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盲目。


溺れる

=ひとつのことに熱中して我を忘れる。


日本の男。でも少しふれたけど、これは別の話



すごく好きになった人


女性が好きで、いろんなタイプの女性がいつも周りにいて

毎日のお付き合いも大変だろうに

仕事も着実にこなし

まだまだ子供だったあたしと食事に行っても

面白い話はもちろんのこと

仕事・恋愛・人生について、

離婚した奥さんや子供のことなど

どんな事を想い、行動しているかいつも丁寧に話してくれた


あたしは簡単に落ちた。

女好きであろうが、好きになったら仕方ない

他には何も見えない

ただ、

好きだから。



夢中になり

あたしが彼の女関係の中の優先順位の上位になりたいと思い

それなりに努力した

そのおかげか、月に何度も食事に行くようになり

彼の家でセックス もするようになった


彼が自分の家に女を入れる、ことは簡単にはしない

たくさんいたはずの女関係でも

家に入れるのは特別だと、出会った頃から聞いていたからだ

そんな言葉にも、簡単に落ちていた

あたしは特別な女になっている、そう思っていた。



ある日、同じ職場の女性とあたし、彼と3人で食事に行く事になった

あたしと彼女はけっこう気の合う仲のよい同僚で

男の話などプライベートなこともけっこう話していたが

彼のことだけは秘密にしていた


彼女は仕事上、彼と面識があり

以前彼女と彼女の上司、彼と3人で食事に行ったことを聞いていた

面識はその程度だと思っていたが

この食事会で、女の感がぐっと動いた



これは違う

面識がある、という程度ではない


今日の食事会にはどんな意味が?

彼女のプライベートな話を真面目に聞いていたあたしはバカなのか?




彼しか見えていないのはあたしだ。


彼の心を受け止めたい

その心を受け止める大きな器もある

そして

彼が好きな

さわりたくなるような、セックスしたくなるような体を作っている

作ってるじゃないか


そう思っていた

だから、あたしは特別なはずだ

だから、家に入れてくれているじゃないか と。


『別の女』がトイレに立った時

今日は家においで、と言う

今日は何事もなかったかのように、簡単について行く



家へ向かうタクシーの中で、アソコを指でぐちゅぐちゅにされ

家の近くの公園でセックス した


翌日、同じ服で出勤したあたしを見て

泊まったんだねーと言う『別の女』

この時以降、彼についてはお互い何も話していない



数ヶ月後、大きなプロジェクトがあり

アルバイトを雇い、知人にも声をかけて増員し

数日中に仕上げなければならなかった


彼が、アルバイトの中のひとりの女性を上司に紹介している

上司への挨拶が済んだあと、『別の女』も含め

あたしたち社員にも紹介した


結婚する予定で。

え?

彼女と。

あたししかいない事務所で、彼が言う

そう言いながら

あたししかいない事務所で

あたしの胸を掴み、キスをする

いつ、誰がきてもおかしくない場所だ

冗談みたいなホントの話。


結婚予定の女

『別の女』

あたし

あと何人、彼と関係を持つ女がココにいるんだろう?




盲目、という事を経験した時のこと。


ホレた方が負けだ。自分からは終われない。

それでも、関係を続けていた

都合よく扱われるようになっても止められない

わかっているけどやめられない



ここで不幸ポイントはものすごく増えた

彼とはとても長い間関係を続けたけれど

この時以上に

もっともっと不幸ポイントを増やさなければわからなかったことがある。



彼は今も結婚していないらしい

結婚には向いていない

女好き、は結婚する必要ないと思う

それはそれで認めるし、それでもいいなら

寄ってくる女はたくさんいるだろう

お互いがよければそれでいい



自分を傷つけている



だけなんだけどね


それ

いつまで続けます?





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