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20200701 占いを外した話

当たるも八卦、当たらぬも八卦。私は周易にはとんと疎いのでこの言葉を正しく使えているかはわかりません。しかしながら、占い全般「当たることもあれば外れることもある」のは、私の僅かながらの占い師の経験としてもそうだと言えます。

占いに於いて当たる・当たらないの話になると『その是非を問う勢』がアップを始めがちなのですが、今回は(も)そういう話ではないです。占いには常に自由であってほしい。

さて、本題です。

私はニンテンドーSwitchの大人気ソフト『リングフィットアドベンチャー』を購入したく、某大型家電量販店の催す購入権抽選への応募を繰り返しておりました。既に数回落選を重ね、つい先日行われた抽選にもめげずに応募し、そして、やってはならぬことをやってしまいました。

「こりゃだめだ。」じゃないよ。抽選とかそういったことに対して占いを持ち出すんじゃないよ。普段お客さまに「占えないものがいくつかあって~」と説明していることは、自分のことでもダメなんだよ。ばか!

まぁそれはいいとして。

何故「こりゃだめだ。」となったかと言いますと、これは停止・停滞を表す『イス』というルーン文字なのです。停止・停滞ということは、新しい風は吹かない=リングフィットアドベンチャーのある生活はやってこない、という連想で「こりゃだめだ。」となりました。

でもね、結果を申しますと抽選には当選したんですよ。占いが外れて、購入権が当たったのです。いえーい!

いそいそと購入手続きをしながら、私は思いました。何故私は今回『イス』が表現してくれた意味を読み違えたのか。(私のスタンスでは、「占いが外れるということは、シンプルに占い師である自分が場に出たものを読み違えたということ」です)

今回、私が占いを外した要因は、以下のように大きく三つ推察できます。

1. 視点を「商品の入手」に留めていた。
2. 想定する時間軸を「抽選後」に留めていた。
3. 解釈を「キーワード」に留めていた。

視点を「商品の入手」に留めていた。

このことで、私は私の手元に商品が「動く・動かない」の二択でしか『イス』の意味を探りませんでした。

視点を「私の動作」にまで広げれば、「抽選への参加の停止=当選」という可能性もあったのに。

2. 想定する時間軸を「抽選後」に留めていた。

このことで、私は「“今は”まだわからない・動く必要はない・追及しても意味がない」というとても大切な選択肢を除外してしまいました。実際、占いの現場では「その角度からは、今は考えても意味がなさそうですね。ステイですね」ということが多々あります。この選択肢があることで、占いというものはクライアントにとても豊かなストーリーを投げかけてくれるのです。

今回だって、時間軸を「現在」にまで広げれば「他店の抽選に応募したりせず、じっと待てばよい」という可能性もありました

3. 解釈を「キーワード」に留めていた。

これが最もいけませんね。いくら自分ごとで、いくら遊びのことだとは言え、軽い気持ちでキーワードだけを汲んでは占いとの意思疎通などできません。たまにド直球最短コースで「これ!」っていうコミュニケーションも発生しますが、少なくとも私の場合は意図して引き起こせるものではございません。

今朝、喜々として当選報告をする私に、タカノさんが言いました。

「イスは氷だから、今回は最初から実家の冷凍庫みたいに品が用意されていた(※神さま仏さまご先祖さま界隈で)のかもね。もしくは、ガチガチの氷みたいに当選はカタかったのかもね」

な、なるほど~~~!氷~~~!!それ~~~~!!

『停止・停滞』というキーワードは、私の性格上どうしても「あまりよくない意味」に聞こえがちなのです。おかげさまで、占いの場に表れた要素から楽しくイメージするというとてもとても大切なことを、すっかり忘れていました……

一番でっかい「占いを外した要因」は、質問の悪さ

はい。これに尽きます。要素1と2で起きたことは、明らかに私の質問の設定ミスから引き起こされたリーディングのブレです。3に関しても、質問が明確であればイメージの広がりと膨らみを引き出すことができたでしょう。

「今回の抽選で、リングフィットアドベンチャーは入手できますか?」

この質問は単純明快に見えて、実のところ大変曖昧なものです。この質問の裏にある事実としても、私は抽選応募ページで参加ボタンを押しただけであり、さらにここから私自身が望む結果を己に近づけるためのアクションをまったく想定していません。もはや「神頼みのことをさらに神頼みすな」という話でありましょう。

例えば、以下のような質問であれば、今回の占いを当てることができていたかと思います。

質問:私がリングフィットアドベンチャーを手に入れるには、どう行動すればいいですか?
占いの場に出た要素:『イス』……停止・停滞
読み取れる内容:行動せず、じっと結果が出るのを待ちましょう。氷の季節はいつか終わりを告げ、雪解けの季節がやってきます。

ね!当たるでしょう、占い。ここで私が一発で「当てて」いれば格好良かったのにね。こうやって後から振り返ると「何だよこじつけかよ」「ただの後出しじゃん」「当たる占いなんて結局トークが上手いだけじゃね?」という、ともすれば占い業界全体の評判を下げかねない格好悪さを露呈するだけです。こりゃ参ったね。

まぁこんな感じで、「いくら自分ごとで、いくら遊びのこと」であったとしても、そこに占いを持ち出すのであれば真面目にしっかりと向き合わねばなりません。今回の反省点はおおむねそこです。あと、普段お客さまに「それは占えないですね」と言っていることは、たとえ自分ごとでも同じだと肝に銘じておきたい。ばか!ばか!

そうそう、ここからは宣伝なのですが、自分ごと&遊びのことでも何でもかんでも、全然気楽に全然いい加減に会話していいオラクルカードがあるんですよ。『ココニアルオラクル』って言うんですけどね。

「占いをするほどではないけれども、どうにも言葉が欲しいんだ」というとき、あるでしょう。そういうときに話し相手になってくれるようにと作ったデッキです。

ほら、占いのお客さんってみんながみんな自分で占いをできるわけじゃないじゃん。インターネットに溢れる無料占いも、『占い』の体で言葉選びがされているものが多いしさ。『占い』の文言が染みない夜もあるでしょう。

そんなとき、「へ~そうなんや……一旦こんな風に考えてみたら?これやってみたら?別にせんでもええけど」と話をしてくれる相手が、できれば24時間いつでも対応してくれる相手がいたら、いいんじゃないかなって。

もしも興味があれば、上のリンクからページを覗いてみてください。無料のワンオラクル(一枚引き)ができるようにしてあります。別に買わなくていいので、ぜひ気軽に一枚ピロンと引いてみてね!

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