はい、ハイノートってどんな音?
トランペットの醍醐味、それはやっぱりハイノートと呼ばれる高い音域での演奏。なのに、私はこれがとても苦手。というか、出せない人生を歩んできた。中学の吹奏楽でも、楽譜の五線譜から上に飛び出した音符の音が出せなくて、後輩に譲らざるを得なかった。大学でのフルバンドでも、ついに1stの楽譜に手が届かなかった。それでも2番の楽譜を死守したけれど、ここにも五線譜の上の音符がずらり。あのころはマウスピースを唇に強く押し付け、下唇を無理クリ巻き込むようなおかしなアンビュシュアで必死に音を出していたんだね。
一年前、トランペットを再開した時は、ハイノートどころか、チューニングのB♭さえまともに出せない状態。真ん中のFだけが頼りだった。
ところで、ハイノートってどの音符から上をいうの?五線譜のすぐ上のFでもハイノートと思ってる人もいそうだけど、多分、チューニングBのオクターブ上。これがハイBと呼ばれているようです。で、私がいま言ってる高い音は五線譜のすぐ上のF音。これがなかなか出せないで喘いでいました。年明けに、マウスピースを唇に充てる位置をずらすことで、あれ?出るな。となって喜んでいたら、そうでもない日が続いて、今日はF出た。あら、今日はダメ。みたいな日々を重ねて約半年。9月に大津のジャズ祭に参加した時は、あら〜調子が悪い〜が続いていたのでけど、終わった翌日から、なぜか調子がアップ。
それまで試行錯誤を繰り返していたアンブシュアや息の流し込みの何かが当たったようです。細くて不安定だけど、F音が無理なくすんなり出せて、ハイBにも届くようになったんです。うーん、これはたまたまかも知れないなと、不安を感じながらそのアンブシュアを定着させるべく取り組む日々。それから約ひと月。細くて不安定な感じも少しづつ解消されて、定着できはじめたよう。これは正解かも、いけるかも。
音出しはできるが、まだまだ本番で使えるかは不明。でもなんだかいけそうな気がする〜!
プレスを極力避けて、唇を突き出す感じ〜口笛にも少し似た形で、アパチュア=息の出口を細めるイメージ。これで成功の兆しを感じてから約半年。あと、もしかしたら、8月頃、エキストラで入ったトランペットお爺さんが教えてくれた方法〜アロージャズの先生から直伝だそうだが〜音を出さずにひたすらラッパに息を吹き込んで、自然に倍音がなり始めるのを待つ、という練習法が、功を奏した可能性もある。なぜなら、これをするときの唇の形が、先に書いたやり方に似るから。
近々では、ロングトーン時には概ねWハイB、調子が良ければさらに上の音が、すすり泣きのような音ではあるけど、射程に入る。このまま続けて、多分いいんだと思ってるんだ。
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