私はClinical ”Imagineer”
妻とお付き合いするまで、「ディズニーランドなんて…」と敬遠していて、行ったこともなかったんです。
(正確には3歳の頃、1回だけ両親に連れられ行ったみたいですが、なんにせよ記憶はない)
それが妻に説得されて一度行ったら、すっかり好きになりました。
ディズニーランドの何がすごいって、”本物”が何一つないんですよね。
そこにある建物だって本物ではない。
キャストと呼ばれている人たちはそこに住んでいるわけでもない。
パレードでこちらに手を振る娘も大好きプリンセス達はプリンセスではない。
ミッキーやミニーたちだって(以下自粛)
もちろんそこに来た人も、偽物だとわかっている。
だけど「みんなで”本物”ってことにして楽しもうよ!」という感じがいいのかなと思っています。
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さて、すごいものをみると、どうやって、だれが作ったかという目線で見たくなる性なんですが、そんな欲求を満たす「イマジニアリング~夢を形にする人々」というドキュメンタリー番組が、ディズニープラス(ディズニーの番組が無限に見れる子供にとって夢のような、親にとって鬼のようなサブスクリプション)でやっていたので、チラ見しました。
ウォルトディズニーは、ディズニーランドを造るとき、アーティストとエンジニアの集団を集めたそうですが、その人たちのことを「イマジニア」と呼んだそうです。
イマジニアとは、Imagination(想像力)+Engineer(技術者)をあわせた造語です。
自分は臨床工学技士(Clinical Engineer)という資格を持って、医療業界で働いているわけですが、その話を聞いてかっこええ!となりました。
ドキュメンタリーの中で、ウォルトディズニーとともにディズニーランドを造ったイマジニアの一人が、イマジニアリングの定義をこんな言葉で表現していました。
イマジニアリングとは、創造性豊かなイマジネーションと技術的なノウハウを結びつけること。
臨床工学技士に求められているものってイマジニアリングなんじゃないかと思います。
”技術的なノウハウ”は、だれでも身に着けられます。
でも、どんなに医療技術の知識があっても、どんなに様々な症例を経験しても、どんなに高度な技術を身に着けたとしても、想像力がなかったら、それはひとりよがりなのかもしれません。
ディズニーを造ったイマジニアたちが、そこに来てくれるお客さんたちを必死で楽しませるために自分の持てる技術をつぎ込んだように、患者さんのことを第一に考え、周囲のスタッフが医療機器を安全に使用できるようにシステムを改善を追求し続けるためには、その人たちに対する創造性豊かな想像力が必要になります。
自分の臨床工学技士としてのビジョンが見えた気がしてうれしかったので、皆さんにもシェアしました!
Clinical Engineer+Imagination=Clinical Imagneer。
そんなふうに、ひそかに頭の中で名乗ってみると、背筋がすこし伸びる気がします。
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