ひとりでも、ふたりでも。
私はもともと一人がすき。
そういうと、寂しいひとだなんて言われるけど。
いつも誰かと一緒じゃないといやだ、なんて人のほうが、私からしたら、気持ち悪い存在だ。
社会の中で生きていくために、誰かとの関わりは持ち続けなきゃいけないのは知ってる。
友達が多くて、いつも予定がいっぱいな人を見たり。
街角で幸せそうにくっついているカップルを見たり。
うらやましいという気持ちがないわけじゃない。
でも、もしかしたら、あの人たちは、本当に友達といて楽しいかなんてわからないし、幸せそうに見えるカップルだって、もしかしたら彼女は彼氏の浮気で悩んでいるかもしれない。
社会の中で、孤独な人はかわいそうだという概念があるから、私たちは誰かと一緒じゃなきゃだめだ、そう思い込んでいないかな、わからないんだ。
死ぬとき、みんな一人っきりで死んでいくし。死んだ先、生きていたときの人と一緒にいられるわけじゃないんでしょ。
わからないんだ、どうして、人はだれかと一緒じゃなかったばあい、かわいそうなの?
孤独という言葉は、ほとんどがマイナスなイメージで語られる。
孤独な人、かわいそうな人、誰にも愛されない人。
本当にそうなの?
どこにいくのだって、誰に何かする?何食べる?なんて気を使わなくていい、帰る時間も気にしなくていい。
何より、好かれない代わりに、嫌われることもない。愛されていたのに愛されなくなる悲しみを味あわなくたっていい。
いろいろな、一人が好きな人はいるけれど
私は、単純に、面倒くさいし、でも、さみしいときはさみしい。でも、求められていると信じていた人に裏切られた経験が多すぎて、そういうわずらわしさの中で生きることに、疲れてしまった。だけなのかもしれない。
誰かと一緒にいたり、話をしたりするのはもちろん楽しい。
でも、いつも誰かと一緒にいるのが幸せなんて、うそでしょう?
どうして恋人をつくる、どうして結婚をする、どうして子供をつくる、どうして友達をつくる……
誰も解なんて知らない。
孤独って本当にあるのかな?
誰かと一緒にいなきゃいけない派の人たちに一方的に決めつけられて、一人はかわいそうとか、一生独身だと欠陥だとか。そういうの、単純に
うるさい。ばーか。
と思ってる。
人の幸せを決めつけることは愚かだ。私もまた、誰かと一緒にいたい人の気持ちを踏みにじっているけど、
世の中で、一人でいることを責められている人には言いたいんだ。
別にいいじゃんね。って。
孤独じゃないし、楽しいことだよ。人それぞれだよ。
そんなわけで、いつか来るだろう孤独死も怖くない。
できればキレイな海が見えるところで、静かに死にたいなと思う。
そして、世界に一人くらい、私がいなくなった世界について、考えてくれる人がいて、涙してくれる人がいるのも、それはそれでいいことなのかもなとも思うのである。
ひとりぼっち恐れずに生きようと夢見てた。寂しさ押し込めて強い自分を守っていこう、がなかなかできない三十路。