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街は劇場

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日々すれ違う名も知らぬ皆にツッコんだりグッときたり
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2024年4月の記事一覧

狸の豆腐 職人、仕事、場所、気持ち

豆腐屋の話をする。 通い出したきっかけはミーハー極まりない。 某江戸戯作者の名を商品名とした豆腐などがあると知ったからだ。   若くないけれど若者が来るのが珍しいのか。 御店主に覚えられて、たまにオマケもいただく。 御店主は顔付きも手付きも「The 職人」だ。 狸的な雰囲気を感じたりもする。 悪い意味での狸じゃない。 見た目がとかでもない。 なんというか長年生きてる狸みたいな。 『平成狸合戦ぽんぽこ』の長老狸的なね。 飄々としているのだけれど、 その手や皺や顔とかが、ああ、職

信号 灯 水槽

夜のロードサイドにぼんやり光るそこにはあたたかみがある。 けれどどこかしんとした怖さや寒さのようなものも感じるのはわたしだけかな。 人が思い思いの買い物目的で寄る場所、人工的な灯りと機械的な雰囲気、 でも人が居る24時間ずっとあいているその場所に。   しばらく臥せっている間に、 以前書いた改装中にもロゴが光っていてたコンビニが再開していた。 日曜の夜、すこし歩いて行くと青白い灯りに吸い寄せられるように人が入っていくのが見えた。   水槽みたい。   と、ぼんやり思ったのは赤

リング プロレス者とは、プロレス者のススメ

先月だったか先々月だったかは忘れたが、 プロレスの地方会場でのビッグマッチを配信で観ていたときのこと。 とある試合でずっと叫んでいる子供が居た。 「●●―!」「がんばれー!」 甲高い声で必死に応援の声をあげている。試合中ずっと。 声援を向けられているのは、悪役レスラーで、 彼がシングルマッチで闘っているのは、目下、団体が売り出し中(?)のイケメンだった。 ワルな彼は無法ファイトでめちゃくちゃやっている。 一方、相手の彼は毎回客席から登場し、 お子様客を見つけるとリストバンドな

歩く 皆の言葉や生き方に興味がある

誰か、いや、皆の言葉や生き方に興味がある。 興味があるってなんか上からかな、やな、違うな嫌やな、どう言うたらええやろ。 でもそんなことを、 その土地を歩いてそこに住んでる生きてるひとに会うて半生だとか人生だとかを 「へぇ~」とか「そうなんやあ」とかって訊くテレビ番組を観ることなく観ていて、ふと思った。   ほんと、なんてことないようなやつ。 鶴瓶師匠とか円広志とかますだおかだのますだとかが街を歩いて誰かに会って話したりツッコミ入れたりするやつ。 え、関東なら高田純次が歩いてる