中途半端に頭がいい

私は今まで優等生として生きてきた。
学校の先生に好かれるような賢くて面倒見が良い生徒だった。

母親の期待を裏切らないようにと、地元で優秀とされている公立高校へ進学。
大学は下宿するお金がないため、家から通える国公立。
目標はいつも達成してきたし、自分ならなんだってできると思ってた。

しかし大学では違った。
まず勉強のこと
そもそも脳は全く理系じゃないのに、理系に進学したためか大学の講義についていけない。
偏差値で選んだ学科だったせいか内容に興味が湧かず、毎日睡魔との闘いだった。というか寝ていた。

そして一番自分の無能さを自覚したのはアルバイト。
カフェの店員のバイトをしているのだが、
失敗の連続だった。
お金のミス。材料仕込みのミス。商品の渡し間違い。考えられるミスは一通りやったのではないか。

その都度学習してきたつもりではあるが、要領のいい同期とは差をつけられてしまいいつの間にかランクが違っていた。
同期が任せてもらえるポジションを任せてもらえない。

中途半端に頭がいいから、そういうところに気がつくのだと思っている。自己嫌悪に陥っていた。
振り切った馬鹿なら、自分の無能さに気付かず楽しく生きれたのだろうか。

自分の一番の弱点をあげるとすれば『臨機応変』ができないことだと思う。
相手に求められていることに応えたいという気持ちはあるが、タイミングが悪い。

バイトでの経験は高校までの「勉強が得意」と、「仕事ができる」は全くの別物であることを痛感した経験だった。

母親が昔から「女は要領が悪くても、愛嬌が有れば許される」と言っていた。
母は私の無能さを見通してそう言っていたのかもしれない。
しかし、無能な私は愛嬌の振り撒き方も、誰の懐にでも入れるようなコミュ力もない。

こんな出来損ない人間が、上京して一人でやっていけるのだろうか。
使えない田舎者というレッテルを貼られ、地元に帰れと言われるのではないか。

キラキラ東京生活を目指したいから、この半年間で自分を変えなきゃいけない。

なにをどうすればいいのだろう。

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