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【サウナ記録】田辺温熱保養所@岐阜県大垣市

田辺温熱保養所へ行くまで

 訳あって3連休に実家方面に帰ることになった。しかも、親族一同に集まるところに旦那を連れて行くことに。申し訳ない気持ちからか、用事の後の予定は旦那プランに従うことに
 最近はめっきりサウナ記事もサボっていたわけだけど、ちょこまかサウナには行っていて、温冷交代浴の銭湯の良さに気づいたり、北欧こじらせ日記を読んで高まったりしながらすっかり腰が重くなり…(ちなみに北欧こじらせ日記はとってもおすすめの本です。ぜひ読んでほしい。)

  今回は大垣にある田辺温熱保養所へ。旦那は随分前から気になっていたらしく、かつ、「(もふもふは)絶対気にいると思う」「好きな系統のやつだと思うから、(もふもふの)史上ナンバーワンになるかもしれない」などと直前にハードルを謎にあげてくる。
 どうしてそんなにハードルを上げておけるのか謎だが、事前のぷち予習のもふもふの印象は「狭くてちょっと居心地悪いかも?」「薬草×ミストが良さそう」くらい。

民家の中に急に現れる田辺温熱保養所

 田辺温熱保養所は、幹線道路沿いとかではなく、自分ちじゃないと通らないだろうなというおうちが並ぶ小道を通り、住宅地のなかに突然現れる。というか、現れたかわからないような、どなたかの大きいおうち、という外観


田辺温熱保養所の外観。扉の右側には「田辺温熱保養所」の看板。


 からからと扉を開けて中に入ると、親戚の家に遊びに来たかのようなやわらかさでおじちゃんがこんにちはと迎えてくれて、台風のなかよく来たね、とねぎらってくれた。帰りが(台風で)心配かもしれないけど、ゆっくりしていってね、とそれだけで心がぽかぽかするような言葉をくれる。

まずは受付へ

 初めてと伝えると懇切丁寧に説明してくれて、その後奥様に連れられて、休憩所、脱衣所、薬草樽の説明を一通り受ける。受付後は右手が女性スペース、左手が男性スペースで、休憩室も男女別のため、旦那とはここでいったんさよなら。

 休憩室は畳のお部屋で、毛布で場所を取っておくスタイル。休憩するときに適当に広げるのではなく、脱衣所に入る前に陣取っておくようにと案内される。木の枕のサイズがいろいろあってちょっと迷うが、適当なサイズをチョイスして毛布の上へ。

休憩室。奥にある電熱線で温められた奥の大きなやかんから、自分用のやかんにお茶を入れていただく。
お風呂に入る前に自分の休憩場所を確保しておくように言われてセッティングしたもふもふの陣地


気になる浴室(薬草樽)へ

 脱衣所から浴室に入ると、薬草の良い香りが漂っていて、思わず「あ〜良い香り…」と声に出る。そして、大きな樽…浴室のまんなかにどーんとそびえ立っていて、本当にこれに入るのか?という感じ。

薬草樽。大きい!!!

 少しあいた扉からもくもくと蒸気が出ていて、中にはいったら閉める、出るときに中に誰もいなければ扉をあけておくように、と教わる。1回入っただけでは身体の表面しか温まらないから、3回くらい入って、身体の芯まで温まったら、休憩所で休むといいよ、とのこと。

 「薬草」と聞いて、しきじのような香りを想像してたけど、「和」というよりは、「洋」を感じる香り。後で調べてみたところ、レモングラスが入っているみたいだ。

 1セット目。かけ湯をじゃばじゃばとした後、扉を開けると、ぶわっと蒸気がでてきて、中は真っ白。恐る恐る樽の中へ。内側の取っ手をつかんで扉を閉めると、想像以上に暗い。扉の小さい窓から入ってくる光があるだけで、胸から上は真っ暗。そして、とても静か。蒸気と熱さにびっくりして、身体の表面がピリピリする。しばらくすると、目が慣れて真っ暗だと思っていた樽の中が少しずつ見えてくる。樽の継ぎ目が見えてきたなあ…と思ったあたりで、いや、これかなり熱いよね?!?!、と早くも皮ふの表面が耐えきれない熱さに到達し、扉をあけて、明るい外の世界へ。


とにかくホカホカのままのぼんやり休憩


 ざっと水シャワーを浴びて、浴室内のイスに座る…のだけども、汗が止まらない。。。
 いつものサウナなら、外気浴をそんなに長くはしてなくって、すぐまたサウナに戻ってしまうんだけど、とにかく今日はホカホカしている。扉から出てきた蒸気が浴室の上のほうにたまってもくもくしているのをぼーっと眺めながら、浴室内のイスでぼんやりする。

 田辺温熱保養所は、銭湯のように男湯と女湯が上でつながっていて、旦那と男湯のひとが話してるのが聞こえてくるのが聞こえてくる。どうやら男風呂にはサウナーの人がいたらしく、全国のここに行った、あそこに行ったなんて話に花が咲いているのが聞こえてきてにやにやするとともに、全国のいろんなサウナの名前がわかるようになったなあ…とまたぼんやり。


3セットした後は休憩所でもホカホカ


 3回薬草樽へ入った後、本当に本当に身体のホカホカが止まらないのでいつ服を着るか悩んだけど、汗が冷めないのでそのまま着替えて休憩室へ。だらだら用にタイパンツ持ってきててよかった。行き帰りの服以外に、休憩室でホカホカ汗をかける服があると良い気がする。お昼くらいから他の方にもお会いしたけど、みなさんゆるっとした身体をしめつけない服で思い思いに過ごされていた感じ。

 先程確保していた陣地にごろん。親戚の家にあそびに来て、することなくなってごろんとしているようなゆるい感じ…

休憩室でごろん。10時開始で3回入って11時くらい?


今日はあなたは19番のやかんね、とおばちゃんからいただいたやかんとお茶。うちわの柄、好き。

 やかんのお茶も温かくて、とにかくここには身体を冷やすという概念がないようだ(苦笑)休憩中もずっと身体がほかほかぽかぽかで、じんわりじんわりと汗がとまらない。念の為言っておくと、部屋が暑いわけではない。台風が迫ってきていたので、いい風を少し超えた風がびゅうっと時折入ってくる。


身体をあたためること、とは

 その後何度も入るうち、最初のような身体の表面がピリピリする感じがなくなっていって、なんだか汗でほどよく身体に皮膜ができてしっとりと保護されているような感じになってきたのか、最初ほど熱さで苦しまず、気持ちよさが増してきたのが印象的だった

サウナ、とかではなく、まさに「温熱保養所」なんだなあ
 「冷えは万病の元」とか言われるけど、身体の根本の機能を高めるアクションって、意外と日々取れてないよね、と感じる。普段身体のために、とかってやっていることって、根本改善とかじゃなくて一時的なものが多いもんなあ…と反省。

ほかほか。ストレッチしたりしてゆったりとした時間を過ごす。

 余談だけど、胎内めぐりとか、胎内体験?とかあるけど、樽の中に入るというのはそれに近いのかもしれない。熱いんだけど、暗くて静かで、でも落ち着いて、サウナから出るときはなんだか外の世界に出て行くような感覚。

 今回は「薬草樽蒸し」で予約していて、初めての人は3時間半で終了。3時間半はさすがにいないだろうと思っていたけど、2時間経過くらいの時点で、旦那に「のんびりコースで13時半までで」とお願いし、時間ぎりぎりまで楽しむ。
 次からは時間制限はないみたい。岐阜にはまた用事が出てくるはずだから、またの機会にぜひお邪魔したい。

なんとか台風来る前に帰れそうな感じ。また来るね。

田辺温熱保養所
岐阜県大垣市波須1丁目515−1
http://tanabeonnetsu.com

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