北斎づくし
六本木ミッドタウン・ホール / 8. 8. 2021
「わー、非常口から逃げろー」
北斎の絵と、東京オリンピック2020の開会式でも話題になったピクトグラムを、いっしょに写したくなった。
ツイッターのアイコンに『神奈川沖浪裏』を使わせてもらっている私としては、会場からインスピレーションを受けて何かしら思いつかなければ、北斎に悪い気がした。
なら、世界的に有名なこの両者(北斎と、日本人が考案したという非常口のピクトグラム)をコラボさせない手はない。
展示準備作業中にスタッフの方々も同様のコラボを思いついたかもしれない(武器の棒を振り回すひげ面の武士の配置に非常口のピクトグラムの位置が影響したかもしれない)。
いずれにしろ、創作者のクリエイティブ・マインドを刺激する面が、素晴らしいアート作品には、ある。
私の創作行為は素人の趣味でしかないが、何かを創りたいという気持ちに、プロもアマチュアもない。その根源、作品ごとに生まれる最初の衝動に敏感でいたい。
今この noteを、その五輪の閉会式を眺めつつ書いている。
いつの時代も社会は何かしらの問題を抱えているものだが、現実から逃れる非常口はない。
しかし、だからこそ、こういう展覧会で心を遊ばせ、休ませ、諸問題に立ち向かう元気や勇気を補充する必要がある。
人によっては展覧会ではなく映画鑑賞だったり、観劇だったり、五輪を含むスポーツ観戦だったりする。
心にも、ワクチンを──。
E N D