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20200625 神さまの前で嘘を吐けるか

どうでしょうか。吐けますでしょうか。私は根本的に嘘を吐くのが苦手というか絶対にバレる自信があり正義感からではなく嘘を吐くことそのものにメリットを感じられませんので嘘は吐かない方針ですが、そうでない場合も「神さまの前」という前提を置くと「吐けないよね~」となる方が割といらっしゃるのではないでしょうか。

さてさて、嘘って何でございましょう。何らかの都合に基づいて、自分に利益をもたらすために(もしくは不利益や損失を避けるために)、事実とズレたことを発信する、という定義づけをここではしましょうかね。

占いをしていると、どうしても「この人は今やる気を出しているけれど、しばらく行動には結びつかなさそうだなぁ」などと失礼なことを思ってしまう瞬間があったりします。それは私がカードの展開から読み取った私の妄想でしかないですし、別に思い立ったからといってすぐに行動に移すばかりがいいこともないので、それはそれでよいです。

ただ、この段階でご本人が「占いでこう言われたからやる気を出さなくては」という自覚と思いの下にやる気を出している・やる気を宣言している場合は、少し話が変わります。

自分の意識へのアピール、自分を鼓舞するためのアプローチとして、そういったポーズが役に立つことも多々ありましょう。けれども、「占いでこう言われたから」「やる気を出さなくては」という自覚の下では、このポーズは役に立たないばかりか“自分自身に吐いてしまった嘘”として心身にこびりつきその後の思考と行動を歪めてしまいがちです。

恐らく、そんなときは(本当はそうしたくないのだけれど)という言葉があなたのやる気の先頭にぴたっとくっつきます。占いやら何やら、友人への相談でも何でもいいですが、他者とのコミュニケーションの後にどうもすっきりしないとき、「(本当はそうしたくないのだけれど)あの人にこう言われたから」「(本当はそうしたくないのだけれど)やる気を出さなくては」と心の中で呟いてみてください。

そうするとほら、ちょっと楽になっちゃったり、しません?

ここで楽になっちゃった場合はですね、そのやる気は一旦箱に仕舞って、きれいにリボンをかけて胸の奥に置いておくとよいです。その箱を開けるときはまたきっと後ほどやってくるし、案外すぐに来るかもしれないし、まぁひょっとしたら来ないかもしれないんですけれど、だとしても別の形で役に立ちます。

でもって、(本当はそうしたくないのだけれど)の部分をもう少し丁寧に触っていきましょう。ここです、ここ。ここが大切だと私は思うのです。闇雲に事態を動かそうとしなくていいので、まずは丁寧に自分の欲求について考えてみましょう。

うちに取りつけてある神棚は、謂わばそのための『圧』です。あなたが”自分自身に吐いてしまった嘘”を作らずに重ねずに済むように、私が「ほら、ここに神さまがおわすよ」とご紹介したい『圧』です。格好悪くとも筋が通らずとも多少倫理に背こうとも、神さまはお見通しなのだから、一旦はそのままでいいことにしましょうや。

覚悟を決めたとき、それが誠の志であれば神さまの前で「やりまぁす!」と宣言すればいいし、覚悟が決まらないときは神さまの前で「本当はやりたくありません!」と駄々をこねても泣きじゃくってもいいじゃない。

これは余談ですが、「私の言うとおりにすればよかったのに!」などと抜かす占い師やら友人やらその他もろもろの言うことは一切聞かなくていいと私は思いますよ。(そんなことを言う占い師がいるのかと思われるかもしれませんが、私は実際にお目にかかったことがございます)そういう形の『圧』を自分自身にまとわせた人の言うことを聞いているとね、どんどん”自分自身に吐いてしまった嘘”を重ねてしまうのよ。だから、できるかぎりあなたを制限する・支配する・抑圧する環境からは遠ざかってね。

そんなこんなで本日も終幕です。皆が善き夜を過ごせますようにと祈りつつ、片付けをいたしましょう。明日も笑顔でいられますように!

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