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2016年2月の記事一覧

老いおまえ

老いおまえ

 地下鉄を降りてしばらく歩くと公園の脇に出る。公園を横切るとわずかだけれどもショートカット出来るので、いつもそのようにして家に向かう。日暮れ前の公園は人もまばらでのんびりした雰囲気であふれていて、異次元の時間の動きに影響されたかのように足取りが急に緩やかになるのと同時に、昼間あくせくパートで働いている自分が馬鹿らしい存在のように思えて腹が立ってくる。こんな時間に犬の散歩をしている人っていったいどう

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明日の僕

明日の僕

 ある日、明日の僕がやってきた。なぜ明日の僕だとわかったかと言うと、あまりにもいまの僕とそっくりだったからだ。それに明日の僕がこういったのだ。

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永遠がはじまるとき

永遠がはじまるとき

 秋晴れの空はどこまでも青く、子供たちの未来もまたどこまでも透明で溢れていた。まだ来ぬ未来を求めて歩き続けることこそ、人生で何かを得るための唯一の行為なのだということを、まだ小さな心は知り得ていない。

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