ヨネハチフェスVol.12"deep"のセトリとイベントの感想

概要

先日、ヨネハチフェスというイベントでボカロのDJをさせていただきました。再現Mixはこちら。ぜひ聴きながら読んでいただけると嬉しいです。

この記事では今回のイベントで流した曲のコメントイベント当日の感想などを書いていけたらいいなと思っております。よろしくお願いします。

今回のセットリストについて

今回は「フジファブリック×ピアノボカロ楽曲特集」という特集でプレイさせていただきました。参加させていただいたヨネハチフェスというイベントは毎回DJがコンセプトを持って事前に特集ということで発表して当日プレイするというスタイルがあるのですが、公募DJ応募の際に採用されたい一心で考えた特集を採用していただきました。(ちなみにボツ特集もあるのでそれはいつかまた。)

なぜこの特集にしたのか

フジファブリックというバンドにはKey.のパートがあってこのピアノが生きる編成のバンドが(私もキーボーディストなので)好きです。ということでフジファブリックを主軸としてセトリを組む際に親和性の高いボカロ曲を探して「ピアノが入っている楽曲」にたどり着いた、という経緯があります。

ボカロ側の選曲はすべてアコースティックのピアノ音源が入っているものを選曲シンセサイザーしかない曲は除外しました。もちろんフジファブリック側にはシンセサイザーしかない楽曲も使いましたが極力鍵盤パートが目立つ楽曲を中心に選曲しました。

私自身キーボーディストとしてバンドをやっていることもあってこのセトリは楽器の選択から何からなにまで含めて私の好きなものを詰め込んだ楽曲です。

ヨネハチフェスというイベントには「高まりベル」という名の客が店員呼ぶ時のチーンって鳴るあれがいくつか設置されていて、自分の好きな曲がかかったとき、知らなくても自分の趣味に刺さった時に観客が「チーン」とか鳴らしていきます。刺さりまくってたら連打します。

そんなシステムを見て思ったことなんですけど今回組んだセットリストとは『全部の楽曲で高まりベルを連打したい楽曲』なんだなと思っております。その場のみんなをみてみんながテンションが上がる楽曲をかけるのとは違う楽しみがありました。


1.SHINY DAYS / フジファブリック

1曲目は最新のアルバムからです。一通りアルバムを聞いたあとにこの楽曲が一番最初にくるようにセトリを組みました。歌詞もやっぱりこれから始まるってのがよくわかるものなのでどうしても一曲目にしようと試行錯誤しました。

2.骸骨楽団とリリア/トーマ

ボカロのターンです。10年以上前の楽曲ですが、それでも曇らない魅力があります。イントロからノリノリの二拍子でピアノがズンチャズンチャしてくれます。イントロ終わるとめっちゃブラスが目立ちますがまた出てくるので安心してピアノボカロ楽曲と言えます。「君は聞こえる?ロミア ロミア」のところが好きです。

3.mercury / wotaku feat.初音ミク

綺麗な楽曲ですが歌詞がえぐめ、再生していない2番終わりの間奏が一番えぐいです。ピアノボカロ楽曲というジャンルとして流したので一部しか聞けなかったと思いますがここで知ってくれた人は是非フルで視聴してくださいね!情緒が壊れます!!!はとさんが鬱曲で特集組んでましたがこれこそ合うのでは?と個人的に思っております。

4.ツギハギスタッカート / とあ feat.初音ミク

イントロから歌なので刺さってくれって思いながらセトリに入れました。ベル鳴らしてくれた人たちありがとうございました〜!一番ピアノが輝く場所を流したかったので今まで勉強してきたDJの技術を駆使した再生中も気が抜けない楽曲でした。

5.夜明けのBEAT / フジファブリック

まだ志村さんが生きていたころの楽曲です。気の抜けちゃうような志村さんの声とシンセもキラキラした楽曲がいい感じに混ざっています。「モテキ」の主題歌としてもご存じの方は多いかと思います。

6.徒然モノクローム / フジファブリック

アニメ「つり球」のオープニングです。私はそこから知ったんですけど後から調べると3人体制の初シングルでした。「行き詰まった所がほら それが始まりです」という歌詞、元気になれます。イントロや間奏のシンセも好きです。

7.僕がモンスターになった日 / れるりり feat. Fukase

Fukaseのボカロが出た時に聞いてビビった曲です。れるりりさんの楽曲なのでいつもどおりピアノが入っています。葛藤を描いている曲にピアノがよく合います。

8.フォ二イ / ツミキ feat.可不

今回のセトリで一番新しいボカロです。ツキミさんと言えば細かく繋がれたカットアップのようなリリースカットピアノですね。もちろんイントロでも綺麗にアコピがいます。当日一番いいところでミスってすみませんでした………….

9.電光石火 / フジファブリック

J SPORTSの野球中継のテーマソングに起用された楽曲です。ピアノリフのメロディーが耳に残ります。Bメロはコードがギターもピアノも弾いているんですけどちゃんと役割がちがう譜面になっているのでぶつかりあってないんですよね。(バンドやる人間の視点) ほんとうにそういうコード楽器通しのぶつかりがないように編曲するのが上手いんですよこのバンドは。

10.カンヌの休日 feat. 山田孝之 / フジファブリック

山田孝之さんが出演するドキュメンタリーのテーマソングです。歌詞がほぼほぼカンヌ国際映画祭で賞を撮った映画のタイトルというなかなか異彩を放つ楽曲です。だんだんテンポが上がってノリも良くなってきたので山田孝之突っ込んでもいいかなって思ってセトリにいれました。

11.オーバーライト / フジファブリック

配信限定のシングルです。これもJ SPORTSの野球中継のテーマソングとして起用されました。(電光石火とこの曲をセトリに入れたのは私がいつも中日戦を見る時にJ SPORTSにお世話になっていたことにも由来します。)この楽曲だけは流したかったし、今後も邦楽DJやる時に流したいのでイントロの「Wow Wow」ってところは覚えて一緒に手をあげてほしいです。よろしくお願いします。

12.Green Bird / フジファブリック

私が初めてフジファブリックを知った曲です。この曲から入ったのでストリングスとか使った感動系の曲出しているバンドだと思ってたら長い活動期間でいろんな楽曲ができててのめり込んだ感じです。でも相変わらずこの曲が一番泣けます。ずっと大好きな曲です。

13.会いに / フジファブリック

志村さんが亡くなって残された3人が作り上げた3人体制初の楽曲です。(デモは志村さんが遺したもの。)こんなに明るい曲で「会いに」ってタイトルなのにそういう裏話があるのも泣けちゃいますよね。サビの裏メロのピアノが好きです。

14.いかないで / 想太 feat. 歌愛ユキ

「会いに」いったので次は「いかないで」っていう別れ際の曲を選曲しました。我ながら天才なのでは?って思う曲順です。大体会いに行って一緒に過ごして別れ際には「いかないで」って思うもんなんですよね〜〜〜。だいぶ前の曲なので知ってる人も多いと思います。

15.或る独白 / 立椅子かんな feat. 初音ミク

立椅子かんなさんの楽曲が好きなのでピアノ色が強いこの曲を選曲しました。しっかりMVも見てほしいです。自分の生きているへの葛藤や「〇〇ができたら」というニュアンスの歌詞が多く含まれていて、自分に落としこんで考えることができる、自分が変わるきっかけをくれる楽曲の一つです。

16.Chocolate Panic / フジファブリック

ラストは志村さんの歌っている中から一番好きなものを選曲しました。「若者のすべて」とか「赤黄色の金木犀」とか「茜色の夕日」とか期待してた人たち、ごめんなさい。今回のテーマは"deep"なので。流したらDJブースの中で小躍りしている成人男性がいました。紛れもなく師匠(wariさん)でした。よっぽど刺さったらしいです。

今回のイベントの感想

今回参加したヨネハチフェスVol.12は主催のwariさんが「公募全員採用します!」とかいう普通に考えると恐ろしいツイートをしたことをきっかけに参加できることとなりました。最初からかなりぶっ飛んだ企画だったんですけど公募で来た人たちの中にはかなり実力派の方もいらっしゃって、そんな人たちが等しく自分が高まりベルを押したくなる楽曲を流していくという空間がとても新鮮でした。

DJってほぼ音楽のオタクなので自分の好きなめちゃニッチな曲とかいっぱい知ってると思うんですけどウケないとかそういう理由で流さないのもあり得るんだな〜〜と感じました。だからこそ今回みたいな"deep"という免罪符の元好きな曲を流せるイベントがたま〜にあればDJも(もちろん普段のイベントでも楽しいけど)楽しくなれるな〜〜と感じた次第です。

私はまだボカロDJとしてはペーペーでイベントも2回でただけでボカロと音楽が好きなオタクです。それでもライブに近い感覚で、誰かの大好きな曲をみんなと一緒に踊れる感覚が大好きです。大好きなアーティストのライブで大好きな曲がパフォーマンスされたら、思わず涙する、みたいな現場でしか体験できないものを違うシステムではありますが体感できて「周りの知らない人と一体で盛り上がる」みたいなのはボカロ問わずクラブのいいところだな〜と思っています。

こういうイベントは体力とお金に余裕がある時はもっともっと参加していきたいなーと考えています。

最後に

今回のイベントを主催してくださったwariさん、一緒にフロアを盛り上げたDJのみなさん、イベントに来てくださった皆様、そしてこの記事を読んでくれたあなたにお礼申し上げます。本当に楽しいイベントでこの記事を書いてるのは5日後なんですけどまだ余韻が抜けていないくらいです。

またどこかのイベントのDJとして、もしくはライブハウスでシンガーソングライターとして、お会いできたら光栄です。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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