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momonga
2022年3月12日 01:12
11年前の3月11日14時46分頃、私は母と秋田の家の居間にいた。何ということもなく、ぼんやりソファに座っていたと思う。私は無職で主婦もやらず親の世話になっていて、要は療養中の身であった。療養もずいぶん長引いていて、途方に暮れていた。やることもなくぼんやりしていたら、突然激しく地が揺れた。父は仕事に行っていたのだろうか。私は母とふたりきりだったが、「猫を守り、外に出る」べきだという思いは
2022年3月9日 00:20
私の中に何か丸くて白いものがあったので、私はそれを取り出してみた。ピンポン玉が大きくなったみたいな姿をしていた。質量もピンポン玉みたいに軽く、おそらく中はほとんど空洞だと思われた。その空洞に耳を澄ますと、中から小さな声がしている。言葉にならないような声を発している。どこか苦しそうで、何か訴えてるみたいで、私は何とかしなきゃと思った。ピンポン玉のような硬い表面に触ると、ひんやりと冷た