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5年間で自分が変わった感じがするのは、相手を感じる「いい仕事」をする人にたくさん出会えているから

5年前に津和野にきたタイミングから、自分の人生のレールがガタンと切り替わった感じがする。切り替わったのはもちろん、教員を退職したこと・田舎に移住したことという決断が大きいのだけれど、その決断をしたことの裏側にある価値観の変化が「自分が変わった感じ」に繋がっていると思う。

今朝、読んでいた本の中にこんなことが書いてあった。

・心が満たされるのは、どういう時だろう?それは、自分の存在が認められる時だと思う。このこと以上に人の心を満たすものはないんじゃないか。
・調子良く相槌を打ってくるけどほとんど人の話を聴いていないような人や、手抜きの仕事におぼえる腹立たしさ、つまらなさは、質の良し悪し以前に、そこに相手が「いる」ことが感じられない不満足感から来るのではないかと思う。
・「いい仕事」とは、いったいどんなことを指すのか。これはなかなか言葉に出来ずにいた。今はこう思う。僕が魅力を感じ、満足を覚えるのは、「いる」感じがする仕事である。

『自分をいかして生きる』/西村佳哲

津和野にきて、「いい仕事」とたくさん出会わせてもらっていると思う。その人の考え方・価値観・在り方が伝わる場所・もの・サービスにいろんな所で出会う。(津和野だけでなく、隣町の吉賀や益田からも感じる。)

伝統保護されている町であるので、まち自体に「想い」が充満している。人口が少ないので、一人ひとりを認知している。だから「仕事」ではないかもしれないけれど相手を意識した「いい働き」をしようとしている人も多い気がする。

本の中にはこういうことも書いてあった。

・なにをくれるとか、してくれたということ以前に、双方が互いに「いる」状態を更新すること。より「いる」ようになることが、贈り物の本質的な役割なのだと思う。


これが津和野に自然にあるのが強みだと思う。(津和野だけじゃなくて田舎のよさ?)

そして津和野にきたタイミングだけれど、津和野ではないところで「いい仕事」と出会った。それは手前味噌だけれど、パートナーのお仕事。

毎月テーマを決めて、『お野菜+オリジナルマガジン+お野菜解説+レシピ+全国から選んだアイテム+オンラインイベント』を¥4,980(市内送料無料)セットで行っている「CRABLE」というサービス。

こんなに相手(農家さんと食べ手とお野菜)のことを考えてつくられているサービス、本当に見たことない!というくらいきめ細かく濃い想いが詰め込まれている。多分、パートナーも食に関する職人さん(農家さんや飲食店の方々)と10年間関わらせてもらう中で、「いい仕事」にじっくりと触れて弟子のように伝承させてもらっているのだと思う。

この想像ができるのも、CRABLEというサービスを通じて、私も少し「職人さんの技巧・それを支える価値観や考え方・在り方」に触れさせてもらっているから。(CRABLEのサービスに興味を持たれた方はぜひご連絡ください〜!^^/ 推しの野菜が出来ます!)

こういう「いい仕事」をする人たちに出会えたことで、自分の人としての未熟さ・差異を感じつつ、こういう人たちのようになりたい!と自然に思えるようになっていることを自覚しました。

私も私自身の心を満たしながら、相手の心も満たされる(元気になる・心が喜ぶ)仕事をしていたい。相手の幸せを願いながら仕事をつくっていきたい。それを思い出させてくれる環境が津和野にあるのはとても有難い!

「いい仕事」に触れた人が、また誰かの幸せを願いながら人生を歩む。そういう幸せの贈り合いが生まれていく世界を津和野から見ていきたいな。

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