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すぎやまこういち先生 ありがとうございました

タイトルの通りです。
昨日、突然私の目に飛び込んできた訃報。
冷静になるのに1日を要しました。
昨日は大好きな先生の曲をいっぱい聴いて
いっぱい涙しました。
出会いから今日まで、サクッと書き留めたくなりました。

私が産まれた家庭環境はちょっと特殊でした。
内容を知っている人からは「よくグレなかったね」とか「辛かったでしょ」とかよく言われました。
たしかに誰が聞いても特殊かもしれないけれど、
わたしには
そんな環境よりも、強い味方が物心ついたときからそばにいました。
特撮のヒーローやメカ物を中心としたアニメーションの世界です。
録画機能などない昭和40年代、もう見るのに忙しく
世界観に浸るのに忙しく、自分ではどうすることもできない
特殊な家庭環境など、子供ながらに頭から出て行ってもらっていました。
当時のヒーローや主人公は、孤高だったり、どうにもならない状況と
闘っていたり、自分とどこか重ね合わせていたのかもしれません。
そんな世界観に欠かせないのが、歌はもちろん劇中を彩る音楽でした。

家庭環境が一番最悪だったころ、あるロボットアニメがはじまりました。
「伝説巨神イデオン」というその作品は、小学生がみるにはきっと
中身を100%把握していなかったであろうにもかかわらず、
私の心をわしつかみました。
欲しいレコードだけは惜しみなく買ってもらえた環境を利用し、
すぐに主題歌、サウンドトラックを買ってもらい、
擦り切れるまで聴きました。
映画化された折には、だれも一緒に行ってくれない当時
女一人で、体調が激悪でしたがどうしても見たくて行った
思い出があります。そしてまたレコードを買ってもらい、
擦り切れるまで聴きました。
中学生になっていた私はそこで「すぎやまこういちさん」というお名前を
脳内に刻むことになりました。

そして振り返ると大好きな曲の
「帰ってきたウルトラマン」
「サイボーグ009」

も先生が関わっておられました。
「わたし、この先生が作る音が大好きなんだ!」

当時の私のアニメーションの見方として(再放送なんか特に)
邪道なんですが、内容よりも
OP,EDだけしっかり毎日でも見たいというカテゴリーがありまして、
「ガッチャマンⅡ」という作品がそれに当てはまります。
(ファンの方には申し訳ありません)
しっかりOP,EDの歌を全力で聞く!そのあとで内容みる、
みたいな感じです。
これもあとで先生の作曲だと知ることに
なりました。

昭和の歌謡界に大きな功績を作られたことも、私の親の世代になりますが
勿論存じ上げています。名曲ぞろいです。
またドラゴンクエストでのご活躍ぶりは、
ゲームに疎いわたしでも存じ上げており、
曲を耳にするたび、その美しくも高らかで時には密やかな
メロディーはジャンルを超えた素晴らしさに
満ち溢れていました。
オリンピックの開会式で流れたとき
「やったああああああああ!」とTVの前で拍手し
ガッツポーズ!そのあと
嬉し涙があふれたのは、つい先日のことです。

亡くなられたと理解した日、
辛かったときに、ヘッドフォン大音量でずっと聴いていた
名曲の数々を、近所の河川敷の階段に夕方座り、涙しながら
しばらく聴いていました。
耳から「セーリング・フライ」が流れたときに、
一気に涙が止まらなくなりました。
当時毎日この曲聴いて、歌って、
乗り切っていたことを思い出しました。
子供の頃だけではなく、私はここ2年ほど更年期障害と
闘っていて、そのときにも先生の名曲を身体の痛みを忘れるために
流していたこともあり、本当に子供のときからオバサンになるまで
ずっと支えられ助けてもらっていたんだと、改めて気づかされました。

あと、これは実証になるかどうかわからないですが、
TVの企画で本物の名器の楽器と
ニセモノではないけど練習用の楽器をあてるクイズ、ありますよね。
わたし、クラシック音楽の勉強などしたことないんですが
ほぼ耳できいて間違えません。
それは子供のころから、オーケストラや交響組曲といった
先生がお創りになった上質の作品、サウンドトラックを
レコード擦り切れるまで
聴いていたからだと思っています。

一生大事に聴いていきたい音楽を
本当にありがとうございました。
週末もゆっくり、聴かせていただきます。
わたしの人生を支えてもらった数々の名曲とともに
心のままに綴ってみました。

もし、お声が届くとしたら
「すぎやまこういち先生、本当にありがとうございました」
と心からお伝えしたいです。
先生の曲でいっぱい辛いことから救われました。
これからもきっと救われます。

好き勝手綴ってすみません。
大好きなものだから、赴くままに・・・





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