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しなければいけないが苦しめる

教典  216  「しなければいけないが苦しめる」

勉強しなければいけない。

働かなくてはいけない。

受験に合格しなければいけない。

優勝しなければいけない。

子供を愛さなければいけない。


人間には、本能と理性というものが備わっている。

しなければいけないことに対して努力することは決して間違ってはいない。

けれど、

本能と理性が食い違うと、とたんに苦しくなる。

頭ではわかっていても、気持ちが追いつかないというやつだ。

昨日、家族愛的なドラマをみていて思ったのだが、

10ヶ月もお腹の中で育てた我が子を愛さない親なんているんだろうか?

普通はありえない。

それは、理性だ。

自分の子供だよ。

愛せないなんてあるわけがない!

どうしたものか?

本能、本心では、全く愛せない。

目の前で、スヤスヤ眠ってる我が子。

なのに、

愛せない。

愛せないというよりは、関心がない。

言葉悪いが、かわいいとも思えない。

そんな自分はあきらかにおかしい。

異常だ。

異常ではあるかもしれないけど、異常ではないとも言えます。


本能がそう感じてしまうこともあるということです。

こればかりは、本能なので隠しようがない。

だから、人は理性でそれを否定したり受け止めようとする。

愛さなければいけない。

かわいくないなんて思ってはいけない。

本能と理性が食い違うと、ものすごい苦しみに襲われる。


子供に関してだけでなく

受験に合格しなければいけない。

でも、本能では勉強したくないし、なんなら大学に行く気にもなっていない。

そうすると

「なんのために受験勉強してるんだろ?」と苦しむ。


私は、まず、本能の声をしっかり聞くことをおすすめする。

理性で押さえ込んだり、否定すると、正直、いい結果にはならない。

だからといって、本能の赴くままに行動するのも早計だ。

特に、人生がかかってることに関しては。


今は、いろんな情報が溢れている。

本能と理性が食い違うことで苦しんでる人はたくさんいる。

彼ら、彼女たちは、そういったことをなんらかの形で情報発信してるはずだ。

だから、あなた一人が苦しんでるわけじゃない。

あなたが、自分だけが異常だと思ってることは、実は他の人も同じような苦しみを抱えているのだ。

世の中には

しなければならないでいっぱいだ。

本当はやりたくない。

こともいっぱいあるのだ。


はっきり言えるのは、それらは

間違いではない!

ということだ。

たまたま、そういう感情になってしまっただけで、悪いことではないんだよ。

だからといって、開き直って、そのことを放棄したり放置することは間違っていると思うけどね。


だからまずは、本能の声を聞いてみよう。

そこからスタートだよ。



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