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この時代だからこそ、素直な発信を。ゼロから作り上げる旅好きまるさんのストーリー

「発信するって、友人の信頼関係と一緒。おでかけを通してフラットで素直な発信を心がけてます」

そう穏やかに語るのは、旅とおでかけ情報を発信している会社員のまるさん。現在はInstagramを中心に、女子目線での東京おでかけ情報や女子ひとりでも楽しめる旅情報などを投稿しています。

もともとお出かけや旅行が好きだと思いきや、実はそうでもないそう。彼女の信念と発信のルーツに迫ってみました。

まるさんプロフィール
東京都在住の29歳会社員。
友だちを誘いたくなる、都内イベント情報を発信中。
話題のイベント参加レポやインドア派も楽しめるスポットなど、「今度のお休み、何しよう…」のヒントになる投稿がメイン。

千代田区公式観光インスタグラマー、東京女子部レポーター、Lemon8厳選クリエイターとしても活躍中。

発信のモットーは「素直」

ーーInstagram中心に素敵な投稿をされてますね。ずばり発信のモットーは何でしょうか?

フラットで、素直な発信を心がけています。言い方が難しいのですが過剰に煽らないというか、見てる人の気持ちを焦らせるような表現はしたくないなって。
常に相手のことを考えてます。

自分の感じたことや実際に体験したことを素直に伝えたいですね。SNSで何かを紹介したり発信したりするのって、友達との信頼関係と一緒だと思ってます。

ーー具体的にどういうことでしょうか?

例えばやたらせかしてくる友達がいたらちょっと引いてしまいますよね。それと一緒で、私がもし煽るような文言ばかり使っていたらフォロワーさんと仲良くなれるのかな?って考えちゃうんです。

だからフラットな発信がモットー。もし良くないと感じた点があったら、事実として投稿に乗せるように心がけてます。食事の良し悪しは人の味覚にもよるので、あくまでも個人の感想として書くようにしてますね。

でも、もし接客とかで嫌な思いしたらそもそも載せないです。投稿にもその時の気持ちが出てしまうから、そこは線引きするようにしています。

旅好きになった原体験について

ーー色んな情報が飛び交う時代だからこそ、欠かせない信念ですね。おでかけや旅行はもともと好きだったんですか?
実は、もともとお出かけも旅行もあまり好きじゃなかったんです。学生時代は準備とか計画立てるのが面倒くさいと思ってしまうタイプで。

というのも学生時代の修学旅行とかってある程度決まったグループで決まった旅程が組まれてしまうじゃないですか。そのぶん自由が利かなかったから、自分のなかで旅行に苦手意識が生まれてしまっていたんです。メンバーも旅程も決められてしまっている状況が好きではないというか。

でも大学進学で上京してからは、自分の思うスタイルで1人旅をするようになって、それをきっかけに旅行の楽しさに目覚めました。

ーー1人旅が旅好きになる原体験だとは!具体的にはどこに?

初めてのひとり旅は福岡です。社会人2年目の時に初めて飛行機に乗って、なにもかも新鮮な体験でした。1人だと自由に好きなところに行けるし、多少無理な旅程を組んでしまっても自分さえうまく調整すればぜんぶ行けますし。
せっかくなら楽しみ尽くしたいって気持ちから、事前に計画を練るようになったらすごく充実した旅行になって。「旅ってこんな楽しいんだ、最高だな」ってそのとき気づきました。これが旅行やお出かけに目覚めた原体験ですね。

ーー自分で作る旅って最高ですよね。どこを回ったんですか?

中学生の頃から福岡出身の椎名林檎さんが好きで、彼女に関連する聖地巡礼をしたくて。彼女が若いころに書いた歌に出てくる川とか海とかをメインに回りました。

例えば室見川やももち浜。実際目の当たりにして「ここが彼女の青春に登場したんだ」とファンとして感動しました。

発信のきっかけはとある温泉

ーー旅好きになって、発信しようと思ったきっかけはあるのですか?

始めたきっかけは明確にあります。2022年の夏から発信をスタートしたんですが、きっかけは長野にある「玉の湯ホテル」。

当時は年齢的なこともあって仕事の仕方を変えないといけないフェーズにぶつかっていた時期で、悩むことが多かったんです。そのときたまたま気分転換で訪れたのが玉の湯ホテルでした。
行ってみたら本当にいい旅館でした。傷付いていた私の心に見事に刺さって、「こんなに心にしみる素敵な旅館をもっと広めたほうが良いんじゃないか?」って思ったのが発信のきっかけでした。

ーーどういった点がまるさんをそんな気持ちにさせたんでしょうか?
旅行ってそもそも元気がないとできないですよね。広告とか見ても「楽しいイメージ」を押し出してくるというか、当時はその「楽しいの圧」に負けちゃいそうな時期があって。
でも玉の湯ホテルはちょっと違っていたんです。ここは「悲しいこともあるよね、元気がないときもあるよね」っていうのを前提にして迎え入れてくれる。ホテルにはオリジナルの歌があって、館内コンサートで必ず歌詞カードが配られてみんなで歌うんです。その歌詞がすごく良くて、「悲しいときこそうちの旅館においでよ」っていう内容なんです。

ホスピタリティとか食事を売りにしている宿はたくさんあるけど、「ありのままの感情」に寄り添ってくれる宿ってなかなかない。
そんなところに惹かれて、そのあと一年半でさらに3回訪れました。

ーー自分の気持ちに寄り添ってくれる宿、素敵ですね。発信のきっかけは温泉とのことですが、今はお出かけ情報が多めですよね?

試行錯誤して今はおでかけ中心になりました。季節的に厳しいこともあるし、毎週温泉に行けるわけでもないので、やりたいことと実際にできることのギャップに直面して。

たくさんのフォロワーさんに見てもらおうってところで考えたら、「せっかく東京に住んでるし、都内でいいなと思ったスポットを紹介したほうが無理なく続けていけるかな」と思って今のスタイルに至ります。

温泉は行ったときに東京のフォロワーさんに紹介していますね。最初のきっかけになった温泉とは離れているけど、結果的に続けられているからシフトチェンジしてよかったです。

今後の展望

ーー発信を通してこうなりたい、といった将来の理想像はありますか?

時間に縛られず、自分のライフスタイルに合わせて自由に働きたいという思いはあるので、将来的にはフリーランスにはなりたいです。Instagramとか関係なく、個人の力で生きていけるようになるのが理想。

実は先日からデザインを勉強し始めているのですが、それも将来像を実現するために取り組んでいることの1つなんです。目指すところとしては、「ゼロから作り上げる」ですかね。
会社員の自分が何かを作り上げることができるというのはなかなか新鮮で面白い体験だと思います。

あとまだこれは自分が考えているだけなんですが、家の近くに素敵なカフェが出来たんです。素敵なお店で「SNSで宣伝したらもっと人気が出そう」と感じました。

自分がデザインを学べば「こういうことも出来ますよ」って提案できるし、そういうお店のプロモーションも提案してみて貢献できるようになりたいと思っています。

ーー「素直でフラットな目線」を持ち続け、常にユーザーファーストで発信し続けるまるさん。今後のご活躍が楽しみです。

まるさんのInstagramはこちら
https://www.instagram.com/manmaru_trip/


ももみ


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