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手作りコンテンツ満載!家族だけの結婚式をスピード企画した話

結婚式は何のために挙げるのでしょうか?

私たち夫婦は「結婚式を家族へ感謝を伝える場にしたい」という想いから、家族だけのアットホームな式を数年前に挙げました。

プログラムのほぼ全てを夫婦で企画し、家族から「よい結婚式だった」と言ってもらえました。

そこで今更ですが、備忘として、概要と工夫ポイントを綴ろうと思います。

加えて、「家族へ感謝を伝える結婚式を挙げたい」と思っている方、「家族婚にひとアレンジを加えたい」と思っている方のヒントになると嬉しいです!


結婚式が苦手な夫

付き合っている時から、夫は「結婚式が苦手だ」と常々言っており、それを知った上で結婚しました。

そんな夫がなぜ挙式を快諾してくれたのか?

夫の結婚式への苦手意識は「誰のための挙式か分からない自己満足的な結婚式への参列経験」から生じていました。

なので、大々的に挙式をするつもりはなく、コロナが落ち着いたら、家族旅行を兼ねたリゾートウエディングでもしようかと思っていました。

そんな時に父が末期のがんになってしまったのです。

そこで急遽、思い出づくりのためにも挙式を検討することに。

夫には「家族への感謝をテーマにした家族婚を近場で挙げたい」と相談したところ、「それなら共感できるから、いいよ!」と快諾してくれたのでした。

そこから父の余命のこともあったので、猛スピードで結婚式の準備を始めました。


会場は即決

会場は父の病院が近いところで探しました。

数社ウエディング関連の会社と打ち合わせをしたところ、泣きながら力になりたいと言ってくれる担当者さんに出会えました。気持ちが嬉しく、その担当者さんに紹介された場所で挙式することにしました。

複数社打ち合わせしましたが、担当者の方の熱量・提案力がわかりやすく異なりましたw

一生に一度の(はずの)結婚式ですので、打ち合わせで担当の方に少しでも違和感を感じたら、その会社を利用するのは避けるのがベターだと個人的には思います。


予算

予算はトータルで100万円。

利便性を考えて、会場費が高いところで挙式をしたので、奮発した方だと思います。魅力的なオプションが多く、削るのが大変でしたが、優先順位を決めて、予算内におさめました。

私たちが、予算を抑えるために工夫したものは、主に以下の3つです。


予算を抑える工夫① 衣装

ドレスはシンプルなものを1着のみレンタル、お色直しはなし。(安かったけど、シンプルで可愛いドレスでした!)

夫はタキシード用のシャツと手袋をメルカリで購入し、衣装代を抑えることができました。


予算を抑える工夫② 会場の装飾

テーブルに飾る花の数を少なくし、さらに季節の花を使用することで、価格を抑えることができました。

ウェルカムボードは家族が作ってくれました。低コストながら、お洒落で可愛らしいかったです。今でも我が家の玄関に飾っています。

▲家族に手作りしてもらったウェルカムボードたち


予算を抑える工夫③ 写真撮影

結婚式といえば、写真撮影。当然ですが、カメラマンに入っていただくとお金がかかります。

予算を抑えるために、家族と会場スタッフの方に撮影をお願いしました。(食事中はスタッフの方が大量に写真を撮ってくださいました。ホスピタリティに感謝です。)

結果的にカジュアルな写真がたくさん集まり、後日自分達でアルバムを作った際には、写真の選定に困るほどいい写真を皆が撮ってくれていました。


オリジナルプログラム 〜式〜

せっかくの家族婚ということもあり、なるべく家族参加型にになるようプログラムにはこだわり、要所要所で家族に出てきてもらうことにしました。あと、誓いのキスが嫌だったので、カジュアルな内容にしましたw

ここからは、私たちが実施した「式」のプログラムを記録していきます。

💐式プログラム💐
1. リングボーイ・ガールの入場(甥・姪)
2. ベールダウン(新婦 母)
3. 夫婦で入場
4. 誓いの言葉(神父さんの役割をお互いの弟が担当)
5. 結婚証明書に捺印
6. 退場


■リングボーイ・ガール

当時5歳・7歳だった甥・姪は、少し照れながら、人生初のリングボーイ・ガールを務めてくれました。今動画を見返しても、とてもキュートです♡

身近にキッズがいる場合は、こういった役割をお願いすると、シャッターチャンスが増えて、親族に喜ばれます。

(私たちは指輪交換ではなく、結婚証明書に印鑑を押すスタイルにしたので、運んでもらったのは、お互いの印鑑ですw)


■ベールダウン

母がベールダウンの意味をよくわかっておらず、はてなを浮かべた顔で対応してくれましたw
そして一瞬で終わってしまいましたw

事前にちゃんと意図を説明しておけばよかったと反省です。。


■誓いの言葉

あらかじめお互いの弟に、立合人として誓約の言葉を考えてもらい、結婚証明書に記載しておきました。(結婚証明書も手作りしました)

当日は、私の弟が夫に、夫の弟が私に誓いを問うスタイルにしました。

ちなみに我が弟が用意してくれた問いはこちらです↓

姉は好奇心旺盛で、クリエイティブに何かに取り組んでいくことが大好きです。
ただ詰めが甘かったり、手助けが必要な時もあります。
低血圧で朝は機嫌が悪かったり、面倒くさがりで少し家事を手抜きしがちだったりすることもあるかもしれません。
そんな時は協力し合い、あたたかく見守ってくれますか。

兄弟はよいところも悪いところも、しっかりと把握していますね😂(笑)

だいぶ場が和んだので、兄弟に誓いの問いをお願いしてよかったです。

▲上質紙に印刷することで"それっぽく"なった結婚証明書


■結婚証明書に捺印

夫が法律を学んでいることもあり、結婚証明書は契約書形式とし、印鑑を交わすスタイルにしました。

夫のリクエストで、証明書には日本国憲法の内容を盛り込み、六法全書に手を置いて誓うというスタイルにしました(笑)

日本国憲法前文に掲げられた
崇高な理想と目的の達成と
憲法24条1項後段の協力義務
および
民法752条の夫婦の扶助義務を
相互に担うことを誓います


オリジナルプログラム 〜披露宴〜

披露宴は、夫婦で家族を出迎える形式で開始しました。

会場スタッフの方も見守ってくださいましたが、自分達のペースで進めたかったので、夫婦で進行しました。

ここからは「披露宴」のプログラムを記録していきます。

💐披露宴プログラム💐
1. オープニングムービー(よくある生い立ち動画)
2. 乾杯のスピーチ(夫の兄より)
3. 歓談&食事
4. 余興「家族の思い出クイズ」
5. お互いの親からのメッセージ
6. 親へ感謝状贈呈(夫婦2人ともメッセージを読みました)
7. 締めの挨拶(夫婦より)
8. 記念撮影


■オープニングムービー

生い立ち動画、当初は作らないつもりでした。ですが、プロジェクターとスクリーンを使うのに、動画を作成した方がお得ということがわかり、作成しましたw

ベタですが、お互いの家族のことを知る機会にもなり、結果的に作成してよかったです。


■乾杯のスピーチ

乾杯のスピーチは夫のお兄さんにお願いしました。すでに家庭を築かれている先輩として、夫婦円満に大切な「報連相」にまつわる話をしてくれました。

夫に報連相をちゃんとしてほしい時は、このお兄さんのスピーチを思い出すよう伝えています(笑)


■余興「家族の思い出クイズ」

パワーポイントで、お互いの家族にまつわるクイズを準備し、正答数が高い人から順に景品がもらえる形式にしました。

家族の誰かしらがニヤニヤできるように、夫婦だけでなくお互いの家族にスポットがあたるクイズを多く用意しました。

嬉しい誤算だったのが、小学生になりたての甥っ子です。クイズに正解して「まる」がもらえるというのが面白かったらしく、最もはりきって参加してくれました(笑)

▲スタジオジブリは、常識の範囲内であれば自由に使える画像を無料公開しています!
▲解答用紙も手作りしました!


■お互いの親からのメッセージ

お腹いっぱいになり、クイズも盛り上がったところで、お互いの親からメッセージをもらいました。

これまで参列した結婚式では、新郎の親だけが話すことが多く、それに疑問を抱いていたので、私の親にもメッセージをお願いすることにしました。

結果的に、笑いあり・涙ありというエモーショナルな場となり、心が温かくなりました。


■親へ感謝状贈呈

これまで参列した結婚式では、新婦のみが親に手紙を読むということが多く、それにも疑問を抱いていました。

夫も同意見だったため、私たちの式では夫婦2人がそれぞれの親に感謝のメッセージを伝えました。


そのあとは、夫婦で締めの言葉を伝え、記念撮影をして終了しました。引き出物は、帰り際に手渡ししました。


さいごに

手作り感満載でしたが、自分達の見栄を削って、家族に喜んでもらうことを一生懸命考えた結果、今でも思い出すたびに心が温かくなる式になりました。

家族婚は、大人数の結婚式とはまた別のよさがあります。家族と会話しながら和やかな時間を過ごすことができました。新婦である私もしっかり食事を堪能し、デザートまで食べることができましたw

残念ながら、父は体調が優れずに来ることができませんでしたが、後日動画と写真を見せることができました。余興のクイズにもトライしてもらい、雰囲気は味わってもらえた気がします。

家族婚は、ただ食事するだけのことも多いらしく、お互いの家族の距離感・関係値によっては、話がはずまないという懸念もあるそうです。それを防ぐためにもコンテンツをしっかり用意することを、おすすめします!


これから結婚式を検討されている方へ

ご結婚おめでとうございます!

お節介ですが、「何のために結婚式をあげるのか?」にこだわると、きっと満足のいく結婚式になると思います。夫婦を含め参加した人たちにとって、温かく、思い出に残る式になることを陰ながら願っております。

長文となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!

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