残りの時間
今日のニュースで、谷村新司さんが亡くなったことを知った。
子供の頃から知っていた歌手ではあるが、私にとっては沢山の歌手の中の1人であって、特に思い入れがあるというわけではない。
ただ、子供の頃は有名人の訃報を知っても、誰だろう?っていう人が多かったのに、この頃は、子供の頃にテレビのバラエティ番組やドラマによく出演していた人だとすぐ分かる。
それだけ、自分も歳を重ねてきたのだと実感するのだが、今回、谷村新司さんが亡くなったことで、ショックを受けたのは74歳で亡くなったという事だ。
そんなわけで、気になって調べてみたのだが、2023年度の日本人男性の平均寿命は81.05歳。
74歳と言うと平均から7年くらい下回っているが、統計は平均なのだから、当然下ぶれすることもある。
そうか、自分は残りの人生、あと30年で幕を下ろすこともあるのか。
あと30年というと、中学生の頃から今日までの時間に相当する。
そう考えると、なんと短い間の時間なのだろう。
しかも、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」…つまり、健康寿命を考えると、もっと短くなる。
どんなに鍛えても、若い頃のように、思い通りに体を動かすことができなくなってくる。
人は老いには勝てない。
老後の向き合い方は人それぞれであるが、資産に対するアプローチに似ている。
どんどん投資をして資産を増やそうとするか、貯蓄を切り崩して質素に生活していくか。
人生になぞらえるならば、少しでも長く生きられるよう心がけている人もいる一方、残りの人生は有限であることは紛れもない事実で、その中でいかに有意義な人生送るかを考える人もいる。
自分はどちらだろう?
いや、残りの人生で自分は何を成し遂げたいか、どんな経験をしたいか、どうなれば満足なのか。
この答えが見つかれば自ずとどちらか判断出来ると思うのだが、まだ見つけられる自信は無い。
死に際では、悔いのない人生だったと思い込むことで納得するか、真にそう思えるのか。
寿命を全うできずに、不慮の事故や病で亡くなる人は、おそらく何らかの悔いはあるのだと思っている。
悔いを残さない為にも、過去ばかりに目を向けずに、もう少し未来志向で自分の人生と向き合いたいと思う。
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