浮気を知らないふりできますか?

もしあなたのパートナーに浮気の気配があったら、あなたはどうしますか。

最近こんな話を聞きました。

既婚男性が、最近妻の様子がおかしいと感じている。

元々活動的でも社交的でもない妻が、明らかに外出する頻度が増えた。

そして、夜を断るようになった。

夫は浮気の証拠を掴んではいないので確信ではありません。

そして、確信したいとも思っていません。


今更一人になりたくないという気持ち


この夫婦はともに四十代です。

夫の方が年上で、あと数年で五十歳になります。

夫は、たとえ妻が浮気していたとしても離婚したくないと思っています。

離婚して一人になりたくないからです。

だから、妻に問いただしたり不貞の証拠を押さえたりすることは考えていません。

それでも、客観的な立場の意見が聞きたくて、「第三者はどう判断するか」を知りたくて、他者への相談に至りました。

これに関して、少し掘り下げてみます。


年齢を重ねてからの変化


少なくとも私の知る範囲では、パートナーの浮気に悩むのは女性の方が多かった。

過去形なのは、これが比較的若い頃の話だからです。

私自身は相手に浮気されたと思ったことがないのですが、友人や知り合いには浮気されたという女性が何人もいました。

男性もいましたが、数で言えば女性の方がされていました。

継続を選ぶ子、別れる子、それぞれでしたが、スパッと答えを出すのは難しい様子だったように思います。

では中年に該当する年齢になった今どうかというと、浮気の有無に限らず元気なのは女性の方が多い。

そして浮気という問題が起こった時、良くも悪くも結論を出すのが早いのは女性です。

見ないふりして浮気が終わるのを待つ

釘を刺して浮気を止めさせる

別れる

みんながみんなではないけれど、今後どうするかを判断するのは女性の方が早い傾向にあると思います。

そして、変化を伴う新しい生き方に踏み出す決心をするのも、女性の方が多いように感じます。

これは個人的な推測ですが、日本では年齢が上がるほど、女性の方が生活を変化させざるを得ない状況が生まれやすいのも理由の一つだと思います。

結婚で名字が変わり、妊娠出産育児で仕事から(一時的にでも)離れ、子育てを通して地域や教育機関に参加し、その都度大きく変わる環境に順応する必要があります。

否が応でも変化に慣れなければいけない生き方を積み重ねた結果、中年期以降新しい生活に踏み出す選択も比較的しやすいのではないでしょうか。


自分事だとしたら?


私は今まで、浮気をされたら別れる一択という考えでした。

浮気をするということは、何かしらの面で私よりも相手女性の方が魅力的だということだと思うので、怒るというより「仕方ない」という気持ちになります。

だから浮気そのものを責める気はないのですが、「であればそちらの女性に行ってね、私はもういいです」となってしまうので、交際継続はありません。

現在でもこの考えは変わりませんが、若い頃と違って、別れない選択をする人の気持ちもちょっとだけ理解できるようになりました。

それは

①別れて一人になりたくない
(次の相手が現れる気がしない、またゼロから関係を構築するのがしんどい)

②積み重ねた思い出が大きすぎる

このような気持ちに共感できるようになり、おそらくそれは自分が年齢を重ねたことが理由です。

①恋愛はエネルギーを消耗する

誰かと出会って、または既に知り合っている人と、お互いに異性としての好意を抱き、気持ちを確認し、関係を深め…

人によっては楽しいかもしれませんが、これ実際はかなりエネルギーを使います。

年齢に関わらずそれがしんどい人はいます。

②いい意味で思い出に縛られる

これまで積み重ねた二人の時間がかけがえのないもの、心を豊かにしてくれる宝物になると、思い出の存在感が大きいあまり、浮気しているかもしれないパートナーでも離れられなくなってしまうことがあります。


それでも私は別れるだろう


以上を踏まえても、私が浮気をされたらおそらく今後も別れる選択をすると思います。

なぜなら

この人は俺が浮気をしても離れない

と思われたくないからです。

浮気をして強く後悔する人も多々いるでしょう。

許す人も再構築する人もいるでしょう。

でも私は、一度でもパートナーに「この人は浮気をしても俺から離れないんだ」と思われたくありません。

これが唯一無二の正しい選択だとはもちろん考えていません。

でも、「私は私を傷つける人と共に生きることはない」という気持ちは変わりません。

これには、いざとなれば一人になる覚悟が必要なので、いつでも誰にでもできる決意ではないかもしれません。

浮気したパートナーとそれでも共に生きていく決意の方が強いのかもしれません。

大切なのは、

自分の人生に必要なのは何か

自分が一番失いたくないものは何か

を自覚することだと思います。

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