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大森靖子ちゃんの33歳の誕生日を祝う33曲

大森靖子ちゃんお誕生日おめでとうございます!

今日9月18日は私の大好きな超歌手・大森靖子ちゃんのお誕生日です。

私が大森靖子ちゃんの歌と最初に出会ったのは、当時付き合っていた彼氏に「すごい面白い歌手がいる」と紹介されたのがきっかけだった。ずっと事務所に所属していなかった彼女が、あの”俺たちの青春”avexに所属し、初のメジャーアルバム『洗脳』をリリースした頃だった。大学のサークル仲間には映画や音楽が好きな人たちが多く、その人たちの中でもざわざわと「大森靖子に注目すべし」みたいな空気があった中、天邪鬼な私は「どうせ最近流行りのメンヘラ系歌手でしょ?はいはい」と思って、みんなが好きなものなんて簡単に好きにはならないぞとちゃんと聞かないでいた。

しかしたまたま耳にした「絶対絶望絶好調」を聞いてびっくりした。確かに個性的なファッションやちょっと病んだ歌詞はイメージ通りだったのだが、楽曲がおもしろい。メロディーは美しいし、アレンジは勢いがあるし、何より歌がめちゃくちゃうまい。

それから毎日「絶対絶望絶好調」を聞いた。そしてたまたま大学の友人に余ってるからとチケットをもらって行った新宿ロフトプラスワンで行われた、彼女が毎月行っているイベント「続・実験室」。この日はイベント第十回目(2015年2月26日)。ファンがくじ引きで引いた曲をひたすら弾き語りで演奏し続けるというすさまじい3時間。シングル曲も、最新アルバムに入っている曲も、音源化されていない曲も、ランダムに引かれた曲を次々に演奏する大森さん。大森さんのパワーを浴び続ける私。

「絶対絶望絶好調」を初めて聞いてからたった1週間、私は骨の髄までハマってしまった。

突然だが、大森靖子ちゃんの中で私が特に好きな曲を紹介したい。

大森さんの曲は、美しいメロディーと、その時その時の時代を彼女の目線で切り取った彼女にしか書けない歌詞が、何よりも魅力的だ。衣装やPV、アートワークも魅力的だ、と私はただのヲタクなのであれも良いこれも良いとしか書けないのだが。ツアーグッズもかわいい。バンドメンバーもいい。ギターのあーちゃんがかわいい。ただひとつ言えることは、彼女の曲はライブを経てどんどん変化していく。それが一番の魅力であり、だからライブに行きたいし、ライブで歌の進化を目撃したいし、感動したい。

その一方で、彼女の歌が聞きにくい、好みでないという人もいると思う。それは当たり前だ。「人と何か違う」「私は何かおかしい」と生きづらい人間にこそ寄り添うのが大森靖子の歌だ。彼女を受け入れれば、どんな人間でも受け入れてくれる、そんな女神のようなアーティストだ。だから、彼女の歌を必要としない人は、それはそれで幸せな人生だ。しかし、彼女に救われる私もまた別の幸せな人生の中にいることは間違いない。(客観的な評価は、音楽批評とか詳しい人に任せます。)

そんな大森さんが今日で33歳になるので、33の才能あふれる曲を紹介します

というわけです。大森さんヲタの方は、「なんでこれが入ってないんだよ!」とか言いながら読んでくれると嬉しいです。

1.PINK(アルバム『PINK』より)

中野サンプラザのライブだったか…ライブが始まって一曲目、ギター一本で舞台の中心に現れた大森さん。あの広い空間を一瞬でPINKに染め上げた大森さん…。先日発売されたベスト盤「大森靖子」の中には、MONDO GROSSOによるリミックスが入っていてこれもおしゃれでめちゃくちゃカッコいいのだが、やはりLIVEで不意に演奏される引き語りのPINKが最高である。この曲を聞くと、私たちはつながっていると感じる。

2.マジックミラー(アルバム『TOKYO BLACK HOLE』より)

いわずと知れた大森さんの代表作であり、SOD社員の私にとっては無視できない単語を冠した名曲。「あたしアナウンサーになれない」からのAメロの歌詞は、誰も言ってくれなかった絶望の真理で、言葉にしてくれたことでもう涙してしまう。ベタですが「私の有名は君の孤独のためだけに光るよ」という歌詞が好き。見透かされてる、と思った。

3.TOKYO BLACK HOLE(アルバム『TOKYO BLACK HOLE』より)

私はこのアルバムが一番好きなのだが、この曲が大森さんの曲の中で一番好きかもしれない、今は。「はたらくおっさんでぼくの世界がキラキラ」とか早朝に聞くと泣いてしまう。「地獄 地獄 見晴らしいのいい地獄」も最高。で最近この曲が好きだと思うのは、昨年の47都道府県ツアーを経てのこの曲の進化がすさまじいのです。いろいろな街で演奏されて、ツアーの途中、昨年の生誕祭で聞いたこの曲は神がかっていた。自由すぎるメロディーなのに必ず原曲とのハーモニーが保たれていて、歌が進化する瞬間を目撃した日だった。歌えば歌うほど、そのライブの業を背負って進化する曲。

4.SHINPIN(アルバム『TOKYO BLACK HOLE』より)

最初に聞いたときは、なんて不思議な曲、歌詞も何言ってるんだ?と思っていたが、Zeppのライブで弾き語りで聞いたときに、なんて美しい曲なんだと思った。私が大森さんの曲の中で一番好きな歌詞は、この曲の「携帯,鍵,財布,持ってきた,それだけでパーフェクト,今日」です。全肯定される言葉。

5.少女漫画少年漫画(アルバム『TOKYO BLACK HOLE』より)

この曲を聞くと、なぜか岩井俊二の世界観(=私の高校生時代のすべて)を思い出し、ノスタルジーが止まらない。

6.絶対絶望絶好調(アルバム『洗脳』より)

私が大森さんにハマるきっかけになった曲。かわいいのでまず見て欲しい。先日発売になったベスト盤「大森靖子」ではなんとスカパラとのコラボをしていて、これもかっこいい。

7.IDOL SONG(アルバム『kitixxxgaia』より)

アイドルのキャッチコピーで構成された1曲。いろんなアイドルの顔がよぎり、彼女たちのキラキラを思い出してものすごくキラキラしている。キラキラの極み。報われなかったアイドル、一瞬だけ輝いたアイドル、すべて、みんな女の子は美しいよ。と思った。

8.焼肉デート(アルバム『洗脳』より)

これはシンプルに、私がもともと曲の構成が複雑な曲(転調は変拍子)が好きなので、曲の作り方が好きだし、コード進行も複雑で好き。「嫌いな食べ物教えといたじゃん全然覚えてくれてないなんて」という歌詞の通り、チーズ嫌い・ピザ嫌いが全然覚えてもらえない人生だった。

9.デートはやめよう(アルバム『洗脳』より)

このアルバムでは、「焼肉デート」→「デートはやめよう」という流れなのだが、なんだか大森さんっぽい。デートするテンションにすらなれない日というのもある。それも許してほしい。その気持ちを代弁してくれているかわいらしさ。「埋め合わせはコンビニで一番高いアイスでエロいことをしよう」という歌詞があるのだが、今年の夏はアイスを食べるたびにこの歌を口ずさんでいた。

10.あまい(アルバム『絶対少女』より)

この曲は、いつもがんばんなくていんだよ、と言ってくれるし、がんばらない私を許してくれるあいつが愛おしいなと思わせてくれるし、曲の雰囲気や歌詞の世界観が退廃的で好き。あとは「超不安だから超食べちゃう」という歌詞が好き。

11.勹”ッと<るSUMMER(アルバム『kitixxxgaia』より)

この曲、冒頭で触れた「続・実験室」で最も印象に残った曲だった。当時は音源化されていなかったが、これもまたリズムや転調が難しくてものすごく好み。

12.わたしみ(アルバム『クソカワPARTY』より)

わかりみがなんだとか、~~みがなんとかエモいとか、得たいの知れない言葉に共感ができないと思っていた頃に出会った曲。わたしみ。ここにしかないわたしみ。自己肯定されるので好き。

13.君に届くな(アルバム『kitixxxgaia』より)

曲が美しい。ハーモニーが美しい。好きな人はキラキラ美しい。それを好きな私はなんだか汚い。でも好きな人がキラキラしてればそれでいい、それが幸せ。好きな歌詞は「Wi-Fiとんでない場所なら帰りたい」。

14.JI・MO・TOの顔かわいいトモダチ(アルバム『kitixxxgaia』より)

地元の友達となじめない。そして価値観のずれを感じる。わかり合えた友達とももう離ればなれになってしまった。そんなことを思い出す曲。この曲を聞いて、東京に来た自分を正当化している。

15.ドグマ・マグマ(アルバム『kitixxxgaia』より)

このキチガイア(あえてカタカナで書く)というアルバムは、大森靖子がとっくに女神になってしまったことを私たちが知る、歴史的な一枚。特にこのドグマ・マグマははみ出してしまった人、踏みつぶされそうな人、すべてを救う強さを持っている。あと変拍子が最高。サビの歌詞が放送禁止で、テレビで歌唱する際に変更されていたなぁ。

16.非国民的ヒーロー(アルバム『kitixxxgaia』より)

あ~~~今日も私ダメだ~~~~っていうときに、強がらせてくれる曲。「いいよね君はまつ毛も長いし いいよね君はすごくやってけそうだし」という歌詞に、似たような境遇にいるのになんだかやってけそうな同僚や同業界の人たちを思い出し、嫉妬とともに絶望して悔しくて泣く。ライブでは悔し泣きした後に全力のコール&レスポンスで消化している。

17.POSITIVE STRESS(アルバム『kitixxxgaia』より)

小室哲哉さん作曲。普段の大森さんっぽさもあるが、やはり曲は小室さんだな~とあらためて小室さんの偉大さを感じる。小室さんが引退を発表した日、大森さんはちょうどライブだった。そこでこの曲をピアノで弾き語りしていた。緊張していた大森さんが忘れられない。

18.JUSTadICE(シングル『Re:Re:LOVE』より)

アニメ主題歌で、近年の代表曲。カラオケでは難しすぎて歌えない。「僕だって生きる才能なんてない」という歌詞で毎回号泣する。ちなみに昨年8月のライブの際、諸事情によって大森さんの会場の到着が遅れており、バンドメンバーでつなぐというシーンがあった。この曲のベースのラップ部分はひずませてるんですよ~っていう話をピ様とえらちゃんがしていた思い出。

19.VOID(シングル『絶対彼女feat.道重さゆみ』より)

ただただエモくて好き、こんな風に愛されたい。あとPVに私の手が写っている。

20.hayatochiri(アルバム『絶対少女』より)

私GLAYのヲタクでもあるので、このPVはすごくうれしいです。

21.めっかわ(シングル『Re:Re:LOVE』より)

好きな人が今日もかわいくて幸せという曲なんだけど、私は「今日も私かわいい!めっかわ!行ってきます!」という感じで出勤のときに聞いています。いろんなことに自信がないが、せめて毎日お気に入りの服で、メイクで、髪型で、自分にとって「めっかわ」であることで生きるモチベーションを保とうということをこの曲で学びました。

22.オリオン座(アルバム『kitixxxgaia』より)

ライブでみんなで合唱する。自分は一人じゃない、少なくとも今この会場にこんなに仲間(というかヲタク)がいることを思い出させてくれる歌。

23.流星ヘブン(アルバム『MUTEKI』より)

最初はあまり好きではなかった。いい曲だけどピンとこなかった。この曲は確か、大森さんが悲しい出来事があってTwitterのアカウントを消したあとに作られた曲だったと思う。「アカウントを消して仮想的に自殺する」という歌詞があったはず。あるとき、本当に死にたくなったとき、気付いたらこの歌が隣にいた。どうせ最後は死ぬのだから、「どの私を殺そうか」という歌詞を聞いて、ひとつひとつ殺して、殺すものがなくなってから死ねばいいやと思った。プライドを捨てたり、当たり前を捨てたり、まだ生きている。

24.シンガーソングライター(シングル『シンガーソングライター』より)

初めて聞いたのは、昨年11月の47都道府県ツアー最終日だっただろうか…。「刺さる音楽なんて聴くな おまえのことは歌ってない」という歌詞からは、刺さるなんて大衆受けをオシャレに言っただけの最大公約数の流行に、少数派の居場所なんてないから、私の歌を聴いておけよと言われてる気持ちになった。

25.新宿(アルバム『魔法が使えないなら死にたい』より)

初期の名曲。この動画の日は確か、冒頭の部分はセカオワだった(当時のゴシップ参照)。あと1番最初に紹介したPINKもこの日のライブで見たものだったなぁ。この日の大森さん、いつものごとくパワフルなステージで飛び跳ねてたが、その数日後に、「実はもうすぐ子供が生まれます」という発表があり青ざめた。転んだりしなくてよかったと思った。

26.夏果て(アルバム『魔法が使えないなら死にたい』より)

初期の名曲。おっさんと女子校生という組み合わせ、しかも夏という世界観だけでご飯が3杯食えそうな感じがする。

27.7:77(アルバム『クソカワPARTY』より)

ライブではゆるななちゃんというでっかいくまが踊ってくれるのでカワイイ。「ななちゃんは今日もめっかわ!!」コールができるかどうかでヲタク度が測れる。もちろん私はできる。

28.死神(アルバム『クソカワPARTY』より)

とにかく曲が美しい。AメロからBメロ、そして大サビへの展開のカタルシスが最高。もちろん歌詞もいい。けど、大森さん、そんなに背負わないでください、と思った。『クソカワPARTY』はそんな曲が多く、精神状態が良いときにしか聞けない。なお、構成的には私は、浜崎あゆみさんの「SURREAL」とこの「死神」が、2大TVを無視したJ-POPソングだと思っている。(いい意味で。偉大な2曲)

29.パーティードレス(アルバム『PINK』より)

幸せがわからない。自分をボロボロにしないとわからない、誰かと比較しないとわからない、そんな気持ちを代弁してくれた曲だと勝手に思っている。幸せになりたいだけなのに、どうすればいいのかわからない。この曲すごく好き。

30.OVER THE PARTY(アルバム『絶対少女』より)

Over30なので。これも昔から演奏されている代表曲のひとつ。年をとるとどんどん身に染みる。

31.ミッドナイト清純異性交遊(アルバム『絶対少女』より)

大森さんの代表曲であり、大森さんが大好きな道重さんのことを歌っている。ライブでの盛り上がりがすさまじい。一斉にピンクのペンライトがついて、手拍子やヲタ芸もある。とにかく楽しい。あとかわいい。大森さんのライブで一番体力を使う曲。

32.絶対彼女(アルバム『絶対少女』より)

ライブの最後はみんなで歌って踊ってコール&レスポンス、この曲聞くと幸せになれる。私のような人間は、「ヤリマン」パートを全力で歌う。踊る大森さんもかわいいし、踊るあーちゃんもかわいい。みんなでライブハウス狭い中手振りを真似する。楽しい。

33.魔法が使えないなら(アルバム『魔法が使えないなら死にたい』より)

音楽の魔法を手にいれた西の魔女4時44分つまらん夜はもうやめた。

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