もしも彼氏が桃鉄の監督をやりたいと言ってきたら全力で拒否すべきだとみんなに伝えたい。
「おれ、今度監督やってほしいって頼まれたんだよね」
ある日、彼氏が言った。
頼られる僕ってすごいでしょ?という顔で。
プロ野球の監督ではない。サッカー日本代表の監督でもない。
映画監督でもないし、現場監督でもない。
世界中のありとあらゆる「監督」のなかで
世界で一番どうでもいい監督。
桃鉄ワールド(ゲームソフト)の
非公式なオンライン対戦大会のチーム監督。
あきれ顔になりかける私に先回りするように
「頼まれると断れないタイプなんだよなあ」
男気のある僕って素敵でしょ?という顔をしている。
暴力が許される社会なら殴りたい。
手が痛くなるのは嫌だし、
何回も殴ると筋肉痛になりそうだから、
貯金をはたいて、井上尚弥を雇って、殴ってもらいたい。
「チームメンバーどうしよっかな」
私が井上尚弥代理暴力妄想を膨らませている間に
もう快諾返信を済ませてしまったらしい。
自信満々に伝えてきたチーム名は
「HIP THE YON-CREW」
「コンセプトも考えたんだよね」
「チームの紹介動画も作ったんだ」
「今日はチーム練習をするんだ」
「明日からいよいよ公式戦が始まるんだ」
心の中のどこを探しまわっても、
どうでもいい、という感情しか見つからない。
非公式大会なのに公式戦って、なんだよ
私はもう彼を止められない。
でも、これを読んでいるあなたの彼氏が
もしも桃鉄の監督になりたいと言ってきたなら
全力で抵抗することをオススメしたい。
念のために今から井上尚弥資金を蓄えておくことも
オススメしたい。
私には、彼がやっていることは
昨夜の夢に出てきた鳩時計の鳩の色が
白だったかグレーだったかについて5時間考えるような
どうでもよくて無意味な行為だということを
伝える義務があると思う。
二度と私のような思いを、
誰にもしてもらいたくないから。
というわけで、まずは彼が桃鉄オンライン対戦のために使っている
Xアカウントを晒す。
次に彼がつくったチームのコンセプトを晒す
さらに本人の発言ではバカ受けだったというチーム紹介動画も晒す
まだお金配りおじさんの発言の方が信用できる
チームのメンバーにまで迷惑かけやがって…
最後に、「監督」であることを野村克也や黒澤明と同列の誇らしさでとらえるモンスター彼氏を生み出してしまった、罪深い大会の公式チャンネルも晒しておく。
あなたが、自分を守るために、
チャンネル登録をして様々な動画を見ることを
そしてあなたや私と同じリスクを抱えるたくさんの女性のために
高評価ボタンを押してくれることを期待してやまない。
次のnoteでは、チームメンバー(彼はクルーと呼んでいる)について晒し上げていくつもりだ。
彼氏が桃鉄の監督になってしまうという不幸な女子をこれ以上増やさないために。
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