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映画「みんなの家」を観た感想

 去年の11月からインテリアコーディネーター養成スクールに通い始めた。「基礎造形」という授業の先生がお勧めしてくれた本の中に、この映画のエピソードが紹介されていて、唐沢寿明さんがちょっと好きだし、大工とインテリアデザイナーの対立を映像として見てみたいなと思って早速Amazon Primeで検索、あった!
夜な夜な見始める。

お酒落なマイホームを夢見る若夫婦。新進気鋭のインテリア・デザイナーに設計を依頼するまでは良かったが、施工は妻の父親で頑固な大工が行うこととなり、正反対の性格であるふたりは対立を繰り返し、遂には想像を絶するトラブルが夫婦に襲い掛かる。はたして理想の新居は完成するのだろうか?(C)2001 フジテレビ 東宝
監督 三谷幸喜
出演 唐沢寿明, 田中邦衛, 田中直樹

AmazonPrimeサイトより

結論から言うと、いい映画だった!
しあわせな気持ちになる。

ココリコ田中さん、唐沢さんの役はおもしろくて笑えるし、田中邦衛さんの役はめちゃめちゃかっこいい。「オラァこんな家見たことねぇー!」というシーンでは、古風な頑固ジジィめ〜!と思うが、案外素直に誉めてくれたり、人を認め気遣うるシーンには観てる私までうれしくなる。

初めて家を建ててみたいと思った

生まれたときから団地・マンション暮らししかしたことがない私だが、家を建てるってこんな大仕事なんだなぁ、みんなの想いが詰まったこだわりの深いもの、ということがよく理解できた。
「隣の敷地とぎゅうぎゅうの戸建には興味なし」という点は変わらないが、もしも広い敷地を手に入れたら、自分と夫と子供たちのこだわりをたっぷり詰め込んだ「みんなのいえ」を建ててみたいな〜と、初めて思った。
同時に、津波や水害、地震などで家を失った人の絶望的な悲しみが、前よりはもう少し想像できる…。

大工の仕事って素晴らしくかっこいい

大工の頭領役、田中邦衛さんが

「あたりめぇだよ!俺はこの仕事50年やってんだよ!」

と言うシーンがある。職人という意味でもちろんかっこいいし、50年間あらゆる家を建ててきて、いろんな経験をして、頑丈な家が建てられるようになる。経験の量がダイレクトに役立つ。
20年、30年と長期間に渡って人に使われるもの、なくてはならぬものをつくるということが、素晴らしい。それは新築に限らず改修工事も同じく素晴らしい。
いや、改修工事の方が難しいっていうし、長く大切に使うって意味では改修の方が好きだな。

そして思う。果たして私は大工のような気持ちで自分の仕事に向き合っているのだろうか。

私も、50年間続けたい、愛情持った仕事をしたいな。


全体的にほっこり温かい


劇中、ハンディビデオをまわしてる大工のおやっさんが登場する。家を建てる工事を最初から完成までずっと撮影しているのだが、そのビデオの中身がエンディングに流れるという、これまたほっこりする演出!
俳優のみなさんの半分役柄、半分オフショット状態の映像も含まれていて、温かみを感じる。本編とのつながりも感じられてお得感もある。

#映画感想文 #みんなのいえ


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