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街は劇場

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日々すれ違う名も知らぬ皆にツッコんだりグッときたり
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2024年1月の記事一覧

「お待ちどぉさん」の極意 美味さつまりいい仕事に満足

食べる前からもう気持ちよかった。あったかかった、 「いらっしゃいませ!」 暖簾をくぐるとまっさきに迎えに出て下さる御店主であろう年配の男性の、 うるさくなく嘘くさくなく爽やかなのに押しつけな爽やかさじゃない上品で清潔な色と大きさの声と、その声にしっくりぴったりな笑顔。 席に通されると、若いひとがお手拭きと一緒に運んでくれるのは2種類。 お水と、程よいあったかさのほうじ茶。わあ! その日は夜と夕方のあいだくらいの時間なのにちいさな店内は程よく賑わっていて、客の顔ぶれはさまざま。

猫 あの日歌ってた男と聴いてた女の子たちへ

すこし前に流行った「君は猫になって去った」みたいな歌を、霜月後半とある夜とある駅前広場で若い男がギターを弾きながら歌っていた。 イラッとした。 でもあの歌のなんかなんちゅうか雰囲気なんだろうか。 いや、寒さの中のあのメロディーあの歌詞、 しかも無名の若者が一生懸命に歌っているという状況ゆえか。 状況とエモさが重なり誰かの気持ちと共鳴するん? べたっと座り込んだ何人かの女子が一生懸命に聴いていた。 彼女らが猫が好きなのか今歌っている目の前の歌い手の顔が好きなのかは知ら

アイドル 紅白の蘭ちゃんとおじさんたちと恋と愛と豊

紅白歌合戦の伊藤蘭を観て涙がぶわーっと出ていた。 正確に言うと違う。 紅白歌合戦の伊藤蘭とその応援さんたちを観て涙が止まらなくなった。 あたりまえだが世代じゃない。 でも懐メロ番組に長年も長年かかわってきたのもあり、昭和歌謡には詳しい。 キャンディーズ? 好き。拓郎も好き。って、わたしのそんなことはどうだっていい。 紅白は毎年観る。 でもこの数年のわたしの怒りはMAX of MAXだった。 歳をとったからだ。 違う。 あきらかにネット民のバズりを期待してる感を感じるか

からだ 年明けのプロレスビッグマッチに人間を想う

身体。肉体。からだ。 1.2と1.4が終わった。 プロレスリングNOAHと新日本プロレスの年明けビッグマッチだ。 現地では観ていない。配信を観た。 前者は身内というか親戚の寄り合いというかごちゃごちゃ的なものから逃げれないのに逃げ切って観て、後者は仕事をしながら観た。 どちらにも特にめっちゃ好きな選手がいるかと言われたらそうではない。 どちらにも団体や会社へ思うところがありまくるというか、でも、観る。ツッコんだり怒ったりしながら観る。 例によって詳しいことは書かない、