中小企業診断士 庄司桃子

経営改善計画策定支援を専門とする中小企業診断士です。 noteでは10年以上にわたる経…

中小企業診断士 庄司桃子

経営改善計画策定支援を専門とする中小企業診断士です。 noteでは10年以上にわたる経験から得られたことを少しずつアップしています。 ウェブサイト https://www.momokoshj-office.com/

最近の記事

経営改善計画書の作り方を講義することになりました

今度、中小企業診断士向けに経営改善計画書の作り方というテーマで講義することになりました。 経営改善に関することならテーマはお任せします!と主催者から言われ、最初は事例紹介(機密情報に触れない範囲で)にしようと考えましたが、 自分の経験の棚卸しにつながるいい機会と考え、計画の作り方を選択しました。 いま、あれこれ内容を考えていますが、事例の方がラクだったなぁ、と少々後悔してます💦 講義では、事業デューデリジェンス(以下、事業DD)と改善計画の作り方を説明します。 とい

    • 経営改善 今までと違うことを行う勇気

      経営を立て直すには経営者の思考が変わり、行動が変わることが大切です。 って、著名なコンサルや経営者が繰り返し伝えてきたことなのですが。 長年、経営しているほど、なかなか自分のやり方や考え方を変えることができないのです。 たとえ、これまでの自分とはちがうんだ!と思ったとしても、周りは決してそう感じていません。 中には変わること、変革することばかり取り組んでいて、結果が出せないケースもあります。 これもまた、思考や行動が変わっていないのと同じことです。 人が変わるために

      • 経営改善 従業員の不満を言う経営者

        時々、従業員への不満や文句を言う経営者がいます。 多少なら良いのですが、毎回会うたび、何度もとなるとこれは問題です。 それは、話を聞く私のメンタルの問題(笑) 文句ばかりで、先に話が進まないだけではなく、聞いていてほんとうに辛い!! と、ここまで書いて気がついたのだけれども、私も愚痴を言う時、相手は嫌な思いをしているのかも。 気をつけよう。 不満の対象がナンバー2の場合 不満の対象である従業員が仕事ができず、他の従業員の足を引っ張る場合は、即座に退職を勧めます。

        • 経営改善フェーズの社長は自分ごとだと思ってません

          売上は落ち続けていて、 赤字が何年も続いていて、 手持ちの現金預金が、これでよく従業員を雇っているな〜、と思われるレベルだとしても。 当の経営者には危機意識が乏しいことが多いのです。 先日、倒産寸前までに追い込まれた社長(今は安定してます!)にそんな話したところ、 「自分のことだとリアルに思ってないんだよね」 という見解が返ってきました。 特に、地元の名士とか、何年も続く会社とか、高齢の経営者とか、そのケースが多いとのこと。 お金がなくて資金繰りが厳しいのは分

        経営改善計画書の作り方を講義することになりました

          経営改善に補助金は勧められない

          この場合の補助金とは、事業再構築補助金、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金など、経済産業省系の補助金を指します。 私は事業再構築補助金がスタートした最初の一年間は、補助金支援に業務を絞って活動していましたが、 その結果、経営が厳しい環境にある会社は補助金に手をつけない方がいい、と私は結論づけました。 事業者の相談窓口は補助金を推してくる 国や自治体の事業者向けの相談窓口は補助金推し!です。 手順を守れば国からお金が出るので、売上を伸ばすよりも楽に利益捻出につ

          経営改善に補助金は勧められない

          卸売業の経営改善事例 大口顧客 でも低利益

          こんにちは!中小企業診断士の庄司桃子です。 ここでは中小企業の経営改善に関する記事をアップしています。 今回、タイトルに卸売業とありますが、製造業や工事業を含むBtoBの会社でよく見られる事例でもあります。 顧客別の売上や利益を見ていくと、売上は大きいけれども利益率が低い顧客というのが存在します。 利益率が低くても、売上が大きく利益額が出ていれば(薄利多売)、それはそれでアリです。 ただし、利益率が低いだけではなく、従業員の作業負担が大きいとか、 運賃や保管料などの

          卸売業の経営改善事例 大口顧客 でも低利益

          経営改善事例 従業員との関わり方

          こんにちは!中小企業診断士の庄司桃子です。 ここでは中小企業の経営改善に関する記事をアップしています。 収益が落ち込み、経営改善のフェーズにある企業でよく見られることが、従業員との関わり方が希薄という点です。 従業員数数百人でも、従業員が数名でも、意思疎通ができていないことがほとんどです。 経営者が資金繰りなどで悩んでいること、差し迫った会社の問題について、従業員は経営者が想定する以上に何も知りません。 それどころか、経営者にとって足を引っ張るような言動をする従業員が

          経営改善事例 従業員との関わり方

          エステサロンの経営改善 契約のリスク

          こんにちは!中小企業診断士の庄司桃子です。 ここでは中小企業の経営改善に関する記事をアップしています。 エステサロンの収益は把握しにくい エステサロンは化粧品などの原価はそれほどかからず、人件費がメインとなる労働集約型の産業です。 そのため売上から人件費と家賃などの経費を差し引けば利益になる・・・はずですが。 実は、正確な収益が把握できないサロンが多いのです。 複数回の施術契約で正確な収益がわからなくなる エステサロンは、初回時に複数回の施術を支払ってもらう契約を顧客

          エステサロンの経営改善 契約のリスク