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漫才ブームは続く

子供の頃のイメージは、漫才、野球、ジャズ、はぐれ刑事純情派。
中学の時、担任の先生が挨拶をオマージュされており、親近感をもった。
大人になり最前列で観た長過ぎる挨拶に涙が出るくらい抱腹絶倒。

理屈も理由も関係なく、ただただ感動。

単独ライブあったら絶対行きたいなぁ〜と思った。


あれから数年の時を経て、夢が叶った!!


『ザ・ぼんち 古希記念単独ライブ〜ダイヤモンドは砕けない〜』


ザ・ぼんちの初舞台からぴったり50年後の2022年3月11日という節目の日。


半世紀の芸人人生を振り返るオープニングVTRに漫才ブームを知らないくせに、うっすら涙ぐんでしまう。


中年になると涙脆くなるものだ。


舞台が明るくなり出囃子『恋のぼんちシート』が流れるとリズミカルにまさと師匠、足早におさむ師匠が登場。


会場全員がグッと前のめりになり、熱く厚い拍手が鳴り止まない。
時代を経て経て、今も尚、応援されている方の温かみが溢れていた。


パワフルでアグレッシブな漫才を立て続けに二本披露され、興奮冷めやらぬ中、ゲストの登場。


西川のりお・上方よしお。


最新芸能ネタを盛り込んだ漫才を挨拶代わりにお2組による『僕らの時代』。


舞台だからこそできる、古き良き時代の芸能界、下積みから漫才ブームとその後の貴重なお話で大盛り上がり!


おさむ師匠とのりお師匠のボルテージが上がるとまさと師匠、よしお師匠がしっかり抑える自然な役割分担がまた面白い。


生ツッタカターが観れ、

おぉぉぉぉぉ〜〜!!!


立ち上がりたい衝動に駆られる。


番組になりそうなくらい豪華なコーナーから一転、漫才ブームを引き継ぎし若手ミルクボーイが登場。


会場から大きな拍手と笑いが溢れる、溢れる!

開演前「最近の若い子の漫才はガツガツしてたり早かったり、面白いと思わんわぁ。」と仰っていた近くの方がケタケタ笑っていた。

ミルクボーイ凄すぎ!!

勝手に嬉しくなった。


換気休憩も余すことなく懐かしVTRで会場の温度を上げ続け、最終項はぼんち一門&今別府さん、前田まみさんによる人情コント。


普段の静と動が入り混じった漫才とは違う俳優 ザ・ぼんち。
お二人の渋み、哀愁がお芝居と人生にリンクしているような、不思議な感覚になる。


幕が上がりエンディングVTRの後、お二人が再び登場。


まさと師匠「おそらくNGKで披露するのは最後だと思います!『恋のぼんちシート』!!」


会場の温度がブワッと上がり、自然と手拍子が鳴り響く。

♪A地点から ♪B地点まで


声は出せないが心の中で大合唱!!


おさむ師匠のミュージシャンさながらの出立がより渋みを増し、まさと師匠の優しい眼差しが会場全体を温かく包み込む。


おさむ師匠「僕は何よりお客さんが笑ってくれたら嬉しい。辛いことも嫌なことも笑ってる一瞬だけでもふっと忘れてくれたら、それだけでいい。」


お笑い好きな理由をズバリと言い当てられた気がした。


コロナ対策で声が出せない中、溢れんばかりの拍手で終幕。


私より遥かに元気で溌剌とされているお二人が古希とは…三十代も負けていられない!

自然と奮い立つ自分が居た。


帰り道、カーステから流れた『今宵の月のように』が先ほどの舞台とリンクし、より一層、忘れられない夜になった。


漫才ブームは続く〜ダイヤモンドは光り続ける〜

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