪我が原因(?)でメンタルに影響が出て仕切り直し…という更新を見て、電車の中で絶叫しそうになったのを機にこの記事を書こうと思ったのである…

期待の大きさ

全員が全員そうではないかもしれないが、出資をする時に「こうなってほしいなぁ…」という期待や夢を持つ人がほとんどだろう。
「GI勝ってほしい!」「好きな血統/牧場の馬で勝ちたい!」「格安馬で高回収率!」などなど…

話は飛ぶが自分はプロ野球の西武ライオンズファンである。
ライオンズのOBに去年引退した松坂大輔さんという投手がいる。松坂さんは高校野球・NPBで大活躍した後にメジャーに挑戦した。
メジャーリーグでも計56勝の活躍をした。当然、一流の成績である。
が、子供の頃の自分にとってはめちゃくちゃ悔しかった。自分にとって松坂大輔は世界最高の選手で、イチローとか大谷翔平ぐらいの大スターだったからだ。毎年のようにタイトル獲得したりサイ・ヤング賞に選ばれるような選手だと“期待”していたのだ。

馬に話を戻すと、至極当然だが馬によってかけられる期待は全然違う。
例えば1億円を超えるような募集でGI馬のきょうだいです!といったような子は「最低でもOP入り!目指せGI!」みたいな期待を多くの出資者がするだろう。
逆にマイナー血統で数百万円の募集馬にいきなり「最低でもOP入り!目指せGI!」と期待する人はそんなにいないだろう。根拠なしにそういう事を言っている人がいたら、「そんな無茶な…」と内心思ってしまう。
GIとか以前に、OP入りはめちゃくちゃ難しい。それどころか1勝も簡単ではない。どんなに走りそうな馬だってダメな時はダメなのだ。
正直、どんなに人馬が全力を尽くしても絶対勝ち上がれないような実力の子はいる。その子をどう応援するべきなのか? 何がなんでも勝て!というべきなのだろうか?
もちろんまだまだ未勝利戦は続くし、これからどうなるか全くわからないが、期待馬含む出資馬達が頓挫していくのを見て考えるようになった。

期待することは悪ではない

タイトルやここまでの内容からすると「期待なんかすんな!」って言ってるように見えるが、多分自分はこれからも出資馬(とライオンズとベイスターズの選手に)期待し続けるだろう。

夢を見てこその一口だと思うし、そもそも何の期待もしていない馬に出資なんてしない。

しかし、強すぎる夢・期待というのはそれが叶わなかった時の反動が大きい。上手くいかなかった時に極端に悲しくなったり、怒り狂うようなレベルの強い想いは、誰も幸せになれないと傍から見ていて感じることが多い。こうなると最早呪いだ。出資者側も応援していても楽しくなくなるし、関係者側も萎縮してしまうかもしれない。

その馬にとって重すぎず、軽すぎない期待の目で応援する事を心がけたい。その馬にとってピッタリの目標を応援してあげたい。
そういった意味でも、相馬眼を鍛えたいですね。

今週末1頭出走予定!!
取り留めのない文章を読んでいただきありがとうございます!

パワー



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