たったひとつの朝は、まだ始まったばかりで
止まない雨はない。
だけど、どんなに晴れていても雨は必ず降るし、降らなければ困る。
終わらない夜はない。
だけど、朝がくれば当たり前のように昼がきて、夜になってしまう。
人生は、その繰り返し。
雨が降り続いても、ちゃんと止むことを知っているし、ひとりぼっちの夜に孤独を感じても、明日また誰かに会える朝を知っている。
だけど、人生の中で何度か訪れる辛い時間の中、そんな風に簡単には思えない。
空の蒼が眩しい日だって、心に雨は降り続けるし、大切な友達といる時間にだって、ひとりぼっちの夜のように感じることもあるだろう。
信じるしかない。
自分の歩く道は、自分で選んで歩いているということを。
困難な場面に立ち止まったとしても、その先の道には、虹がかかっているだろうって未来を。
泣きたくなったら、泣けばいい。
立ち止まりたくなったら、立ち止まればいい。
自分の心を信じて、心のままに過ごせばいい。
信じる。
自分の未来を。大切な人の未来を。
願うのは、その隣に自分の姿がありますように、だけど、そんな未来じゃなかったとしても、離したこの手は、間違ってない。
だって朝は来たから。
またいつか、その未来に続いていく朝が。
美しい空の蒼を見上げて、風に雲が揺れれば、あなたの生きる場所に流れていきますようにと願う。
そんな朝に、乾杯。
2021.6.20
いつか自分の書いたものを、本にするのが夢です。その夢を叶えるために、サポートを循環したり、大切な人に会いに行く交通費にさせていただきます。