カメの行動特性に関する考察

ペットとは、縁のない人生でした。

幼少のころ、人並みに犬や猫を飼いたかった。しかし「社宅だから無理」というテンプレ理由により却下される。What's マイケル の猫に憧れた。

成長とともに、ペットへの関心は薄れていく。そもそも、免疫がないから動物とどう接していいかが分からない、ペット童貞。

しかし、ひょんなことから我が家にペットがやって来た。しかもカメ。

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出会いは、近所のショッピングセンター。テナントのペットショップにて、「今週の目玉 クリイロハコヨコクビガメ 定価から70%off 限定2匹 !」という分かりやすいディスカウントPOPと共に猛プッシュ状態。この時点で生後1年3カ月、一番かわいい幼少期を過ぎたので、という事でしょう。

何となく覗いてみると、これが十分かわいい。

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まん丸おめめがチャームポイントの、憎いヤツ。

一旦家に帰るも、カメが頭から離れない。当然ググって、調査開始。クリイロハコヨコクビガメ(長い)の知識だけが溜まっていく。

-生息地はアフリカ。お店で見たのはトーゴ生まれ。困難を乗り越えて横浜へ辿り着いたかと思えば、情も沸くというもの。首をまっすぐ甲羅に収納できず、横に曲げて隠そうとするから「ヨコクビ」と呼ぶらしい。

- 水棲カメの中でも飼いやすく、初心者向き。大型化しない点もgood。

- 基本何でも食べる。エサ代も安く、ランニングコストが低い。ただし水は汚れやすいので、週2-3回の交換と定期的な水槽洗浄が必要。また甲羅干しのための浮島、UVライトなども必要。

- カメは長生き。平均寿命は30年。

結論:今飼わないと、我々が先に死んでまうやん!

という訳で、家族が1名増えました。

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写真だと変わり映えしませんが、よく動き回って本当にかわいい。

最初はさほど興味なかった奥さんも、今ではメロメロ。よく私の愚痴をぶつけてます。

飼い始める前にWikiやブログで下調べしましたが、備品や飼育観点での考察がまとまっているサイトがあまりない(あっても古い)点が気になったので、以下に備忘録も兼ねて書いてみます。水棲・陸生で全然違うのでご注意を。

必要なモノ(費用は目安 / Webでも購入可能。価格は店販と大差なし)

水槽:¥2,500~ / 飼育開始時点の年齢にもよりますが、成長を見越して大き目がいいと思います。我が家もいずれ買い替えが必要でしょう。

浮島:¥1,000~ / 甲羅干しの足場に必須。大きすぎると圧迫感あるので、カメが乗れるくらいのサイズが適当かと。 

UVライト:¥2,000~ / 甲羅の成長に必要なカルシウムの吸収に、ビタミンD3(UV照射により合成)が必要らしい。「強い骨を作るには、日光浴すべし」ってこと。スタンドライトの電球を、UV照射用に代えるだけでも対応可能です(要ワット数確認)。

UVライト用タイマー¥1,000~ / ライトの照射時間目安は10時間らしいので、共働きの我が家では自動で切れるようタイマーを導入。あれば何かと便利です。

循環ポンプ:¥1,500~ / 水棲カメはたくさん食べて、たくさん出すのでとにかく水が汚れます。フィルター付きの循環ポンプを設置すれば、多少水質悪化を抑えてくれます。それでもこまめな掃除は必須ですが。

酸素ポンプ:¥1,000~ / 「酸素を循環させると水が劣化しにくい」という情報を得たので導入。確かに、多少効果がある気がします。ポンプにフィルターも付いており、循環ポンプと併用でカメも喜んでそう。

ヒーター:¥2,000~ / ご存じの通りカメは変温動物なので、水の温度管理(至適温度は28 - 33℃との事)は必須。夏場は不要ですが、10月くらいからないと厳しいですね。ちなみに、我が家ではヒーターを導入しても10月ごろからいったん活動量が低下し、心配しましたがその後は元気です。甲羅干しをする際の、外気温度の影響でしょうか。なお、冬眠はさせないのが基本らしい。

温度計:¥300~ / ヒーターが働いているかのチェック用。安いもので良いと思います。

バケツ:¥500~ / 水入れ替え用。大きすぎると邪魔ですし、入れ過ぎると重いので10L位が良いと思います。

水を入れ替えるポンプ:¥1,000~ / 灯油を移し替えるときのアレ。あると便利。これを考えた人は本当に賢い。使うたびに尊敬します。

合計:¥12,800~ + カメ代

ランニングコスト(/月)

エサ:¥100~ / 市販品使用ですが、コスパ良いです。

循環ポンプ フィルター:¥200~ / 月1回交換目安。まとめ買い推奨。

酸素ポンプ フィルター:¥200~ / 月1回交換目安。まとめ買い推奨。

水道代・光熱費:¥300~ / ざっくりですが、多く見てこの程度か。

合計:¥800~ 

飼育してみた感想・考察

- 行動がルーチン化(起床 - ご飯 - 泳ぐ - 甲羅干し - 泳ぐ - 甲羅干し -ご飯 -睡眠 )しており、そこそこ規則正しい生活を送っている模様。

- 活動量が多く、よく泳ぐので見ていて飽きない。眺めているだけで癒されます。

- 爪が発達しており、よく水槽の縁に引っ掛けて脱走を試みる。ポンプなども足場にするので、水槽から落ちないよう、レイアウトの工夫や屋根の設置が必要。

- 水質管理がちょっと面倒ですが、総合的には他の生き物よりはラクだと思います。コスト面はとても優秀。

結論:COVID-19で自粛の中、我々に癒しを与えてくれる有難い存在。今年はペットを飼い始めた人が多そうですね。

また折を見て、実際の飼育状況写真やTipsを載せたいと思います。

では、またの機会に。


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