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いつ終わるかわからない人生で、自分らしさだけは残して生きたい

「寝たらある程度の感情がリセットされる」こと、「幸せを感じるハードルが極端に低いこと」。これがわたしのわたしらしさだと思う。

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そもそも、わたしにとってのわたしらしさが、わからない。わたしがわたし自身をあまり理解していない。

たとえば、「桃ちゃんて、頑張り屋さんだよね」「真面目だよね」そう言われても、まずは疑ってしまう。わたしは本当に頑張っているのか、真面目なのか。そう演技しているだけではないのか。

昔から、自己紹介が苦手だった。その人の前で演技することはいくらでもできるから、相手に都合の良いわたしでいることは得意だった。

わたしとは一体なんだろう。そんなことをずーっと考えているうちに、ふと「寝たらある程度の感情がリセットされる」こと、「幸せを感じるハードルが極端に低いこと」だけは、いつの時代も変わらずに、わたしの中にあったわたしだったことに気付いた。

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たとえば、ものすごくイライラして怒ることがある。家に帰って寝てしまうと、「なぜあんなに怒ってたのだろう」と根本的な原因まで忘れてしまうのだ。その時はカッとなって声を荒げてしまっても、寝て起きるだけで、次の日から笑い合えるくらいに、気持ちが切り替えられてしまうのだ。


思い返せば、正社員の頃は「生きてる」っていう実感がなかった。朝起きるのも夜寝るのも、すべては会社のため、仕事のため。それが社会人になるってことだよって言われてしまえばそれで終わりだったんだけど、このまま死んでいくのは嫌だなと思っていた。

正社員に戻れなくて、止むを得ずフリーランスで生活していく中で、ふと、お散歩に行こうと思い立って土手を歩いていたとき、太陽が沈んでいくのが見えた。

綺麗だな、と純粋に思った。何も考えず、足を止めた。広く薄水色の空に真っ赤な太陽が沈んで、街をゆっくりいろんな色に染めていく。太陽が沈むことなんて当たり前のことだったのに、それに気付かなかった。そして、それにまだ気付いていない人はどれくらいいるんだろう、とも思った。

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それに気付いたわたしは、幸せだと思った。

さらに、天気がいいことや夜星が見えること。寒すぎない気候の中自由にお散歩ができること、夕焼けをじっくり見るために立ち止まることなどが挙げられる。最近は、寒い日にコンビニで買ったホットコーヒーをすする瞬間。


当たり前だったことが、本当は当たり前じゃない。寒い時にコーヒーを温かいと思える人生がいい。イライラしてしまうのはしょうがないけれど、できるだけ早く消化できる人生がいい。いつか死んでしまうその時まで、寒空の下で飲むコーヒーが温かいことに感謝できる人生がいい。

わたしだけの「自分らしさ」を大切にして、今日も生きてく。