ゴルフウェアが異常に高いのはなぜか?アパレル出身者が考えるそのワケ。
「ゴルフウェアってなんであんなに高いの?」
高校・大学ゴルフ部出身、ゴルフ大好き26歳。アパレル業界で働いていた私の答えはひとつ。
ゴルフブランドは『値段を下げる気がない』。
理由は以下のとおりです。
1.ゴルファーは“お金があるから
”高くても買われる。
値段を下げることに注力するより、ブランド力を高め、富裕層に高単価商品を売る方が”ラク”で、値段を下げるメリットも、そもそもその気もないのでしょう。
もしもあるとするなら、言葉を選ばずに言うと、企業努力が足りないの一言に尽きます。
引き合いに出す話ではないと思いますが、停滞するアパレル業界で快進撃を遂げ、一強のUNIQLOの二番手に躍り出ている「ワークマン」の頑張りたるや感服します。
あれこそが企業努力の賜物だと。
2.安くするための工夫が見られない。
ゴルフウェアはサイズ/色展開(SKU)が豊富です。
けれど、SKUを増やす=原価は上がります。
コストを下げるために、ウエストにゴムを入れ1サイズにするなどいくらでも手はありますが、ゴムが入ったゴルフのスカートは見たことがありません。
値段を下げる方法はあるのにやらない。
やはり、下げるつもりがないと思います。
結論:ゴルフは「リッチな大人の遊び」でお金持ちが多いから。
ゴルフウェアが高くても、「そういうもの」と、誰もが信じ込んでいる。
練習するだけで5000円が消え、週末ラウンドに行けば、少なくとも1〜2万円が飛びます。クラブやボール代も馬鹿になりません。
新作ドライバー1本10万円の世界。
ゴルフウェアはボトムス1枚2万円、ポロシャツも1万円オーバーがざらです。
ゴルフを楽しむにはお金が必要、ということですね。
だが、しかし。
服の原価を知る身からすると、控えめに言っても高すぎる。
たしかに「ボールやティーを入れるため深めのポケット」「スカートにはインナーパンツ」が必須だったり。
サイズ展開も多い。
それを鑑みても、割高感は否めません。
アパレル業界で働いて得た学び「洋服の値段はあってないようなもの」
似た形、同じ素材の服でも、ブランドによって全く値段が変わります。
はじめは、「値段設定こんな適当なの?」と驚いたほどです。
私たちはモノ自体ではなく、
「ブランド」にお金を払っている。
服に限ったことではありませんが、「ブランド力」が全てです。
ゴルフウェアは、若者が気軽に手を出せる価格帯ではない。そして湧いてきた疑問。
「なぜゴルフにファストファッションがないの?」
よくよく調べるとあることはありますが、わざわざ調べないと知らないレベルであり欲しい商品も残念ながらありませんでした。
ゴルフ業界のZARAとは到底言えないブランドです。
市場に少ないということは、
「ニーズがないか」「勝算がないか」「チャンスか」
同世代からは「もっと安いウェアが欲しい」という声をよく耳にします。
世の中多くのプチプラブランドがあることが物語るように、可能性は多いにあると私は思います。
需要があるかは、もはややってみないと分からない。
「まだない道は自ら作る」
就活でよく言っていた自己PR。
ないなら作れ。ゴルフ業界のZARA。
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