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2011/12/17:国分寺の老舗タイ料理店TARAへ初めて入った

■多摩地区の老舗タイ料理店

2011/12/17、この年の9月に結婚して間もない頃に、国分寺へ行く用事があり、昼食を食べようということで、私がネットで探し出したのが『TARA』(タラ)だった。
Webで得た情報では、500円でランチが食べられるタイ料理店があるという。
これは行くしかないと。

場所は、国分寺駅北口からマクドナルドがある通りを東へ歩いて2〜3分。
タイの国旗が掲げられているので、すぐにわかった。
店はビルの地下にある。

地下へ降りて店へ入ると、ソファが並んでいて、なんだか喫茶店のような雰囲気。
推測だが、この店が入る前は、喫茶店のような店だったのだろう。

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■500円のタイ料理ランチ

ランチは、500円、700円、970円(税抜)のランチが各3種類ずつ。
東京のタイ料理店で500円でランチが食べられるところは、そう滅多にない。
しかも、なんとコーヒー付きだ。
さすがに9年経った今は500円のメニューはないようで、最低で600円台のようだ。

タイ料理は、日本ではあまり使わない野菜や調味料を多く使う。
そのため、タイからの輸入食材に頼らざるを得ない。
米も、本格的なタイ料理店はタイ米を使うところが多い。
タイ米も、そう安くはない。
タイ料理店の競争の激しい新宿あたりでも、ランチは1000円前後のところが多い。
タイ人の従業員の給料が日本人より安く済むとはいっても、あまり激安価格にできないのは、こういう理由もあるからだろう。
とにかく安く食べられる店をということで、ここを選んだ。

■もしかして…日本人経営?

店内に入ってみて、一瞬不安がよぎった。
もしかして、経営は日本人ではないかと。
そうなると、タイ料理の味に妥協を許さないサルちゃんは、別の店に行こうと言い出すかもしれない。

ウエイトレスの顔も日本人のようで、言葉も日本人が話す日本語だ。
だが、この女性がシェフにタイ語で話すのを聞いて、タイ人だとわかった。
サルちゃんも、日本人だと思っていたそうだ。
ということは、シェフもタイ人なのだとわかる。
これで一安心。
あとで考えてみると、日本人経営の店ならば「タイ王国料理」などと名乗らないだろう。

店に入ったのは1時すぎ頃だったが、けっこう席が埋まっている。
安いこともあって、人気があるようだ。

■グリーン/イエローカレー

シェフがタイ人だといって、味にうるさいサルちゃんが合格点を出すとは限らない。
別に私がそこまで心配することはないのだけど、やっぱり「アロイ」(美味しい)というサルちゃんスマイルを見れば、こちらも嬉しくなる。

サルちゃんはケァン・キャウ・ワーン(グリーンカレー)、私は、ケァン・ルゥアン(またはケァン・カリー、英語でイエローカレー)。
両方とも、もちろん525円のランチだ。

サルちゃんが妊娠中でコーヒーが飲めないので、紅茶に替えてくれないかと女性に頼む。
だが、紅茶はないそうだ。
一度断られたが、後でその女性がオレンジジュースを持ってきてくれた。
これはタイ人だからという特別サービスかもしれない。

■「アロイ」

頼んでから2〜3分で、ランチのグリーンカレーが運ばれてきた。
は、はやい。
一口食べるなり、「Aroi(美味しい)」とサルちゃんスマイル。

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この子は食べることには目がないが、作る方もうまい。
以前にタイ料理店で調理をさせられていたこともあり、タイ料理ならばひと通りなんでもできるという。

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イエローカレーの方も、なかなか美味しかった。
日本でタイ料理店で初めて食べて、美味しかったので、サルちゃんに何度か作ってもらった。
この店のものは、サルちゃんが作ったものよりも辛い。
でも、ちょっと辛い方が美味しいことがわかった。
こんど作る時は、もうちょっと辛くしてと頼んでおいた。

タイにはいろんな「カレー」があるが、イエローカレーは「ケァン・カリー」とも呼ばれることからわかるように、インドの「カレー」に一番近い。
ターメリックとジャガイモを使い、日本のカレーライスからもそう遠くない味だ。
私はグリーンカレーよりも好きかもしれない。

■サルちゃんのYouTubeビデオ

私がiPhoneで撮った動画を、4SでアプリVimeoで編集して即YouTubeへアップロードした。
サルちゃんのアカウント(sarulovelove)で投稿した。

◎【タイ料理店】国分寺のTARA - Thai restaurant in Kokubunji, Tokyo


■タイで「コーヒー」は禁句

ここで、ちょっと蛇足を。
コーヒーといえば、これはタイ人…特に女性に向かって決して口にしてはいけない禁句となっている。
タイ語で「コー」は、「〜をください」という意味。
(中国語の「請」から来ている?)
「ヒー」はというと、これはちょっと書けない。
女性のあそこを表す言葉なのだ。
だから、「コーヒー」というと、「○○○○が欲しい」という意味になってしまうのだ。

タイで修行をしていたある日本人のキックボクサーが、喫茶店でウエイトレスに「コーヒー、プリーズ」と言って平手打ちに遭ったという話をネット上で目にした。
あまりにもできすぎた話なので、「都市伝説」かもしれないが。

あと、もう一つタイの女性に決して言ってはいけないのが「きれい」という言葉。
タイ語で「キレイ」は「醜い」という意味なのだ。
本来は「キー・レイ」だが、サルちゃんが発音するのを聞くと、そのまんま日本語の「きれい」と同じ発音に聞こえる。
偶然とは恐ろしいものだ。

■日本人に媚びないタイ人に人気の店

タラは、平成元年に開店したそうだ。
食べログを見ると、国分寺でいちばん有名なタイ料理店とある。
20年以上、国分寺の人々に親しまれてきた店なのだ。
メニューは「隠しメニュー」も含めて(?)300種類以上あるというから、すごい。

TARAという店名は、タイ語で「清水」という意味だそうだ。
サルちゃんによると、男性の名前としてもあるという。
「また行きたい」と言っていた。
ランチが安いこともあって、すっかり気に入ったようだ。

その後に、TARAはサルちゃんのタイ人主婦のたまり場的な存在になっていった。

この店はタイ人夫婦が経営しているが、日本のタイ料理店によくあるような、「日本人の好みに合わせた味つくり」などとは全く無縁の店に思えてくる。
つまり、あくまでも本場タイの味付けであって、そのために在日タイ人たちには絶対的な評価を得ている。

■タイ人主婦のたまり場

その後にTARAはサルちゃんのタイ人主婦のたまり場的な存在になっていった。
毎週1回はタイ友たちの「定例ミーティング」も行っていた。
昨年2019年6月に出産してから現在までは子育てで忙しくて参加していないが。

◎タイ王国料理レストランTARA


◎タラ-国分寺(食べログ)

■サルちゃんのYouTubeチャンネル

サルちゃんのYouTubeチャンネルはこちら。
YouTubeアカウントを持っている人は、よかったらチャンネル登録してあげてくださいね。
特にタイの「食」(食べる or 作る)に関心が高い人にはお薦めです。


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