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声に落ちる、恋に落ちる

音楽の好みや感性が似ていると、なんだかホッとします。
言葉を交わさなくてもわかりあえるような、そんな曖昧な感覚。
肌と肌を重ね合う、同じメロディーを一緒に口ずさむ。そんな感覚。

今回はこちらのnoteを読ませていただきました。

恋に落ちる瞬間、それはきっと人それぞれ。
笑顔だったり、優しさだったり、強さだったり、弱さだったり。

この小説の主人公である「僕」は、「君」の見た目に一目惚れしたのだろうけれど、「君」は「僕」の声に一目惚れした。

歌を歌う行為って、やっぱりどこか知らない人の前だと恥ずかしい。だけど、「僕」の声に一目惚れした「君」は、その声でふたりだけの歌を作りたかったんだろうなと思います。

メロディーにつけられた歌詞。実際に一緒に聞いてみたいと思いました。
ふたりが照れくさそうに歌う様子が目に浮かびます。
ひとつの共同作業を終えたふたりの距離はぐっと縮まって、触れた手はきっといつまでもふたりを結びつける。
そんな温かな優しいお話。
恋を育むのに必要なのは時間じゃない。
だからこの感覚を信じたい。

歌詞と曲と一緒に楽しむのがオススメです。

あずきさん、ご応募いただきありがとうございました。

2020.12.25

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