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【博物館】国立民族学博物館 二回目
2024年5月26日
出張で関西滞在が成功したので、いざ二回目の民族学博物館へ。
今回は前回の尻切れトンボで終えた言語ゾーンからアジアのゾーンにかけてを回る。途中企画展の展示スペースもあったのでそちらも覗いてみる。
まずは言語から。
前回腹ペコあおむしの絵本の世界各地版などを見回していたのだが、改めて各国の言語の絵本という形で見るのは圧巻。
というか文化的な「はらぺこあおむし」の強さよ……。
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前回見れなかった世界各地の言語を紹介するディスプレイや、桃太郎日本各地版の展示は時間がいくらあっても足りないw
日本各地の方言、訛、そしては現代の若者言葉版など言語は生き物というところを実物の音声でもって表現していた。
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特に高知の結句の「むかしまっこうたきまっこう 猿のつびやあギンガリ」が印象的でこういう始まりの時の「昔、むかし」とか、上記のような締めの言葉に関する研究あるんだろうなぁ。って思った。
ってやっぱあった。暇なときに読もう。
『昔話・民話の語り納めの言葉(結句)に関する研究』https://core.ac.uk/download/277536718.pdf
続いてアジアの民族学に凸るまえに企画展にも入場。
企画展「水俣病を伝える」ゾーンへ。
水俣病の報道が記憶に新しいことも有り、非常に興味深く見れた。
が、やはり題材が水俣病という強いネガティブなパワーを持つこともあり、また民族学、民俗学の視点ということも有り非常に感情というか、人類の念のパワーが色濃く示された展示だった。
特に活動家の方から経由して得る、当時の情報などはかなり強烈。
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高度経済成長から生まれでた水俣病、学生運動などの活動ともリンクして広まった経緯がある
今でこそ教育要綱の中に含まれて、義務教育を受けたものなら誰しも知っている公害病であるが、発見された当初は苛烈な風評被害、人権侵害をに襲われた経緯も詳しく紹介されていた。
公害病があった地域ではなく、公害病に巻き込まれた人々を記録して展示していたのでこの強烈な展示も納得の調査報告だった。
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人類の汚さを提示して暗澹となる
今まで博物館等の展示をみて、「〇〇がある→だからこうなる→これからはこうやって✕✕をがしてみよう!」という博物学的な展示ばかり見てきていたので、こうやって着地地点が現在もなく、そして戦い続ける人を記録し、紹介する。というタイプの展示は慣れていないので、新鮮に映ると同時に民俗学の土地の風俗を記録するというタイプの難しさを垣間見た展示だった。
続いて南アジアのゾーンへ。
インドの民族学研究でやはり主軸となるのが仏教!……かと思ってましたが、今はヒンドゥー教がメインのインド、なかなかに彼らの現代の風俗についてのものが非常に多い。
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ホログラムで二重の神性が見れる!
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とにかく神仏習合した品々がかなり多い。
この展示だけではそれらをすべて説明することは出来ないので、それらの神性への親しまれ方を中心に紹介されていた。
交通安全のお守りとして運転席に神像を置く風習があることはちょっと日本の車祓いと共通してて笑ってしまった。
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インドの人口集積地だけでなく、ネパール高地に至るところまで紹介された生活様式の紹介は非常に触れない文化に対しての新鮮さがすごかった。
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この車、アクセルとブレーキどこだ・・・?
綿織物の文化が多大な量展示されているのはやはりイギリス統治時代の名残かな?って思うほど綿織物の紹介、発展した文様、技法なども多く紹介されていた。
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後半は彼らの色彩感覚と、技法の多さに圧倒された展示であった。
次は東南アジアのゾーン。
こちらも宗教的なものが中心か?と思いながらゾーンに入ると目に入るのはカブ。HONDAの誇る最高傑作機である。
確かにこれも現地に流布した量を考えると立派な文化風俗なのかもしれない。
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女性の社会進出と外資企業に務めて一本立ちすることが
東南アジアの女性の目指す“夢”であることから
彼らの農業は日本と同じく稲作が中心としているので、かなり使う器具、装備なども非常に似通っていると思えるような展示だった。
食べるものが似てくる、育成させるものが同じということは気候環境も似てくるのでそういったことを感じた農村の紹介だった。
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とはいえ宗教観、歩んだ歴史からも違うところでああるので、色々と面白いと思える展示も続く。
ゴテゴテの彩色の乗り合いバスなんかも良い例で非常に面白かった。
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ベトナム戦争当時の米軍払い下げ品らしい
また上座部仏教を中心とした価値観なども紹介されていたので、これはまぁ予想のとおりというところ。
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最後は現地の娯楽を紹介して終わり!
ムエタイも神前奉納の格闘技だから確かに!と手を打った。
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今回もきっちり館の中の三分の一を回ったところでタイムアップ。
朝から入場して回ってこの体たらくなのでやはりあと最低1回は必要だ……。
次回は日本に近い東アジアゾーンからだ!
以上。