【深夜枠】苦労のその先
車椅子と子どものコラボはそれなりに目立つようで、知らないひとによく声をかけられる。
「お手伝いすることはないですか」と声をかけてくるひともいるけれど、たいてい「過去にあったであろう不幸」を一方的に労われ、「今後味わうであろう幸せ」を無責任に押し付けられた挙句、わたしが呆気にとられているうちに、相手はささっと立ち去ってしまう。まるで通り魔。
近所のスーパーで知らないおじさんから「良いものを見せてもらいました」と拝まれたときは、さすがに吐き気がした。悪意はないのだろうけれど、