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アオハル時代の刻印。

子供の頃に好きだったことって、大人になっても続いていると思いません?というか、多くの人は、子供時代の経験や培った事柄に導かれてその人生をつくっているんですよね。私なんか、小さい頃に何をしてたか、何を考えていたか、よくは覚えていないんだけれども、「大きくなったら何になる?」なんて聞かれても、特になかったような気がします。

中学も後半になって、ようやくイラストレーターになりたいとか、医者になるんだとか、その中間にある(?)建築家を目指すんだなどと取り留めないことを考えていたのは覚えてる。その頃はブラスバンドでトランペットを3年間やっていたけれども、音楽家になりたい!とは思ったことがなかった。なぜなら、肝心の楽器が下手だと自覚していたから。

大学では音楽を思い出したけれども、卒業してからは、とんと離れてしまった。もっとも、広告づくりという仕事柄、音楽は常に身近にはあったけれども。

老年になって、周囲の同年代の男たちが「オヤジバンド」なる遊びをあちこちで楽しんでいるのを見聞きしては、ああ、羨ましいな、なんて思うことはあった。自分も楽器を齧ってたくせに、それにリベンジしようとも考えなかったのに。

なんだろうね。ちっとも意識していなかったけれども、若い頃にやってたことって、脳内のどこかに染み付いているんだろうね。忘れてしまってるはずが、ぴょいって出てきたらもう止められないね。「三つ子の魂百まで」なんていうけれども、12〜15の魂も百まで続くんだろう。だって音楽から離れていたといってる割には、イベント会場からラッパの音が聞こえてきたら、吸い寄せられていったもの。

音楽に限らず、絵だって、スポーツだって、文学やサイエンスだって、若い頃に出会った何かは、ヒヨコのインプリンティングみたいに、脳や肉体に刻み込まれてしまっているんだと、思いますね。

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