つりした2

今からはじめる釣りの道具の話

ある日、子供がいった。

「釣りがやりたい。ぐるぐるするやつで!」

その一言ではじまった釣りとの再会。

群馬出身である私の釣りと言えばフナやクチボソ、川の雑魚釣りである。リールは何回か投げたかな…くらい。それももうアーーー十年前である。知識ももうすっかり古い。まっさらに調べるところからのスタートであった。

調べると意外と釣れる場所は多い。それこそ徒歩圏内でいくつもの場所はある。しかし海釣りだ。全くやったことがない海だ。

とりあえず場所はあることはわかったので、道具を調べる。何もないのだ。道具。

「子供でも扱いやすい釣りセット」

このコンセプトを元に色々調べたものをダラダラと書き残しておきます。ハッキリ言いますが凄く長いです。まけないで。

★この記事は2020年年初の出来事であり、2020年2月に最終更新しています。


1.道具は何がいるのかから考えた

ロッドとリールとライン…コレが無くては何も始まらない。

仕掛けはオモリやサビキカゴまでついた完成品が豊富にある。昔やったころ認識してたものと今は段違いだった。糸と糸をつなぐ為の金具をいくつか、オモリは必要だろう。てんびんを使ったもの、ルアーやジグなども面白そうだと思った。

周辺の道具としてはプライヤー、魚掴みトング、糸切りばさみ。ロッドやツールの落下防止のためのカラビナつきワイヤーロープ。そしてリールにラインを巻くための器具や熱式ラインカッター。

他に水を汲むバケツ、魚をいれるバッカン、なにかと便利なクーラーボックス。

餌は昔ながらの生の餌、冷凍餌のほか、保存がきくイソメの疑似餌、チューブタイプのアミエビや、ちぎって使うソフトタイプのものがある。便利な時代だな〜。

一つ一つ、検討したものを記録していこうかと思います。


2.ロッドとリールは何を理由に選んだのか

「子供が使いやすいリールと竿」

というコンセプトでネットの海を泳ぎまくりました。どのくらい泳いだかというと悩みすぎて帯状疱疹が出た勢いです(因果不明瞭)

「子供用だからそこら辺のセットでいいじゃん。安いやつで」
という考え方ももちろんあります。でも、私はそうは思わないのです。子供だからこそ、凄く高くなくても「ちゃんと大人が使ってる道具」を使わせたいのです。(※激安セットを使ってる大人のかたゴメンナサイ)

それはまあ、手触りとか、壊れやすさとか、いろいろあるわけですけども、割愛します。今回は基本的には「一定の品質ラインを超え、機能的なレビューを受けている一番リーズナブルなモノ」を選んだつもりです。

1回で辞めてしまう可能性もありますので…。


2-1.スピニングリール

真っ先に候補として上がるスピニングリールは投げるときに

(1)ペールを操作して糸をフリーにする
(2)糸を指で押さえて投げ準備をして
(3)竿を振ってタイミングよくその指を離す
(4)ペールを戻してから巻き操作する

という、4つの手続きがいります。おそらくできなくはない。けれど、トラブルレスでもない。大人であってもペールや糸を押さえる操作のときに糸がばらけたりします。

「子供だって慣れれば使える」
確かにそうなんですが、そこまでに手数が多くて飽きるとか小トラブルが頻発した場合の対処/ロスタイムを考えるとなかなかに厳しい。

候補としていたのはダイワのレガリスかフリームス。わからないときは2500というネットの書き込みを鵜呑みにして2500です。(レガリスは後日、妻用のリールとして購入しています。)

結局、キャストの作法の部分がひっかかり、選択候補から落ちました。

大人が使う分には全然問題ないと思います。

また、できそうならもうスピニングでよいと思います。小さい子でもスピニング使ってる子もたくさんいますから、チャレンジしてもよいと思います。その場合でもむやみに安いものを選ばない方が良いと思います。

釣り道具はアフターマーケットもわりとしっかり存在してますし、レガリスあたりから上のモデルなら欲しい人はいますから、メルをカリできます。


2-2.スピンキャスト

次に、スピンキャスト(アンダースピン)、つまり、クローズドリールを考えました。スピンキャストは確かに遙か昔見た憶えがあります。剥き出しじゃない装甲感がかっこよく感じた憶えもありますが、どちらかというとおもちゃおもちゃしたもの、という扱いでもあり数が無く、クローズドリールは日本で買うならほぼダイワのコレになります。アウトドア用品店のナチュラムではアブガルシアのアブマチックSXを扱っていますし、アメリカだと結構充実してる(並行輸入品も色々ある)みたいですね。

レバー/スイッチで操作すればよく、ベイトのようなバックラッシュ(※後述)もおきない。スピニングとベイトのいいとこどりをしたような操作感です。

しかし、これの問題は近くに置いているところがなさそうで、実際に手が届くか…を考えたときにやや不安が残りました。実際、手が届かないので操作がちょっとたいへん、というレビューも見かけました。勢いで買っていたかもしれないのですが、かなり強い候補ながらペンディング。ベイトリールを見てみることにしました。


2-3.ベイトリール

ベイトリールはコンパクトでロッドと密着するので、操作において手の大きさの問題はあまりありません。昔と違い軽いルアーも投げられる「ベイトフィネス」という種類もあり、それであれば小物も狙えます。

また、キャストの作法も

(1)右手の指でスプールを軽く押さえる
(2)(そのまま左手で)クラッチボタンを押す
(3)竿を振り、タイミングよく右手の指を離す

クラッチはハンドルを回せば勝手に戻るので、ペールのOFF→ONにする操作よりも1手少なく、また、スプールを押さえてからクラッチを切るため糸の暴れもなく、内容的にも難しい操作がありません。

しかし、ベイトリールは致命的な「バックラッシュ」という問題を抱えています。

バックラッシュとは、ざっくり「スプール(ボビン)の糸がほぐれてぐちゃぐちゃになった状態」とでも考えてください。(糸が引き出される力が落ち、送り出し量とスプールの回転量が合わなくなった事で起こります。)

バックラッシュをおこしたら糸を引っ張り出してまき直しです。
また、「スピニングに比べてだいぶ価格が高い」所はネックにはなります。

しかし、調べているとバス釣りの方で子供にベイトリールを使わせて楽しく遊ばせている方がおり、「ダイワのSVスプールとブレーキを搭載したモデル」で強めにブレーキを設定すれば、そもそもサミングを全くしなくても大丈夫ということがわかりました。
(サミング→糸を巻いているボビン(スプール)を指で軽く押さえてバックラッシュの原因となるスプールの回転を抑えるブレーキアクション)

そこでダイワに絞り、かつSVスプールを搭載したもの…と調べて、ちょうど新型の2020タトゥーラSVTWが出る事、要件を満たす事がわかりました。アブガルシアのロキサーニ BF8もブレーキ性能は高いようですが、SVスプールはそれ以上のブレーキ性能なのではないか、というレビューからの推測もあり、最終的にこちらを選びました。高速タイプの左巻きです。

左巻きにした理由は「右手を手放さなくてよい事」です。
持ち替えればよいのだから右巻きという論もありましたが「持ち替えるという操作がひとつの手続き」である事から、より簡略化する左巻きを選びました。持ち替えがないという事は投げる→巻き取る→投げるという繰り返し動作においても流れがより簡略化しているということでもあり、カジュアルに遊ぶには大事なことだと思います。


★選んだりリール
DAIWA 2020 タトゥーラ SV TW 103 SHL


2020年3月 追記: ShimanoのDC入門機もよさそう
シマノからSLX DCというDCブレーキの入門機も出てまして、それの左巻きが2020年の5月頃出るようです。右巻きなら既に販売済みで、こちらもバックラッシュのしにくさという点ではピカイチのようです。


2-4.ロッド(竿)選び

リールが決まれば今度はロッド(竿)になります。

ロッドは以下の条件で探しました。

1. 振り出しのパックロッドで2m前後の長さのもの
2. 基本的に消耗品として考え、価格が安い事

パックロッドとは概ね収納時50cmくらいの長さになるロッドの事で、振りだし(テレスコピック)とは、指し棒のように中にしまわれていて伸びるタイプの事です。子供の扱いも考えて190cm程度までの長さとしました。

竿は基本的に不意に折れるもの、耐用品ではなく消耗品であると考え、竿が折れても心は折れない価格のものを選ぶことにしました。

これらベースに、ベイトリール用ロッドを探すと…選択肢はほとんどないw

まずAmazonにあるAliでも扱ってそうな格安ロッドは全て除外。PROXのロッドはかなり短いのですが8段とかなので扱いが少し大変そう…ということで、そうするとダイワのモバイルパック、アルファタックルの2択状態。より安いアルファタックルのC666Mとなりました。

★選んだりロッド
アルファタックル トラギア C666M(ベイトロッド)

ちなみに、スピニングリールであればアルファタックル、モバイルパックの他にも、シマノのホリデーパックという選択肢もあります。若干グリップが短いのが難点ですが、お手軽なサビキ竿としてはよいかと思います。(スピニング用として購入しました)

追記:また、人気堤防などのサビキをメインにするなら、堤防フェンスからのストロークの短さをカバーするために長めのホリデーパックの10-270か20-270あたりでもよいかと思いました。

ただ、投げて使うには振り回しの長さが身体感覚と離れすぎるため、周囲には気をつけてください。


2-4-追記:最初に買うならコレ

ロッドですが、追記というか、運用してから考えた書いておきます。とりあえず買うなら「ホリデーパックの20-210〜270」をオススメします。

理由としては簡単で「C666M、折れましたw」
といっても、ロッドの選択が悪かったのではなく、運用とロッドのミスマッチが起きてしまったといったほうがよいかと思います。定番のサビキを使う場合、ベイトリール用のアルファタックル、C666Mには荷が重めになってしまうので、使えないことはないものの負荷は少し強くかかっていたようです。それがジワジワとダメージになっていたのか、穂先から2本目の次の部分が「グォギ」って音を立てて破砕してました。

なお、C666Mは今修理中ですが、買うよりは安いけどそれなりの金額がかかるようです。(1400円+税でした)現在、ベイト用の少し重めのものをあつかえるロッドは海外から輸入しております。

と、いうこともありまして、パックロッドから選ぶなら「サビキ用汎用ロッドはホリデーパック」でいいかと思います。小さなルアーを投げる本来のベイトフィネス入門用ロッドとしてはC666M(C636M)はよいと思いますし、モバイルパック、また、バス用ではありますが、ダイワのブレイゾンモバイルなどもよいのかなと思います。


2-4.追記2. 海外のロッドを輸入でもいいんじゃない?

国内のロッドに拘らないなら、輸入に抵抗が少ないのであれば、waveinnからの輸入は結構オススメですかね。ロッドが数千円〜で買えます。日本より気軽に買える竿の選択肢広いですね。レジャーとしての人口の差がこのへんにでてるのかな?という感じもします。

錘負荷が高め(60〜120g)のベイト用を1本、遊び用の90cmショートロッドを3本買いました。後者は1本2600円ですが、どちらもDAIWAです。

日本で修理できるかについては問い合わせてますが、8000円とかで買えるロッドを5000円かけて修理するくらいならもう一本輸入したほうが安いな…という気もしたりもしてます。ショートロッドなんて3000円ですからね(笑


2-5.ライン選び

ラインはPEを使うか悩みましたが、すり切れ等の心配等細かい事を考えずに済み、バンバンフレッシュなラインを使っていくほうが合理的だろう、ということで、DUEL CN500。カーボナイロンのラインをチョイス。号数は4号を選んでいます。もう少し細くてもよいかと思いますが、ベイトは太いラインのほうが投げやすいという評が多く、ならばということで4号です。

500m巻で500円ですからほぼ1円/m。よつあみのPE x8が2200〜2400円/200m(Amazon価格)ですから、エンジョイにはもってこいの価格です。

また、ライン巻きツールは購入しました。なかったら死んでた。危ない。後述しますが自分で巻くなら必須ですね。


3.実際に使ってみてどうだったか

竿とリールの組み合わせは

DAIWA (2020)タトゥーラSVTW 103SHL

アルファタックル TRGR C666M

となりました。その結果、実際に釣りにいってみてどうだったか。

「概ねノントラブルで何時間も楽しく投げられました」

やはりベイトの操作は簡単。キャストが簡単なので飽きずに何度も何度も投げて「つれないなーでも楽しいなー」って言いながらやってました。

どのくらいノントラブルかというと、2日間、7時間程度投げていてほぼノントラブル。仕掛けがザックリ12〜15g程度でしたが、ブレーキを「20(最強)」に設定していると投げミスの下ポチャですらほぼバックラッシュしません。評判通りです。

そのため、少しづつ下げて15〜16あたりで運用しています。それでもバックラッシュで呼ばれたことはなく、あっても極軽度の緩みでそのまま投げて解消する程度。

むしろ軽い仕掛けでブレーキを下げすぎた私のほうがバックラッシュしました。

バックラッシュしなければベイトの快適なキャスト作法の恩恵だけを得ることができます。この点については完全に狙い通りの結果が得られたと思います。

ただし、ブレーキを強くかけるということは常に飛距離にマイナス側の力が入っているわけです。飛距離はもう少しでたほうがいいかなと感じましたので、着水後のサミングを教えて12〜13くらいまで下げられれば、トラブルレスと飛距離のバランスをとる形、もう少し飛距離も伸びるかと思います。


ということで、楽しさをスポイルしそうなポイントをコストでクリアする事に躊躇がないなら、タトゥーラSVTW、子供にぴったりですよ!

(たかいけどね…)


4.仕掛けとか餌とかはどう選ぶか

仕掛けとか餌、ルアーはどうなっているのか調べてみると、仕掛けは完成品が山ほどある。餌のアミエビは常温パックでフルーティだし、疑似虫餌はやっぱりフルーティだし、冷凍餌/生き餌を買わなくてもなんとかなる。ルアーは手頃な価格のモノがあるし、ジグヘッドとワームを組み合わせるものもあると、なかなかに驚きがありました。


4-1.仕掛け

仕掛け、ハリに糸がついてるくらいのものしかなかったあの頃。全部一つ一つつくっていたあの頃。作ってる間に糸がお祭りになって発狂しそうになったあの頃。

今では、みち糸(リールにまいた糸)に取り付けるだけの完成仕掛けセットが山のように売っていますのでそれを活用しましょう。釣り場・対象にあわせて選んでもよし、とりあえず五目仕掛けでもよし。予備を含めて買っておくと良いと思います。

オススメはSASAMEやハヤブサの完成仕掛け。バリエーション豊富です。

サビキの完成仕掛けは疑似餌がそれっぽく、暴れると怪我をしやすいですから全長があまり長すぎないものがよいかと思います。

また、底を探る天秤つきのものでは。ハヤブサの立つ天秤シリーズは割と好みです。子供も形が気に入ってるようで、天秤単体でも買い足ししています。

また、自作する材料は全くいらない…といっても、スイベル(グルグル回る金具。糸のヨレを軽減してくれるもの)とスナップ。もしくはそれが合体しているスナップスイベルくらいは買っておく方が幸せになれます。完成仕掛けもスナップですから、リールから出る道糸の先にはスイベルをつけておくと便利です。

これらの金具を使い、道糸(端にはスイベル)とルアーをつなぐための「スナップ(スイベル)-糸-(スイベル)スナップ」のような接続ラインを作っておくとその場でサクサク交換できて、釣れるか釣れないかはともかく()色々試行錯誤するという事を楽しめました。

スイベルのリングと糸の結合であれば、簡単なユニノット(※)を覚えれば十分ですからなんとかなります。

※ノットの結び方はネットに様々ありますが、seaguarのサイトがまとまっていてよいです。ラインを販売する会社なので正確性が高いのがよいですね。
★ユニノットのやり方
http://www.seaguar.ne.jp/knot/parts/parts_2.html


今回、ラインで選んだCN500はノットの練習、失敗しても気兼ねなくやれるのでその点でもよいです。

ちなみに、うちではNTパワースイベル8号(徳用)とダイワのスナップS(徳用)を使ってスナップスイベルを自作しました。スナップは元々は片側はフッキングされていますが、溶接されていないので少し押せば外れます。変形しない程度に力を調整しながら入れれば大丈夫です。両側につければダブルスナップスイベルにもできます。

■やり方
スナップ両側のフックを注意して外す → 本来のフック側からワイヤーにリングを通す→ 変形しない程度に力を入れて隙間を作りリングで押しひらいて通す→ スナップを両方戻す

※強度などは不明ですし、破損などについては自己責任でお願いいたします。

4-2.餌は?

最初は「サビキ用の常温保存ができるアミエビ」と「パワーイソメ」のから選ぶ感じでよいかと思います。生餌がよい場合は近所の釣具屋へ。

また、冷凍の魚の干物や海老やイカ。いかの塩辛なども餌になるので自宅の冷蔵庫を探してみるのもよいかと思います。

なお、イソメなどを針に付ける場合にはクリップも是非どうぞ。

餌に関する実験を始めました。まとまったらnoteコンテンツにしようと思います。

4-3.ルアー

ルアーは繰り返し使えるものの、メーカーものはやはり少し高いなぁって印象はあります。ガチャ1〜2回分ですけども、根掛かりロストとか想像しちゃうとナカナカ…。

しかし、最近はAmazonという強い味方がいて、そこには安いルアーがそれなりにいます。オルルド釣具やWild sceneなどですね。例えばこれは1個あたり250円です。このあたりから入って「投げる楽しさ」を覚えるのにはよいでしょう。

また、ジグヘッドという「アタマに針がついた形のもの」なら単体コストはもう少し下がります。(本来的には別モノではありますが)

ジグヘッドには、例えばこのメジャークラフトのジグヘッドにパワーイソメをつけたり、こういったワームをつけて使います。

勿論、釣りたい対象にバッチリあわせるというのが一番ではありますが、子供が飽きないよう、色々と工夫を楽しむ、という事にしても、毛色を変えて準備しておくと楽しめると思います。

仕掛け、餌、ルアー、アーーーーッ年前の環境と考えると、豊富な種類の完成仕掛けで無理に仕掛けを作らなくてもよい、オキアミはチューブで手が汚れないものになっている。質のよい虫疑似餌が出ている。手軽にネットで買える。というのは、とてもよいと思いますね。

5.周辺の道具は何がいる?

ここからは子供の事はあまり関係ない話になります。自らの財布との戦いです。

針を外したり工具としても使えるマルチプライヤー、海であれば毒やトゲのある魚を掴むための魚掴みトングやフィッシュグリップ。釣れた場合の針外し。根掛かりや毒魚をかけてしまったときに糸を切り離すポケットにはいる小さな糸切りばさみ。道具の落下水没を防ぐカラビナとロープ。竿を置くためのもの。クーラーボックス、タックルボックス、バッカン、水汲みバケツ…。

「この金額でどんだけ魚食えるかな…」

その考えは捨てましょう。レジャーです。会計科目は交際費または遊興費です。食費ではありません。

他にも、自宅でリールに糸を巻くためには、アシストするツールがあるとよいかと思いますし、それらツールの他、仕掛けやルアーなどを収納するケースやポーチなども必要です。

持ち帰らないなら不要なものもありますが、意外といりますね。


5-1.マルチプライヤー

挟み込む、糸を切る等の他、魚が飲み込んだハリをとったりするために使います。特に小さなスプリットリング(よくある鋼線が二重の輪っかになったリング)を開くためには割と便利しますので、その機能があったほうがよいかとは思います。

ただ、それぞれ特化した道具はありますし、仕掛けを作るようになるまでは後回しでも構わないかもしれません。

予算がある場合は買ってしまいましょう。

メーカーは概ねどこのものでもいいのではないかと思います。フルアルミだと硬さに問題がでるかと思いましたので、うちはコレを買いました。


5-2.針外し

マルチプライヤーがあればとりあえずは不要ですが、別にあるとそれはそれで便利なモノです。

うちはオエオエ棒(ネーミングがステキ)というものを買いました。少し長めのものを用意しておくと、不意の毒魚対策になります。


5-3.フィッシュグリップ・ワニ口トング

いらないようなイメージがあるかもしれませんが、特に海釣りの場合は鋭いトゲのある魚、皮やヒレに毒のある魚と、危険なケースがありますので必ず買っておいたほうがよいかと思います。

口を掴むタイプのフィッシュグリップ、いわゆるトングやハサミにトゲがついているものの大きく分けて2種類ありますが、挟んで掴むタイプをまず買うのがよいと思います。

ワニグリップが有名なところですが、どこのものでもよいかと思います。


5-4.尻手ロープ

主に竿に付けて悲しみの転落事故を防止するものです。なくても釣りそのものには影響はありませんが、ロッドとリールがまさに「海の藻屑」になっていく悲しみを味わいたくなければ買うべきでしょう。ストレートコードのほうが引っ張られたりしない分使いやすいので、ダイワのこのコードをオススメします。

ロッドへはDカン付きベルトを巻いてそこに繋ぎ、反対側は自分の体等につなぎましょう。フェンスのある堤防で人気の場所ならポイントは固定になるので、フェンスに固定してもよいです。


5-5.カラビナとスパイラルコード

これはツール等につけておくものです。現場で使うツールも悲しみの転落事故をおこすことがままあることから、装着しておくものは面倒でもできるだけつけたほうがよいかと思います。

案外ヤバイのはスマホですね!

品質はカジュアル系のもので十分だと思います。


5-6.ロッドを立てたりするグッズ

意外と悩んだのがこのグッズ。竿を寝かしておいたり、手すりに立てかけておくと倒れてしまったり踏んづけてしまったり足をかけてしまったりと、ボッキリリスクが高くなります。他にも、仕掛けをとりつける時など、やはり立てておけるものがあると便利です。

そのため、できれば竿を立てるための環境が必要になります。主に3つ。

(1)バッカン/クーラーボックス/タックルボックスに竿立てを付ける
(2)手すりもしくは三脚につける竿受け
(3)独立の竿立て

(1)はスタンドをクーラーボックスやタックルボックスの横に固定して立てるタイプで一番ポピュラーな方法です。下記のようなロッドスタンドというタイプですね。ボックスに対応したものを選んで使います。

クーラーボックスの場合、多くの場合ネジで固定するためクーラーボックスの種類によって可能か不可能かは違います。(主に真空パネルを使ってる面は不可になってるようです) よって、固定のネジを使えるかどうか注意してください。


(2)は竿受けと呼ばれるタイプで、主に手すりなどに固定し、斜めに保持するものです。第一精工の受太郎がメジャーなもののようです。
これがあると手を離してあたりを待つ、ということもしやすくなります。他にも三脚タイプなどもありますが割愛します。

もっとカジュアルに立てかけるだけならばこういった商品もあります。


(3)はダイワが扱っている三脚独立ロッドスタンドです。他にあまりないんですよね、こういう商品。

垂直に竿を差し込んでおけるので、先に道糸を出しておけば仕掛けの取り付けにも便利に使えます。一方で当たり待ちのような使い方はできません。

これらの選択肢の中から、うちは3つ目のライトルアーロッドスタンド300を選択。ロッドスタンドの満足度としては100%です。

軽量で持ち歩きに不便なく利便性の高い商品で2m程度の竿なら特に問題なく、安定しています。脚を引っかけないようにクーラーボックスの導線の影におくのがポイントでしょうか。

クーラーボックスなどにつけるタイプにしなかった理由としては、ボックス取り付け型だと、そのボックスを必ず必要とするという事です。つまりクーラーボックスをもたない釣行でそれが満たせなくなる点ですね。

もう一つはクーラーボックスに穴開けるのどーなのという事ですね。樹脂なので錆びる事はないですが…。

ただし、これはボックス型が悪いという話ではなく、あくまでも「ウチの利便性や気持ち」を踏まえた場合の事なので、それぞれの環境で選ぶとよいと思います。別の機材になると面倒、ということは勿論ありますからね。

ちなみに、受太郎はこの用途とは別のものとして購入しています。


5-7.バッカンとバケツ、ツールボックス

バッカンは「釣りで使うビニール製のセミハードな入れもの」の総称のようなものです。便利物入れという感じですね。いろんなものをバッカンと呼び、ビニール製なので折りたためたりしますし、元々折りたたんであります。

※折りのスジが気になる場合はドライヤーで温めながら伸ばすとマシになりますのでお試しください。

ツールバッグとして使うもよし。現場に持っていって餌箱や生け簀として使ってもよしです。保温性能はありませんが中にソフトクーラーを入れれば簡易クーラーバッグとしても使えます。

どこのメーカーのものでも大差ないありませんので、容量と好きなデザインで選ぶとよいかと思います。参考にうちのはこれです。今のところ持ち出しはしておらず、自宅用のツールボックスという形で使ってます。

バケツは普通のバケツではなく、水汲みバッカンとして売っている、バッカンの小さめのサイズで、水汲み用として口にオモリがついていて着水時にひっくり返るもの、ロープにグリップがついているものを選びましょう。あまり大きなものを選んでも水が入ったときに重くて辛いので小さめがよいです。またこちらもメーカーはどこでも大差ないと思います。

水汲みバケツは大きなバッカンのかわりに、コンパクトな活かしバケツや血抜きのバケツとして使うこともできます。その場合は水汲み用のバケツの他にひと周り大きめのものをひとつ用意すると利便性がよいかと思います。二つ持ってもたためるので荷物としてはだいぶ小さくなります。

ツールボックス、タックルボックスは買いませんでした。工具箱と同じなので割とそのものが重いこと、竿を立てる用途がないこと、クーラーボックスと含めて両側が塞がるのは避けたいため、用具は大きめのバックパックにポーチで細かく分けて持っていくことにした、という理由からです。かっこいいので気分が上がる場合は買いましょう(笑


5-8.クーラーボックス

悩みの山場です。クーラーボックスだけは、できれば実際に見に行った方がよいと思います。

持って帰らないなら不要ですし、当日用の冷凍餌の輸送や食品用ならLOGOSやColemanなどのソフトクーラーでも十分でしょう。 持って帰るにしても、ソフトクーラーにペットボトル氷を入れ、その場でシメてから魚は重ねたビニールに入れソフトクーラーで保冷し、水を入れないで持ち替えるという手もあります。

ここではハードクーラーを買うという事に絞ります。

まず、どこのメーカーを選ぶか…ですが、無難なところはやはりシマノかダイワです。この二つのメーカーから標準クラスの冷却性能(シマノならBasis、ダイワならGUというグレード)から上を選べばまず大きな失敗はしないと思います。

大まかに、ハードクーラーを選ぶポイントとしては

(1)重量(本体重量・内容物重量)とサイズ
(2)保冷力
(3)ユーティリティ、拡張性

となります。

選ぶ基準としてはまず重量とサイズ。ハードクーラーは言うまでもなく装備の中でもダントツでかさばり、重いものです。

キャパシティが大きいほどそもそもが重く、大きくなります。次に冷却性能が上がると断熱材の違いから同じサイズでも重くなります。

そして盲点になりがちですが、適切な保冷力を発揮するには、空間が大きいほどより多くの冷却剤を必要とする、つまり釣りをする前の状態がより重くなるということです。当然、釣果によって水と魚を入れればその容積に比例して重たくなります。

つまり、行動によって、釣りにいくのが徒歩ベースなのか、車ベースなのか、勿論、狙う魚によっても選びかたは変わります。

あまり大きなものを買っても持ち歩くのが大変なので、うちのように徒歩ベースなら15L以下から選ぶのがよいかと思います。 もちろん、主に車で移動する場合は大きなものを選んで、行きは食品等の輸送ボックスとして兼用してもよいでしょう。利用スタイルを考えて選ばないと、持ち出しが辛くて…となってしまいます。

「大は小を兼ねないもの」といってよく、実際に見に行く事が大事になります。

次に、断熱構造のグレードによりそれぞれ保冷力が違います。

真空パネルを全ての面に搭載した高性能なものから、ベーシックなスチロールのものまで様々あります。それにより保冷力、どれくらいの時間保冷できるかどうかと繋がって、さらにその違いは価格に強く反映されます。
(正直、付加価値税感はある値段の推移ではありますが…。)

ただし、あくまでも保冷力であり、大きいクーラーボックスほど「冷却しなければならない空間」が大きくなります。ということは、より多くの冷却力(ペットボトル氷やコンビニのブロック氷、LOGOSの冷却剤等)を要求するという事です。

「冷えない」などの評判は恐らくコレがひとつの原因だと考えています。適切な量の冷却材が入っていなければしっかり冷えないのは明白です。また、冷却材が少なければ過負荷になり、あっさりと溶けてしまう事にもなります。

適切な量の保冷材を入れている場合、保冷力が高ければ「冷却が立ち上がった後」の温度変化が小さくなります。つまり保冷材への負荷が小さくなる≒保冷時間がのびるという事です。

とした上で、実際問題、二日も三日も保冷する事はまずないわけですから、あまり上を求める必要は無い、と思います。

例えば、海水の釣りであれば、だいたい3.1〜3.4%くらいの塩水(海水くらいの濃度)をペットボトルに入れて冷蔵庫で温度を下げ、他の冷却剤と併せて持ち、釣果があればその水を出して使う事で、温度の高い海水を汲んで使うよりも保冷条件は楽になります。そういった方法で最高のグレードでなくても対処することはできますね。(衛生面でもそちらのほうがよいと思います)


3つ目にユーティリティ、拡張性があります。

座れるかどうか、小箱や竿受けやツールボックスなどを取り付けられる、つまりはネジうちができるかどうかや、水抜きがついているか等、それぞれのモデルで違いがあります。

こうなってくるともうどれでもいいんじゃね…という気持ちになると思いますが、概ね合ってます。

大きさの問題に比べたら軽微なことです。

「ロッドホルダーを付けるなら取り付けたいパネル(基本的に側面)に真空パネルを使っていないものを選ぶ」といった程度でよいかと思います。Shimanoはそれをアタッチメントで解決していますが、アタッチメントが高いんですよね。ダイワの三脚ロッドホルダー買っておつりが来ます(笑)

ちなみにうちは色々考えた結果、ラインナップが豊富な15L overは大きいと考えまして、それ以下の12Lから下のサイズ、その中でも何故か大幅に安売りしていて、下のグレードと価格差があまりなかったので「シマノ(SHIMANO) クーラーボックス 小型 12L フィクセル リミテッド」を買いました。今は買った時より5000円くらい高くなってる…。今かうならベイシス買います(素直)

ちなみに、シマノの9Lモデル、ダイワの10Lモデルとも最後まで悩みました。でも、子供が「スズキつりたい」といっていたので、横幅30cmはとりあえず死守したい…という点から12Lモデルに落ち着きました。

もすこし幅はあるけど奥行きがない(幅と容量は高さでカバー)クーラー出てくれないかな…?と思いましたが、サポートの足でもつけないと設置時のバランスが悪いかもですね。

最上位の真空6面、5面などのモデルは高性能だろう事は想像に難くありません。しかし、非常に高価ですし、シマノでいえばLimited、ダイワでもSUで十分なのではないか…という気はしていますし、なんなら日帰りの釣りならBasis、GUでいいと思います。(真夏は事情が変わってくるかもしれませんが。)

5-8-1.ソフトクーラー

追記になりますが、バックパックオンリーで行く時のためのソフトクーラーを買い足しました。サーモスの5Lのものです。

ハードクーラーの時に触れましたが、水を入れずにビニールバッグにつめて保冷しながら持ち帰る時用ですね。一人でフラっとでかけるときにクーラーボックスは仰々しいので。中にはペットボトル氷と汁漏れの気になる餌類をつめていく予定です。

5-9.ラインを巻いたりするためのツール

自分でラインを巻く、ちょっとした仕掛けを作るというなら、是非おすすめなのが以下の2つのツール。超便利&必需品なのでオススメです。

高速リサイクラー2.0はテーブル固定式のライン巻き取りツールで、巻き取る側の機能もありますが、安いライン使い捨てなので今のところ使っておらず、もっぱらリールにラインを巻くときに使っています。ドラグ(テンションを調整してくれる機能)がついていて、リールへの糸巻きもラクラクです。安いラインを使い捨てしていくには必携です。

「リールに糸を巻く」と検索すればわかりますが、ボビンに棒を通し、足の指でそれを押さえ、テンションを維持しながら巻く、という苦行を必要とします。その苦行を一気に解決してくれるのがコレ。お店に頼むとラインを買わないと500円とかですから、まあ何回か行けば全然元が取れるレベルですね。


次に、熱式ラインカッターのよつあみ(YGK) 充電式ヒートカッター

「糸切りハサミでいいじゃん」とお思いの貴方。

コレのメリットは「熱で切る(樹脂は熱で溶ける)」ってところです。

よく、ノット(結び目)を作るときに「ノットからあまった糸を近くで切り、ライターであぶってコブを作る」とサラっとかいてあることがあります。しかし、ライターであぶるという事はその近所にある必要なラインをあぶってしまうリスクがあるわけです。

これはそういった欠点がありません。とても快適に使えています。ハサミよりは高い。けどこの快適性からは帰れない。そんな商品です。


5-10.リールや竿、その他収納するためのケースやポーチ

各種収納のためのケースやポーチです。ロッド、リール、ケースやツールをまとめるためのポーチ、仕掛けなどをしまうケースはそろえておくと便利です。

基本として、ケースで小分けしてポーチにまとめ、それを収納袋などでまとめ、バックパックなどで運ぶ、という考え方です。

5-10-(1)ロッドケース

ロッドケースは付属のものがあればそれでもよいですし、まとめたい場合は、アブガルシアのセミハードロッドケースがしっかりとしていて、4本くらいまでは余裕で同時に入れられるので持ってる竿の長さにあわせて購入されるとよいかと思います。

リールは入りませんでしたので別にして持ち歩いています。


5-10-(2)リールポーチ

リールポーチは、セリアのNintendo Switchポーチを使っています。メッシュクッションのポーチなので通気性もよく、それをさらにセリアのクッションポーチに入れています。これで小型リール3つまでは入ります。他の百均でも同様の商品はあると思います。

超おすすめ。


5-10-(3)仕掛けなどの収納ケース

仕掛け金具など、バラバラしたものをしまう場合等のケースもビーズやピルケースなどとして売られている小分けケースで十分だと思いますが、こういった形のそれぞれの入れ場所ごとに蓋がついていて、開閉できるものがベストです。

また、ケースで必要になるのは少し長物を納めるためのケース、針がついたルアーやジグをしまうスポンジ敷ケース、そして7センチを超えるようなルアーがあるのであればルアーケースでしょうか。

これも百均のミニ収納ボックスなどをベースに作ればつくれるものですが、便利そうなものを見つけてそちらを使っています。ケースとしては大工用の工具ボックスなどを作っているMEIHOのものです。

それぞれ同シリーズで裏側で合体させて両面ケースとしても使えます。小型のルアーやジグ、ミノー、オモリや仕掛けなどをいれるに十分な高さがありつつ、必要以上ではないのでとてもスッキリとしており、便利です。

仕訳ケースは天秤やオモリなどの格納に便利です。スポンジを両面テープで取り付けて針などをフックしてもよいですし、両面テープを敷いておくと暴れ防止になります。薄いスポンジを抑えとして蓋に貼り付けてもよいかと思います。

スポンジケースは針があって小さいジグや仕掛け針などを差し込んでおくのにとても便利で、こちらもスポンジ部分にナイスタック両面テープを3回ほど折り返した厚みで貼り付け、ルアーなどが暴れないようにしています。

また、大きめのルアーの場合はこちらような三角で区切った両面ルアーケースのほうがスッキリ納まりますので、長さに合わせて買うと良いかと思います。

最後に、仕掛けをまとめるケース。現場で(やむなく(笑))つくる仕掛け用の糸を持っていったり、ルアーをつなぐ為のスナップスイベルつきの接続ラインの仕掛けを巻いておいたりするために使います。

完成仕掛けなどは仕掛けセットの袋にもどしてますが、ちょい投げ仕掛けなどで使ったものはこちらに移しても良いかと思います。


5-10-(4)道具収納用ポーチ

道具用のポーチはダイソーやセリアでよいです。化粧品/トラベルコーナーにあると思います。中身が見えるビニールポーチとメッシュポーチをそれぞれいくつかかって使っています。安いので用途別に小分けできてよいですね。

以下に挙げるこれらをさらにまとめるものとしては、Seriaで売っていた「マンガ収納袋」がちょうどよいサイズでした。


沢山のケースがいるのだな…と思ったかと思いますが、用具次第で買い足せば良いもので、完成仕掛けなどはジッパー付きの袋にドンと入れてます。

ただ、釣り場で頻繁に開くもの、ルアーやジグをしまってるものと、パラパラした金具等のミニケースは明確に分けた方がよいかと思います。

特に、外でバラバラブチ巻き事件をおこしたらまあまず小物は再起不能ですから、金具だけは小分けケースに入れる事を強くオススメします。


5-10. ジッパー付きの大きめの袋、ビニール袋

ホームセンターなどで売ってるものでよいです。28×40サイズ(K-4サイズ)以上くらいあったほうがよいと思います。使った道具などをガンガンしまって帰ったり、魚を入れたり、ゴミ袋にしたりと、このくらいのサイズ感があるととても使いやすく、また水漏れもないのでオススメです。


6.身支度的にあるといいもの

道具の他にも、身に付けるものであるといいもの、必携のものがあります。

サングラス、ライフジャケット、靴、グローブ、各種ウェア…などですが、特にライフジャケットは命に関わるものなので、手間でもしっかりと用意したほうがいいですね。


6-1.偏光サングラスと眼鏡用ストラップ

水面の照り返しがきついのと、綺麗であれば海の中の状況も見ることができる偏光サングラスは必須ですね。横からの光も入りにくいカーブのかかったもの(6カーブくらい)がよいと思います。

スポーツ用品店ならどこでも買えると思いますし、JINSや眼鏡市場などのものでも問題ありません。SWANSあたりであればファッション性もあり、かつ安心のブランドですから、オススメです。

必ず「偏光」のものを買ってください。偏光と調光両方ついていると調光機能で夕方も使えることからベストですね。

眼鏡用ストラップは首にかけられるのであったほうが楽です。海ポチャ防止にもなります。


6-2.ライフジャケット

特に、海で手すりのある場所以外で釣るのなら絶対に必要です。

レジャーです。楽しく過ごすはずが一瞬で絶望に変わります。

結構コストの高いモノですし、子供用はどうしてもフロートベストタイプなのでかさばりますが、必ず用意しましょう。

これについては安いどこが作ったかわからないようなものなどは絶対にダメです。国交省のサイトにある安全指標に適合しているものを選びましょう。

ブルーストームというブランド名で出している、まさに本業としている高階救命器具株式会社のものを選ぶと安心かと思います。

救命胴衣の稼働について、「自動展開」「手動展開」とありますが、状況を考えてみれば自動展開一択であることは一目瞭然でしょう。構えて入るわけではなく、落下している状況ですから、自動展開に限ってください。

形状は肩掛け、ウェストポーチとありますが、どちらでもかまわないと思います。ウェストポーチ型の場合、自分を囲み浮き輪のように展開するもののほうがよいと思います。

私はウェストバッグを使うので首掛け型、BSJ-8320RSというモデルが国土交通省型式承認小型船舶救命胴衣 Type Aに適合しており、かつとてもコンパクトに収納できるため、こちらを買いました。

子供用も同社の子供用のジャケットを選べば安心でしょう。身長によりサイズが違いますのでお気を付けください。大人用を買ってもすっぽ抜け事故がおきては意味がありませんので、子供用のジャケットを選ぶ事をおすすめします。


6-3.滑り止めのある靴

濡れた場所で滑らない靴は安心にもつながります。ワークマンのものが有名になりましたね。釣りメーカーがだしているものもありますが、紹介するのはお手軽なワークシューズというカテゴリになります。

こちらのサイトで「コックシューズ」の詳しい比較があり、その中からシューズメーカーであり靴のノウハウもあるアキレスのものを選びました。調理の現場で使うもので、つまりは水や油混じりの濡れたコンクリートの上で使えるものです。

履いてみると確かに濡れた場所でも滑りにくい。流石に鉄板の上はグリップしませんが、コンクリートなら普段の靴だとすこし滑るところも無理に滑らせる事すら難しいくらいでした。

また、22.0からあるので、子供用にも使えます。サイズ感的には0.5ない程度大きめといった感じなので、普段のサイズで靴下で調節する感じですね。

防汚防水なら簡易の雨天シューズにも使えますし、履き心地もいいのでなかなかよいですね。

余談ですが、ワークシューズがファッショナブルになっていて、日常使いもこれでいいんじゃない?という感じのよさですねぇ


7.釣りを始めるときに読む本

ネットを参考にすればいくらでも情報が入る時代ではありますが、上手くまとめてあるという点ではやはり本の優位性はあります。まずは一冊買っておくとよいかなーと思います。

また、定額雑誌読み放題系のところにも釣り系の雑誌があったりしますので、参考にしてみるとよいかと思います。

また、Kindle Unlimitedででていた旧版を読んでみたところこちらの書籍もよかったと思いましたので、新版のほうを紹介させていただきます。



Good Buy!! Goods.買って使ってよかったもの

上にかいてあるもの、さらに追加で買ったもので、ガツっ!!と、おすすめしたいモノを追記していきます。


GBG-1.Booms Fishing マグネット内蔵フックホルダー

Aliexpressでも同じ商品買えますが、輸入してもさほど安くはならないのでAmazonでよいかと思います。Ali商品と侮ることなかれ、機能としては日本釣具メーカーの同様商品よりもずっとよい点があります。

それは「ネオジム磁石がくっついてる」ことです。

針は磁石にくっつきます。これにより、ルアーをフックしなくても針が仮固定されるんですね。ラインを巻かなくても軽く固定されます。これが実に助かるのです。

磁力は「大きさなり」ではありますがネオジムなので弱いという事も無く、竿を立ててちょっと仕掛けを交換する、なにかをしようとしたときに、針先が動かなければグルグルしたり風で煽られたりといったリスクが減ります。どのみちルアーフックは竿を痛めないためにもあると便利なグッズですから、こちらの商品、超オススメです。


GBG-2.スーパーパイプ受太郎(シリーズ)

先にも紹介済みですが、堤防フェンス釣りなら持っておいて損はないですね。

仕掛けのセッティング等には使えませんが、しっかり止めておけば安定感ありますし、釣りしてる最中にサっと竿を差して子供の様子を見るなど、ちょっと手を離したいときとかに便利です。

また、受太郎Wであればトリックサビキ(サビキ針に本物のアミエビをつけて釣る方法)用の餌付け台つけることもできます。サビキを溜めた器にサビキ針を通過させることでアミを針に引っかけ、手軽につける便利なものです。

やはりサビキは子供と釣りをするときに一番お手軽で、ボーナスタイムでの「数の魅力」というのはとても良いですよね。


※最後に…

ここで取り上げたのはまだまだ一部です。買ったけど書いていないものもあります。

しかし、こうやってみると「ちょっとまじめに道具をそろえようかな」と思うと結構イニシャルコストの高い娯楽だな…と思います。

そして、「コスト出したからといって釣れるかどうかは全く別」というところで、今人気のあるデイキャン、グランピング等、アウトドアの「キャンプしたらひとまず達成となるもの」でもない。

そりゃ釣りをレジャーとする人が減少していく事もよくわかります。場所も限られていればお金も時間もかかる。

このような記事もにもあるとおり、釣具を売っているネットショップの社長さんのようですが、仰るとおりですね。新規ユーザにはいろいろと厳しいナァと思うわけです。

釣りはそもそも何を選んだらいいかがわからず、「おもちゃ」か「そこから上か」みたいな感じから始まり、その間を埋める商品が少ない事はかなり影響があると思います。しかもそれと釣果は(導入の段階では)どう差がでるかはハッキリ言ってわからないわけです。

しかも、専門店ですら減少し、入るのにためらわれる「本格感」が障害になってる部分もあるかな、と思います。

また、そのプレイヤー人口減(濃縮)によって起きているハードルに加え、釣り人によるバスの勝手な放流、仕掛けなどを回収せずに捨てていく(そしてそれによって怪我をしたり危ない思いをしたりする事)や、ゴミを放置していく等、「プレイヤーの素行」によっておきる釣りそのものへのイメージの悪さなども結構問題なのだろうなと感じました。その当たりはいずれ書くかなと思います。

なにはともあれ、長い記事にお付き合いいただきましてありがとうございました!

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撮影、活動のおこづかいにさせて頂きます ٩( ˘ ᗨ ˘ )و