首都圏激戦区の保活、リアルな実態
約2年落ち続けた保活の話
深刻な待機児童問題
待機児童問題をご存知ですか?
保育士・保育園が足りず保育園に入れない子どものこと.
少子化で子どもの数は減っていってるのに、待機児童問題は年々深刻化しています.
また、自治体が「待機児童数0です」とインターネットで掲げていても実は莫大な数の待機児童がいる「隠れ待機児童問題」も深刻です.
私の自治体も、役所のホームページには待機児童0となっていますが、蓋を開けてみれば
1つの保育園に対して0歳児クラスだけで50人待っているような状態です.
ポイント制の保活
保育園には優先度の高い家庭から入っていき、その優先度は様々な項目を点数化して判断します.(自治体により多少の変化あり)
ランクとポイントに分られ、A〜Iランク、さらにポイント制を掛け合わせて判断します.
▶︎例えばフルタイムの共働きだとAランクになり、さらに勤続年数が3年以上でAの3点.これが最低ライン必要な、保活に挑める土台の基準になります.
BもCも私の自治体では保活の土台にすら上がれません、論外です.
要するに、夫婦共働きでかつ勤続年数が長いか、
兄弟や該当児童ががすでに認可や認可外に入っているか、
じゃないとそもそも競争にすら入れないんです.
夫婦共働きでも勤続年数が短かったり、時短だったり、またはどちらかがパートだったり、求職活動中だったりするとたちまちポイントやランクが下がりとても認可保育園には入れません.
約2年落ちて落ちている私のランク
まず離婚前は、私がパートでかつ子どもも小さくフルタイムじゃなかったのでBランク、新卒なので勤続年数も短くポイントも低い.
Bランクではとても受かりません.
正社員になりたかったけど、
保育園に受からないと勤務時間が短くなって正社員にしてもらえなくて、でも正社員にならないと保育園Aランクになれなくて
というどうしようもない壁に挟まれました.
役所でそれを話したら、「認可外に入れてポイントをあげ、さらにそれで正社員になるしかない」と言われました.
ポイントを上げるために認可外に入れる
認可外に既に預けていると加点されます.
認可外保育園にもそれぞれの保育園で特色があって、例えば英語に特化しているとか、体操に特化しているとか、保育料もそれぞれ違います.
認可外よりも認可に入れたくて、これは賛否両論ありますが私は認可外は嫌だったんです.
ほんの少しでも保育士が多くて安全で透明性の高い保育園に預けたい.
しかも認可外はめっちゃ高い.
でも、全く認可に受からないから認可外保育園も見学に行ったんです.
そしたら全然、思ってたよりカリキュラムが充実してたり先生がたくさんいたり、認可外には認可外の良さがあったんです.
けど!
めっちゃ数ある認可外すらも待機児童.入れないんです、空き待ちなんです.
2箇所だけ常に空きがある認可外がありましたが、ここは本当にやばい認可外で話が広まってて、だからこそ不自然に空きがあって.認可外は諦めました.
障害者手帳
長年闘病している精神疾患で障害者手帳をもっています。
そうすると働いてなくてもランクがAになり「疾病要件」で優先的に保育園申請ができるのですが、あくまでも「休養・治療」するための保育なので、
自治体のルール的には働いて問題ないけどそれぞれの保育園のルールで
「疾病要件で入った人は働いてはいけない、働くなら申請要件を変えて入園し直し」
というところが多いです.
私は働きたかったので疾病要件では応募しませんでした。
保育士の優遇
保育士としてその自治体で働いているとポイントが高くなるのですが、
「保育園の保育士」じゃないと点数は上がりません.
私も保育士だけど、「障害児の療育をする施設の保育士」だったので加点対象になりませんでした.
シングル家庭の優遇
そしてシングル家庭はAランク10点、などかなり優遇されます.
だから、保育園に入るために「偽装離婚」する人もいるとかいないか・・・。
けどここまで来て衝撃的な事実を離婚してから知ります。
障害者手帳&DVで離婚、Aランク10点以上の最優先
体調を崩しDVで離婚も重なって、一旦疾病要件で預けて休養しようと思った私ですが、
なんと半年落ち続けて結局保活は諦めました.
疾病かつシングルで最優先ランクなのに半年入れない…。驚きでした。
ちなみにこの条件で0歳の4月なら入れたと思います.
でも0歳の4月でうちの子は生後半年で、まだ預けようと思っていませんでした.
待機児童問題の解消
本当に難易度高くて、そもそも働きながら沢山の保育園の見学や説明会に言ってクチコミ調べて比較して、遠くてもちょっと微妙だったところでもとりあえず書いて希望出して結局受からない。
自治体によってかなり差があって、うちは本当に激戦区だから覚悟はしてたんですけどまさかここまでとは思いませんでした。
待機児童問題が解消されるために保育士への処遇を改善するなど国も頑張ってはいますが、それでもまだまだ保育士の激務と人手不足は解消されていません。
子どもが減っているのに増えていく待機児童、働きに出れない女性陣。
もううちは年齢的に激戦じゃないけど、少子化対策や虐待防止のためにも今後よりいっそう待機児童問題の解消を目指して欲しいものです…。
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