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正直に、

Twitterで、リア垢と呼ばれるアカウントと趣味垢と呼ばれるアカウント。
私は後者のアカウントをつくったことが人生の転機になった。

私は星野源さんが好きだ。
一概に「好き」といっても、様々ではある。
顔が好き、歌が好き、演技が好き、綴る言葉が好き、ラジオが好き。
彼の、「好きなこと、やりたいことを全て仕事にする」ということが多様な「好き」に繋がっていると思う。

その中でも私が趣味垢を作るきっかけになったものが星野源さんの歌なのだ。
ある日、ラジオから流れてきた「SUN」という曲を聴いて、初めて音楽を聴いて涙を流した。
抱きしめてもらったような、そんな温かさを感じた。

スマートフォンを買ってもらってすぐに、
#星野源が好きな人と繋がりたい
という今では少し小っ恥ずかしいハッシュタグを付けて
画像をコラージュして、同じような人を探し、繋がった。
会ったこともない、話したこともない人と「星野源」という人物が好きという共通項だけで話が弾んだ。

好きのボルテージも止まることを知らなかった。

ライブ会場で、Twitterで繋がった人と対面する。
緊張と不安の波が押し寄せてきた。
不思議だった。
画面の向こうに居る人と気兼ねなく話せる。
「星野源」というたった一つの共通項だけで。

他の界隈がどういった雰囲気なのかは分からないけれど、所謂「星野源垢」で繋がった人達は、彼から派生したエンタメに対してのアンテナが凄いのだ。
他の音楽、映画、ゲーム、アニメ。ありとあらゆるものに対して興味関心があり、それを「星野源垢」で発信することが多い。

これも「星野源」という人物を好きであるからだと思う。
彼が音楽だけではなく、好きなものに対して正直であること、それを仕事に出来ていること、発信していることが私たちファンにとっても当たり前のようになっている。

一つのことを好きになり、それを貫くことも凄く格好いい。
多種多様なものを好きになり、興味を持つことに「中途半端」だとか、「結局どれが一番好きなの?」という言葉は必要ないと思う。

「好き」に正直であればそれで良い。
他を下げてモノを言うことも、否定することも、ない。
影響されまくっても、それは恥ずかしいことじゃない。
影響された分、愛がある。
好きなモノを好きと言えること、それを「いいね」と共有できることに幸せを感じていたい。

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