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医療専門職と病院事務職の良い関係性

加納さんのツイートを見て考えたことです。

病院事務職と現場の専門職の関係性というのは対等であることを前提に、そしてお互いのことをリスペクトしているとうまくいくと思います。

ただ、なかなか難しいんですよね。離れた場所で仕事をしているし、どんな仕事をしているかわからない場合もあるし、お互いの大変さはそこで働いてみないことにはわからない。

昨年の10月に自分は専門職から事務職に異動して、痛いほどわかりました。

専門職は専門職でもちろん大変だったし、患者さんに近いところで仕事をしているのでその自負もあります。

その業務をやるために(多くの人は)、高校卒業時になる資格をすでに選択して、養成校で勉強して、国家資格を取得して入ってきたという背景がそもそも違いますし、専門職集団の部署なので、異動はほとんどなく、その部署しか経験していない人が多いだろうし(臨床工学技士が看護部を経験するということはほとんどないですしね)、医師の指示のもと、という業務範囲の制約が良くも悪くも影響していることもあります。失敗したら元に戻らない命を相手にしている、という状況もあります。

とはいえ全ての専門職に、事務職を経験してもらう、あるいは事務職に専門職を経験してもらうわけにもいかないので、そこは良い関係性のもと、お互いの役割・仕事をリスペクトしながら、自分の役割・仕事を完遂させていくことが必要ですね。

では、どういう関係性が良好なのか。

数ヶ月働いた経験・見識めっちゃ浅い自分の戯言と思って聞いて欲しいのですが、病院事務職の役割は、「医療専門職が安全に、効率的に、利益を得ることができるように、働きやすく整えていくこと」と思っています。

とすると、医療専門職はぜひ病院事務職に現場の状況を伝えて欲しいですし、病院事務職は上記の目的をちゃんと持った上でルールや決まりごとを作って伝えるべきだなと思いました。

やっぱりコミュニケーションですね。

最近聞いている安田雅彦さんのVoicyで出てきて、良いと思ったのが、「自己理解」「他者理解」「他者受容」という言葉です。

自分を理解するのはまあできると思うのですが、他者を理解して、しかも受容するのは至難の技。

やっぱり他者を理解するには、同じ方向(病院だと患者さんのために仕事をするってこと)を向いたコミュニケーションをとって、ちゃんと関係性を構築するしかなくて、それは自然にできることではなく、やっぱり努力していかないといけないですね。だってそこには大きな隔たりがあるので。

そんな中では、自分のように、どちらも経験(臨床工学技士から病院事務職へ異動)しているキメラみたいな人間は、すでに「自己理解」「他者理解」は済ませているので、やっぱりちゃんと現場とバックオフィスを行き来して、コミュニケーションをとって、みんなに「理解・受容を促していく」ことが大きな役割だと思っています。

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