あなたと想いを重ねたい
うまく呼吸ができずに、苦しさを感じてしまうことがある。
リラックスをして、深い呼吸をしなければと意識すればするほど、浅い呼吸になってしまう。
多くの膜や殻に覆われている。
素直に曝け出せない部分もたくさんあり、そういうときの私は呼吸が浅くて苦しい。もう少し肩の力を抜いて、なんてこと、言われなくてもわかっている。それがうまくできないから苦しくて、悔しくて、しんどさを感じる。
逃げ出すことは、いつでもできた。だけど、それを自分自身が許さなかった。でも、本当はわかってた。膜から抜け出すこと、殻を破ることは、逃げ出すこととイコールなんかじゃなかった。それは、踏み出すための一歩で、決して後退なんかじゃない。
私が私じゃなくなってしまう、そんな気がしてた。だけど、私はどこまでいっても私で、私自身を捨てることなんてできない。肩の力を抜けないなら、力んだモノを自分の中の強さに変えていけばいい。呼吸が浅いと気づいたら、何もせずに眠ってしまおう。
人と人との関わりは、言葉を重ね合うこと、想いを重ね合うこと、肌を重ね合うこと。
他にもあるかもしれないけれど、この三つで人間関係は築いていけると思う。
言葉と言葉を重ね合うことで、お互いを想い合う気持ちを重ねていける。想いが重なり合ったら、ハグだったり手を繋いだり、背中をさすったり、それだけの行動でも想いを重ね合うことはできる。
人と自由に会えない今だからこそ、きちんと言葉を重ね合う大切さを感じる。
触れ合いが少なくなってしまった今だからこそ、大切にしてきた人たちとの関わりを守るのに、言葉を重ね合う必要性を強く感じる。
だけど、一番難しいのは、言葉を重ね合うことだ。そこに、相手への想いを重ねる気持ちが交わらなければ、その言葉は相手に伝わらないから。
大切なものをしっかりと抱きしめたい。
そうすればきっと、ゆっくり呼吸ができる気がする。
2021.7.4