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うちのゴン

うちのゴンは野良犬だった。
幼子の幼稚園の送り迎えをしたり、小学生の給食のパンをもらって生活していたらしい。


ある朝、外に出ると近くの本屋の奥さんが私の母を含めた近所の数人に眉根を寄せて話していた。
なにやら犬のことらしい!

犬のこととなると捨て置けない❗
「どうしたの?」と割り込む🙄

奥さんがおっしゃるには
(この本屋さんは出店で、住まいは隣の町会である)
家に迷い犬がくる。
先住犬のジョンがいるから2匹は無理
居付かれると困るから、食べ物を満足にあげなかった
結果近所のゴミを漁って保健所に通報された
保健所がきたが外の様子を見るのが怖くカーテンを閉めて隠れていた
しかし、その犬は頭が良いから保健所の人から逃げきって今はジョンの傍にいるかもしれない

で、それを聞いた私は「ちょっと見てくるね」と本屋さんの住まいに向かった🚶(この時既にいたらうちの子にしようと思っていたんだと思う😶)


いました、いました茶色の中型犬が!
私はその日が初対面、でも「おいで」と手招きしたらその子は何の不信感も持たずついてきました。
帰る道すがら知人が始めたペット屋(生体販売無し)さんで首輪を借金して着けました。

で、やっぱり、最早揺るぎなく「うちの子」です😆


今思うと変な家だと思います🙄
父母兄に賛否を聞くわけでもなく、そのままうちの子になっちゃった😁

名前も付けてないときに名無しのごんべいからごんべいと呼んだら2度めで振り向いたのでごんべいでは可哀想なのでゴンにしました🐕

ゴンはとても頭の良い子で着付けの先住は「面白い子だから離すんじゃないよ」と(着付けの先生はゴンにあったことはありません。しかし霊も見える不思議な力を持っていました)。

先生のおっしゃる通りゴンは本当に面白い子でゴンの思い出を皆様にも聞いて頂きたくなりました。
よろしければ、お時間の許す限りお付き合いくださいませ🙇

北海道犬ー雪の散歩

ゴンは北海道犬の一代雑種だと思っていた。
でも今考えたら純粋だったのかな?
厚い胸と密集した被毛に覆われ舌斑までありました。
手足の爪はよく見ると色が濃淡の縞模様になっていました。
喧嘩も強く、コツを知っているようでした。


当時我が家は部屋を店舗にするため潰してしまい一階には六畳一間になっていました。
二階はあるものの、殆ど使わず一階の6畳だけで過ごしていました。まぁ、殆ど店ですけどね☺️

その6畳に人間の他、猫8匹にダックスフンドと狆のハーフのダックがいて、もうたゴンの居場所はなく倉庫に簀を置いてゴンの居住部分にしました。
倉庫といっても使わなくなった店舗を倉庫にしたもので、我が家の台所と繋がっていたのでゴンは寂しくはありません。

しかし、同じ犬で一匹か座敷、一匹が倉庫というのもゴンに申し訳なく散歩以外の買い物、用足しの類いはゴンだけそっと連れ出しました😁


ゴンは毎朝4時頃になると起きてなきだしました。
4時は眠い、だけど泣き止まない😢
仕方なくゴンだけ送り出します。

ゴンは4、5歩あるいて私がいないと立ち止まり、私をみます。
「ゴメン、ひとりで行って」と言うとゴンはフンフンフンフンと鼻で泣きながら出かけます😅

私はヒドイ飼い主でその後ろから🤭
「知らない人に声かけられてもついていくんじゃありませんよ、人間ほど怖いものはありません。保健所に捕まっても迎えに生きませんよ」なんて言って送り出していました。

ゴンは保健所には捕まらないという根拠のない自信が私にはありました。


あぁ~、他の子は違いますよ。
ある朝、起きたらキキがいない(゜ロ゜)
母にきいたら泣いて煩いから外にだしたって❗

大変です❗
キキはいけません❗
慌てて外に飛び出し探したら時既に遅し😣
保健所に連れていかれたあとでした😱

その時日大シロ(日本大学津田沼校舎の犬)も捕まったのですが、日大の方が申し出てシロは無事でした。

☝️日大シロの話です。お時間がございましたら是非


キキの事も日大の方が飼い犬と訴えて下さったそうですが、所有者でなくてはダメとセンターに連れていかれてしまいました😱

もう、青くなり保健所でセンターの場所を聞きました。
千葉県動物愛護センター東葛飾支所です。
しか~し、その時車は車検に出していた。
更に😱😱😱になり、ジョンの家の車を借りた(・・;)

私の車は軽である、借りた車はトヨタのクラウンである、その違いもなんのその、センターまでの知らない道程も迷うことなく行けた😅

こんな時は神様が助けて下さるのだろうか?

収容所は左右に檻がありキキは左側二番目の檻にいました。 
職員さんに「この子」と知らせ事務所で待つことになった。手続きを済ませ事務所の外で待っているとキキが職員さんに連れられて歩いてきた。

お天気が頗る付きの良い日であった☺️

職員さんもキーも太陽の光を浴びてキラキラニコニコと私に向かってまっすぐ歩いてきました。
あの光景は今でも忘れられない✨☀️✨

その時思ったのです。

職員さんも好きで殺処分しているのではない

(数年後に見たニュースですが、どこかの国の女医さんが、殺処分するのが辛くご自分が犬の殺処分用の注射で自殺なさったそうです。)

もう一つ忘れられないことがあります。
それはキキの隣、最初の檻にいた子と向かい側の檻にいた子の事です。キキから先は見ないようにしていましたが、この子達は目に入っしまいました。隣にいた子は私が入るとハッと振り返りました。飼い主が迎えに来てくれたと思ったのでしょうか?向かい側の子は生後3、4カ月位の子で背中を向け項垂れたままでした。2匹とも連れて帰りたかった、でも我が家はキーで中型犬が4匹目です。
さすがにそれは出来なかった😢
心が痛かった😢


その思いを残しながら私とキキは、あたかも勧進帳の義経と弁慶のように毒蛇の口より逃げ帰ったのです。

キキです

あ~、すみません。
ゴン話でした☺️

しかし、少し長くなりましたので今回はこの辺で店じまいさせてくださいませ🙇

いつもお付き合い頂き感謝しております。





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