年の差婚と福島原発刑事訴訟

 今日は、ちょっと箸休め的なお話です。
先日、タレントの磯野貴理子さんが、24歳年下の夫と離婚したことがニュースになりました。

 離婚はよくある話ですが、問題は、その原因。
「自分の子どもが欲しいから」
という理由で、離婚を切り出されたのだとか。

磯野さんは、
「あーそうかそうか、そらそうだ。自然なことだよ。わかった、わかったって」
と言って承諾した、と。

 これに対しネットでは、「サイテーの夫」「貴理子さん、かわいそう!」
などという感想が飛び交っていました。

 しかし、私はなんだか違和感を覚えました。
たしかに、ひどい理由だけれど、ほかに本当の離婚理由があるのでは、と。

 だって、「子どもを産むのはむずかしい年齢」ということは、結婚する時点でわかっていたはず。
 もちろん、途中から子どもがほしくなった、いうこともあるでしょう。
しかし、本当にパートナーを愛していたら、「自分の子どもが欲しいから別れてほしい」などと言う気持ちにはなれないと思うのです。

 だとしたら、「自分の子どもがほしい」というのは建前で、離婚したい本当の理由があったのではないか……。
相手に飽きたか、ほかに好きな人でもできたか。そして、おそらく貴理子さんご自身も、本当の離婚理由を察しつつも、「自分の子どもがほしいから」という理由を受け入れてしまったのかもしれません。
 まあ、これはたんなる推測にすぎないですし、夫婦のことは夫婦にしかわかりません。

 問題なのは、このニュースを聞いて、「私、離婚されても仕方ないのかな」と、肩身の狭い思いをしている方がいるのではないか、ということです。

 子どもができなくて悩んでいる人や、私みたいに、すでに出産年齢を過ぎている独身女性もしかり。
「もういい年だし、パートナーを持てないかな」と、ネガティブに考えてしまったのではないでしょうか。

 私は、今回の離婚騒動を聞いて、ふと思い出した人物がいます。
それは、私のもっとも憧れる女性のひとり、武藤類子さんです。

 武藤類子さんというのは、国と東電の刑事責任を問う「福島原発刑事訴訟」を支援する団長。知る人ぞ知る人物。

〝団長〟なんて聞くと、どんな勇ましい女性なのか、と想像する人も多いでしょう。
私も類子さんにお会いする前は、「こわそうな人かな」と思いました。しかし、類子さんの印象は、想像していたものと180度異なりました。

 物腰がやわらかで、ふわっと相手を包み込むような笑顔。まさに女神のような方で、いっぺんに大好きになりました。

 そんな類子さんのパートナーは、なんと25歳年下です。

 私は3年前の2016年に、おふたりを取材させていただきました。
彼はいつも、類子さんが書く原稿を間違いがないかチェックしておられて、こんな人が側にいたら心強いだろうな、とうらやましく思ったものです。
類子さんは、毎朝彼が煎れてくれるコーヒーを飲むのが楽しみで、と語ってくれました。

愛と信頼があれば、年齢や年の差は関係ない――。
私はおふたりの関係を見たとき、心からそう思いました。

 おふたりに興味のある方は、以前取材した記事がネット版になってアップされているので、読んでみてくださいね。

(誌面に載ったものよりは、かなり短く編集されています。)

 ですから、もし、磯野貴理子さんの離婚ニュースを、自分のことと照らし合わせて悲しんでいる人がいたら、元気を出してほしいのです。

愛と信頼があれば、年齢や年の差、子どもの有無は関係ない!

 ちなみに、類子さんがかかわっておられる「福島原発刑事訴訟」は、今年3月12日に結審し、9月19日に判決が出ます。

被告である元東電の幹部らは、大津波が来ることを予測していたにもかかわらず、対策をとっていなかったことがこれまでの公判で明らかになりました。
 磯野貴理子さんの離婚とはまったく関係ありませんが、この東電刑事裁判の判決にも、ぜひ注目してほしいと思います。

ままれぼ出版局の本はこちら


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福島第一原発事故以降、福島での取材を重ね、12年に福島の今を伝える季刊誌「ママレボ」を創刊。ままれぼ出版局を立ち上げる。「女性自身」でも、原発事故や汚染の問題を中心に発信中。 ままれぼ出版局の本は、こちら。http://momsrevo.blogspot.com/
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