悪阻について

妊娠がまだ身近ではないと思っていた独身の頃から、妊娠出産への恐怖ポイントは陣痛→出産時の痛みだった。

経産婦達が口を揃えて「阿鼻叫喚」と比喩する産みの痛み…

無痛分娩というものを知り、いざ自分が第一子を妊娠した際には「絶対に無痛分娩にする!」と実母や夫に話していたし周りも承諾してくれた。そもそも産むのは私なので反対されてもゴリゴリに押し通すつもりだったけど。

そうして、早々に無痛分娩可能な産院を予約し、もうこれで一安心。

と思っていた。

けれど、妊娠→出産を経験して思う一番の鬼門は“悪阻(つわり)”であったと思う。前記事では無痛分娩が激痛分娩になったことに少し触れたけど、それに関してはまた後日まとめるつもりで。

そう。激痛分娩と表すほどの分娩よりも、悪阻がなによりも辛かった。

陣痛と分娩に関してはある程度終わりが見えている。そしてその先には可愛い我が子との対面が待っているというモチベーションもある。

しかしながら悪阻は、程度にも期間にも症状にも個人差があり、また同じ母親でも妊娠の度に変わるという。

第一子妊娠時は妊娠6週ごろから胸焼けを感じ、味覚の変化があった。主に大好きな甘い物は食べる気になれず、逆に苦手な辛い物を欲することがあった。そして吐き悪阻というよりも食べ悪阻で、胃の中が空になると気分が悪くてしょうがなくなり常に何かをもぐもぐしている状態。嘔吐したくなり何度もトイレに駆け込むも、空えづきがほとんどで、吐けずに苦しむことも多かった。

また、常に頭痛もついてまわりまさに乗り物酔いのような状態。これが24時間、無期限的に続く。

仕事もとても忙しい時期と重なり、這うように出勤し、残業もし、また這うように帰宅する…

幸い妊娠8週ごろをピークに、12週ごろにはほぼ落ち着いた。その後もトイレなどで条件反射的にえづいたり、突然ぶり返すような感覚はあったけど、以降は割と元気な妊婦だった。

ひたすら吐き続けて何も食べられず、入院する人もいるほどの悪阻。

出産するまで続く人も少なくない悪阻。

これは身体の不調だけでなく、精神的にも本当にしんどかった。

なので1人目を出産し、とても痛い思いをしたけど、今後2人目3人目…と妊娠できる日が来ても悪阻がなによりも恐怖でしかなかった。

周りにもそういう意見の方はとても多い。


そして実際に第二子の妊娠が発覚した今、まさに悪阻にやられている日々…

第一子時と同様に食べ悪阻のようで、何が口にしていないと辛い。でも食べることで気持ち悪くもなるという天邪鬼な調子!

そして第一子時にはあまり感じなかった、眠り悪阻も強く感じている。

眠り悪阻は眠れたらマシになるのかもしれないけど、なんせ8ヶ月の乳児中心の生活である…自由に寝られるはずなどなくて。

まだ初期ということもあってか、悪阻もおそらく本気を出していない。きっとこれからやってくるであろうビッグウェーブに備えなければならない。

とはいえ備えようもないので甘んじて受け入れるしかないのであった…

なによりも、8ヶ月の乳児こと長男に寂しい思いをさせたくないので何とかお手柔らかにお願いしますね…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?