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エリアデザインラボ#5

1 空想マルシェの振り返り

 10/30日に空想マルシェを開催しました。
ラボメンバーを運営の中心に据えて、どんな企画が良いかなど、みんなで話し合いながら進めていきました。

 今年は、コロナの影響もあったため、オンライン限定のイベントにしましたが、アカリらしい、学びを軸としたコンテンツを提供することができました。

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 参加者は22名で、10万円ほどの売上げがありました。支出を計算すると、9万円ほどなので、1万円のプラスとなりました。

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2 木下真理子さんのお話


 木下さんは、短大卒業後、地元の印刷会社のデザイン部門に入ることになり4年半務めたましたが、そこでの仕事は内容が合わなかったと言います。

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  木下さんの転機は、2005年から12年間、フリーマガジン「dip」の編集長を務めていたときでした。福島をどうやって好きになろう、福島の町は楽しいよ、ということを日々考え、伝えていく仕事で、毎日充実していたそうです。そんな状況を襲ったのが、東日本大震災です。この震災によって価値観の崩壊が起きるなど、福島という土地の楽しさを伝え続けることが難しくなったと言います。

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 そんな状況の中、2013年から2015年まで、福島市の教育委員会が発行する「板木」という無料の冊子を制作することになり、そこで編集長を務めることになりました。震災以降、雑誌の制作から心が離れていた木下さんですが、「板木の目標は”家々で餅つきが始まること”ですよ。」と思いを語る福島市役所職員安斎さんの言葉が刺さったと言います。震災によっていろいろなものが崩れていく中、どうやったら文化を残していけるのか、自身に問い続けていた木下さんにとって、板木の制作は1つの答えのように感じたそうです。板木の制作がひと段落した後、木下さんは完全なフリーランスとして仕事をするようになりました。

 そんな状況の中、時代はコロナ禍に突入します。コロナによって様々な仕事がストップし、精神的に追い詰められる時期もあったと言います。これまでの仕事を振り返ると、自分が常に何かを生み出さなければならないという脅迫観念に苛まれており、ここから脱却するにはどうすれば良いのだろうと考えたそうです。そこで出た1つの答えが、「HAPPYを感じる瞬間を大切にすること。」

 あくまで、仕事は”手段”であり、自分が”何をしたいか”ではなく、自分が”どんな状態でありたいか”ということに素直になること。

 取材・編集のスキルを身につける前に、最も基礎的で大切にしたい概念を教えてくださいました。

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文:上神田健太
書き起こし:菅原安友奈


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