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破壊衝動

教典  302  「破壊衝動」

無性に何かを壊したくなる。

ただただ、壊したいんだ。

自分を変えるとか、何かをリセットするとか、スッキリさせたいとか

そんなんじゃない。

壊したい。

それが、物なのか、自分自身なのか、人生なのか、全部なのかわからない。

自傷行為でもない。


破壊衝動だ。


だけど、ビビリの私は動けないでいる。

ものすごい理性が私をとどめてる。


その理性を突き破って、私が思うものを壊してしまったら、その先にあるのは、確実に身の破滅だ。

たとえ、それが法にふれなくても。


そして、私はその破壊衝動に負けた自分を許さないだろう。

絶対に。


破壊衝動に身を委ねて大事なものを粉々に砕いてしまったら。


傷つくのは私だけじゃない!

そばにいる人。私をやさしく包んでくれる周りの人たち。

全てを失うだろう。


それが理性だ。

自分が破壊してしまったらどうなるのか?

ものすごい強い理性で私は私をおさえてる。


それでいい。

理性がはたらいているうちは正常だ。


理性がはたらかなくなった時。


私はもう人じゃない。

私は、ケモノになるのだろう。

そうして、畜生道に落ちていくのだろう。

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